城繁幸のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
すごい!
この本はすごい!とてもためになった。
〜以下、◇○本より抜粋、●・コメント〜
◇p.49:人事制度の違い
○「職務給(しょくむきゅう)」:
担当する職務内容によって給料が決まる
○「職能給(しょくのうきゅう)」:
勤続年数を軸に給与が決まる
●自分は、どちらかなぁ。
半分半分かもなぁ、
◇p.53:IT系日本企業の中途採用にくる30代後半以上のコンサルタント
「優秀なんだけど、即戦力じゃないから」
断る
●あぁ、たしかに実務の話が通じないマネージャはいらないな。。
(これは、でも反対に考えたときにキビシイ現実)
◇p.93:派遣社 -
購入済み
未来へ
今、まさにこの本に書いてあることが起こっている。そして、それが自治体の中ならば、地域創生などとは程遠く、更には活性化にはつながらない。
土地を無料にしたり、補助金(一時的)を出しても結局は若者の言葉を取り上げなければ、若者は失望してその地域を去っていく。
今、イノベーションしなければならないのは高齢者が持っている「既得権」を若者に譲ること。
そして、未来に生きる若者に地域を委ねることだと思う。 -
ネタバレ 購入済み
時代に沿った働き方を
若者はなぜ三年で辞めるのかとタイトルにある通りその仕組みを教えてくれる本。若い人ほど読むべき本かと思う。年功序列制度は既に破綻している企業がほとんどでその恩恵を受けられるのはベテラン社員。いまの若手に年功序列の恩恵を受けられる保証が全くないということを繰り返し述べられている。いまの社会は若手を除け者にしてベテラン勢が自らの権利にしがみつく構図という説明には妙に納得した気もする。自分の会社と照らし合わせて考えてみて将来を想像して今後の行動を決めるきっかけになる本かと思う。是非若い人に読んでもらいたい。
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Posted by ブクログ
平成不況の中で、若者の経済的自立が阻まれる理由。
それは、誰でも最初は世の中における弱者的立場から出発せねばならない事情が絡んでいる。若者は、失敗が許されない人生のレールを安全に渡ろうと必死なのだ。しかし苦境の中で社会の厳しさを充分認識した若者は、何者にも頼らず実力のみを鍛え上げ、自身のキャリア獲得に邁進するよう鬼に徹する覚悟に目覚めようと変化していく。
若者自身が、最初に打ち立てた理想の甘さを反省して、現在も増加しつつある数多くの不遇な被雇用者にとって、何が一番必要な救済行動なのかを見抜き、その閉塞的な社会状況を変革し改善させる為の抜本的な対策は何かを、必死に導き出そうとする事。こ -
Posted by ブクログ
この新書を買う前は最近の若者の勤労意欲が低下していることなどを書いているものと思っていました。ところが、読み始めたら全く違っていて、若者が3年で辞めるのは若者の責任ではなく、将来に希望が持てない今の日本の会社にこそ問題があることが強調してあり、非常に興味を持ちました。
年功序列制度の時代には、若いうちは低賃金と長時間労働に我慢して、でも、40代50代になると高い給料とそれなりの地位が与えられるというシステムだったが、それは多くの企業で崩壊しており、今の若い者は報われることのない労働を強いられている、という指摘が繰り返しなされています。
日本の若年層にフリーター・ニート問題があることはよく知 -
Posted by ブクログ
雇用問題、社会保障、政治参加、子育て 教育 家族の4つの分野に分けて現在の世代間格差、主に若者が損をしている現状をわかりやすく紹介している。OECD諸国間でのデータをきちんと提示しての論考なので説得力がある。
政治的なパワーの弱い若者が多数決の民主主義ではどうしても不利になってしまう。しかし長期的な社会のあり方を考えていくのなら次世代につけを先送りばかりするやり方は具さく以外の何物でも無い。
それがわかっていてもなかなか実現できないところに既得権益克服の難しさを感じる。
筆者たちが提言しているワカモノマニフェストはラディカルだが、既得権益に縛られずに純粋に崎の世代のことも考えた公平な政策という -
Posted by ブクログ
法律改正によって定年延長や再雇用で安穏と会社に居続ける団塊世代、「俺たちの世代はまだ何とか逃げ通せるが、君たち以降の世代は大変な時代だねえ~」などとほざくが、全く仕事は出来ず無能な50歳代、60歳代のオヤジ連中は意外に多い。一方、昔を懐かしみながら、すっかり精気を奪われ、それでも会社にしがみつき働き続けるバブル世代。「気合い・根性」を連発するのみで何も見えていない分かっていない上司達。そんな世代を横目に見ながら日々会社生活を続けているサラリーマンは、相当な数いるはず。日々そんなことを感じている人たちは、是非一読する価値のある1冊。本書は、何も若者たちだけに向けられた著書ではない。
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Posted by ブクログ
一大センセーションを巻き起こした名著
「若者はなぜ3年で辞めるのか?」
の続編。
こうした続編ものは前作に比して
期待を裏切ることが多いのだけど(cf:ウェブ時代をゆく)
これは想像以上の出来。
「実際に3年でやめた若者は、どこで何をしているのか」
様々なモデルケースを列挙し、インタビュー形式で
多様な価値観を指し示していく。
インタビューはあくまで補佐的な役割で、
本書も筆者の切れ味鋭い意見が満載である。
「○○業界は給料がいい」
「××社は30歳で一千万」
新入社員間で当たり前に交わされる会話であり、
事実俺もつい最近まで拘泥していたわけだけど