雇用問題、社会保障、政治参加、子育て 教育 家族の4つの分野に分けて現在の世代間格差、主に若者が損をしている現状をわかりやすく紹介している。OECD諸国間でのデータをきちんと提示しての論考なので説得力がある。
政治的なパワーの弱い若者が多数決の民主主義ではどうしても不利になってしまう。しかし長期的な
...続きを読む社会のあり方を考えていくのなら次世代につけを先送りばかりするやり方は具さく以外の何物でも無い。
それがわかっていてもなかなか実現できないところに既得権益克服の難しさを感じる。
筆者たちが提言しているワカモノマニフェストはラディカルだが、既得権益に縛られずに純粋に崎の世代のことも考えた公平な政策ということで、既存政党のものよりよほど信頼できるものであった。
先行きはけして明るくないが、その状況で痛みを分かち合いつつ最適な選択をしていく必要があることを痛感した。
スウェーデンと同じく、持続可能性が重要ということもポイントである。