城繁幸のレビュー一覧
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最近の若者は、、、という言葉で片付けるのではなく、そのバックグラウンドにある背景を客観的に分析できていると感じます。私自身が若者ですので、名著と呼べる本でした。Posted by ブクログ -
すごい!
この本はすごい!とてもためになった。
〜以下、◇○本より抜粋、●・コメント〜
◇p.49:人事制度の違い
○「職務給(しょくむきゅう)」:
担当する職務内容によって給料が決まる
○「職能給(しょくのうきゅう)」:
勤続年数を軸に給与が決まる
●自分は、どちら...続きを読むPosted by ブクログ -
今までの著者の本では一番わかりやすい。
解決策は『雇用の流動化』が一番のポイント。
しかし、国民の多数の理解を得ることが難しい。
→政治家も怖くて言えない。国民の反感が怖い。
あと、諸外国のように職務給制度とする。同じ会社でも
職務別により賃金制度を変える。
今のまま、何の改革もなければ、何も変...続きを読むPosted by ブクログ -
自分が就職してしばらく経た時、何故こんなに仕事ができない人間が自分の上司で、しかも高給取りなのだろうと疑問に思ったことは間違っていなかった。年功序列がもたらす弊害が少子高齢化に結びついているとは目からウロコだ。確かに若年層が、就職してから賃金抑制の憂き目に遭っているのを目の当たりにしている。高齢層は...続きを読むPosted by ブクログ
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今、まさにこの本に書いてあることが起こっている。そして、それが自治体の中ならば、地域創生などとは程遠く、更には活性化にはつながらない。
土地を無料にしたり、補助金(一時的)を出しても結局は若者の言葉を取り上げなければ、若者は失望してその地域を去っていく。
今、イノベーションしなければならない...続きを読むウェニー -
若者はなぜ三年で辞めるのかとタイトルにある通りその仕組みを教えてくれる本。若い人ほど読むべき本かと思う。年功序列制度は既に破綻している企業がほとんどでその恩恵を受けられるのはベテラン社員。いまの若手に年功序列の恩恵を受けられる保証が全くないということを繰り返し述べられている。いまの社会は若手を除け者...続きを読むとぅーいっす
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日本型雇用制度の行き詰まりを明快なロジックで解説してくれている。
各階層の人間別に物語形式で例を示してくれるのも非常にわかりやすい。
年功序列制度がいかに行き詰まっており、雇用の流動性を高めることが、ごく一部の既得権益層を除いて、大多数の利益に繋がる可能性のある処方箋なのだということがわかった。Posted by ブクログ -
平成不況の中で、若者の経済的自立が阻まれる理由。
それは、誰でも最初は世の中における弱者的立場から出発せねばならない事情が絡んでいる。若者は、失敗が許されない人生のレールを安全に渡ろうと必死なのだ。しかし苦境の中で社会の厳しさを充分認識した若者は、何者にも頼らず実力のみを鍛え上げ、自身のキャリ...続きを読むPosted by ブクログ -
この本のタイトルに騙されてはいけません。課長昇進を考える人向けではないからです。もっと、視差の高い所から見た良書です。
日本が今後迎えるであろう混沌とした停滞景気。世の中の裏の部分を垣間見ることが出来た。
成長が止まった社会にとってどのような転換が必要か?
だらだらとした社会人生活から抜け出し、...続きを読むPosted by ブクログ -
この新書を買う前は最近の若者の勤労意欲が低下していることなどを書いているものと思っていました。ところが、読み始めたら全く違っていて、若者が3年で辞めるのは若者の責任ではなく、将来に希望が持てない今の日本の会社にこそ問題があることが強調してあり、非常に興味を持ちました。
年功序列制度の時代には、若い...続きを読むPosted by ブクログ -
雇用問題、社会保障、政治参加、子育て 教育 家族の4つの分野に分けて現在の世代間格差、主に若者が損をしている現状をわかりやすく紹介している。OECD諸国間でのデータをきちんと提示しての論考なので説得力がある。
政治的なパワーの弱い若者が多数決の民主主義ではどうしても不利になってしまう。しかし長期的な...続きを読むPosted by ブクログ -
日本の年功序列社会に警鐘をならしてる本。
ていうか優秀な若手の日本人からはもう日本は見放されてるってのが書いてあった。
いろんな人のエピソードが書かれててすごい勉強になった。Posted by ブクログ -
法律改正によって定年延長や再雇用で安穏と会社に居続ける団塊世代、「俺たちの世代はまだ何とか逃げ通せるが、君たち以降の世代は大変な時代だねえ~」などとほざくが、全く仕事は出来ず無能な50歳代、60歳代のオヤジ連中は意外に多い。一方、昔を懐かしみながら、すっかり精気を奪われ、それでも会社にしがみつき働き...続きを読むPosted by ブクログ
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新書には知が詰まっていると思うのは、
この本のように、
現代の問題を取り上げ、
しっかり構造を分析しつつ、
最終的には、生き方を示唆してくれる点です。
若者の立場に立って、書かれています。
レールに乗って生きるような、
「昭和的価値観」を、捨てる必要性が
説いてあります。
自分...続きを読むPosted by ブクログ -
新成人に是非読んで頂きたい。
数多いる論客の中でも城氏はブレないし、今のところ世の中の向かっている方向性としてはこの人の論が一番的を射ているように思われる。
心に残ったワード。今の日本を表す言葉。「リスクを取れない社会」「総論賛成、各論反対な社会」
あとがきが痛烈。
「選挙権も時間もたっぷりあっ...続きを読むPosted by ブクログ -
著者の論調はブレないな。今作品は、以前のものと比較して、政治により目を向けた内容だった。
政治に期待するためにも、自らがきちんと色々勉強して、その上で投票=意思表示を行いたい。Posted by ブクログ -
この人のtwitterとかで主張が自分と非常に近い(というかほとんど同じ)なあ、と感じていたので、読んで非常にすっきりしました。
挑戦的な書き方を敢えてしているから、それで趣旨を誤解されることもあるんだろうけど、これからの世の中に対する現状認識としては、ぜひ共有していきたいと感じた。
今後については...続きを読むPosted by ブクログ -
一大センセーションを巻き起こした名著
「若者はなぜ3年で辞めるのか?」
の続編。
こうした続編ものは前作に比して
期待を裏切ることが多いのだけど(cf:ウェブ時代をゆく)
これは想像以上の出来。
「実際に3年でやめた若者は、どこで何をしているのか」
様々なモデルケースを列挙し...続きを読むPosted by ブクログ -
筆者の挙げる22の「昭和的価値観」を題材に、いまの若者たちのでき方や考え方について探る。
読んでみて気づいたのは、自分の価値観と、ここで語られる価値観とがそうは変わらないこと。やはり私も平成の子なのである。
昭和的価値観を理解しつつも、どうやったら日本人みなが幸せに働けるのか。誰もが現代の矛盾に...続きを読むPosted by ブクログ