城繁幸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
元富士通の人事で、終身雇用とか世代格差についての本をよく書いている著者の最新作。
基本的には、「このまま日本的雇用(=終身雇用と調整弁としての非正規雇用)を続けるのではなく、職務給に移行すべき」という主張が分かりやすく書いてあります。
確かにその意見は正しいんだろうけど、今の日本って・・・と考えてしまいますね。
実際、既に職務上は仕事のない課長さんや部長さんがいる一方、ものすごく働いている若手もいるわけで。
職務を何と規定するかによっても違いますが、管理するフリだけでは、マネージャーとして失格なわけで。
そういう日本風土ではなかなか受け入れられないんだろうなあ・・・ -
Posted by ブクログ
ネタバレ経済学や政治学等の分野における気鋭の若手の学者さんたちの共著。世代間格差をデータとして示し、それが顕著である領域において各著者が提言を述べていた。雇用の流動化、社会保障の積立・税の財源化、若者の政治参加、子供の福祉への重点化など提言のポイント自体は、既視感を覚えるものだった。ただ気になったのは、社会保障の箇所で提案されていた世代間公平委員会である。これは、これからの未来を持続的に発展・豊かにする上で必要であると共感したが、その民主主義という枠組みを超えた「硬直」的なシステム作りへの懸念もある。世代や利益などの定義、考慮する世代の範囲、委員会の政治プロセスなど関しては時代や社会背景に応じて、その
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Posted by ブクログ
ネタバレ今月読んだ本について感想をつらつらと。
1.「世代間格差ってなんだ」 著:城繁幸、大黒一正、高橋亮平 PHP新書 2010年
タイトルどおり日本人の若者やご年配、さらには将来世代の間の「格差」を明らかにして、大きく以下の4つの「格差」をテーマに、格差是正の方法を主張している。
1.雇用問題
2.社会保障
3.政治参加
4.子育て、教育、家族
感じたことを纏めた。
1.雇用問題
この章ではおなじみの「終身雇用」と「年功序列」が今の若者にとって非常に不利に働いているということを述べている。若者というより、非正規や50代以上の転職者など、いわば日本の社会人の「王道」のレールから(望む望まないに -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
すでに平成二〇年。
いまだに、多くの会社で、昭和の時代から続く風習や決まりごと、働き方が支配している。
『若者はなぜ3年で辞めるのか?』でその状況を描いた著者が、辞めた後の、いわば「平成的な生き方」とは何なのかを指南する。
“完全実力主義の企業で数千万円稼ぐ若者”“建築現場から人事部長に転身した若者”など、アウトサイダーたちの挑戦と本音が語られる。
自分がいかに昭和的価値観にとらわれているか、そして、時代が本当に変わりつつあることを実感できる。
[ 目次 ]
第1章 キャリア編(「若者は、ただ上に従うこと」―大手流通企業から外資系生保に転職、年収が二〇倍になった彼 「実力主義の -
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ネタバレ購入:湖浜
タイトルが気になってつい購入してしまいました。
たとえ話のストーリーのおかげで、雇用と経済の問題がとてもわかりやすく理解できました。 今すぐ何か自分にできるかどうかは別として、考えるきっかけになった一冊。 面白かったです。
貸出:吉田 裕(2010.05.07)
日本の雇用問題の本質が見えてきます。終身雇用への幻想に誰しもが気づく一冊でしょう。。。がんばろ。
貸出:中山(2010.10.23)
昔、フリーターしてました。もし、フリーターのままだったら、と思うとゾッとします。社員として雇ってもらっているガモウ関西に感謝です。
貸出:石賀(2010.11.1)
日本の良さだと思っていた