里見蘭のレビュー一覧
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重い、厚い、中身だけじゃなく本自体も。二段組600ページ、 里見さんの本じゃなかったら手に取らなかったかも。
でも面白い。一気に読んでしまった。
女子中学生を暴行して殺した上に漂白剤をかけて証拠隠滅を図った犯行。
捕まったのは過去に女子中学生の体操服目当てに中学校に忍び込んだ経歴のある中年男性の増山。彼が無実を訴える。
本人の自白もあり、彼のDNAが付着したタバコの吸い殻が現場から発見されている。絶望的な状況でも彼の無実の訴えを信じ弁護する志鶴。
自分が同じ立場でこれだけ信じられるだろうか
冤罪がどのように作られていくのかよく分かったし、自分がこんな状況に立たされたらと思うと怖かった -
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本で解き明かす日常の謎のミステリーですね。
「古書カフェすみれ」シリーズ三冊目です。
すみれさんはアラフォーに、紙野頁君は三十六才に、ほまりさんは二十八才になりました。成長物語でもあるのです。
連作短編の四話の物語。
今回は本の内容と謎解きに力が入っています。
すみれさん、紙野君、ほまりさんの三人で謎解きをするシーンもページを割いています。
そしてもちろん料理の蘊蓄もたっぷり楽しめます。
里見さんに限らず、作家の多くは読書好き、美味しい物が好きなようですね。謎解きにはそんな作家の一面も語ります!
人間模様の複雑な心理描写も滑らかな文章で、優しく紐解いていくのはさすがですね。
「一期一会のサ -
Posted by ブクログ
本で謎を解き明かす日常の謎のミステリーですね。
「古書カフェすみれ」シリーズ二冊目です。
カフェの店主すみれさん三十七才と、古書の店主紙野君三十三才のお店で起きる人間模様。
新たに、アルバイト森緒ほまりさん二十五才が加わり、物語は展開していく。
相変わらず、里見さんの料理の描写には圧倒されてしまう。
私の好きな、茨木のり子さんも外食で気に入った料理を見つけるとレシピを聞きだして、自宅で再現してしまうプロ顔負けの料理名人だったとの事です。
里見さんも実際にご自分で、この本に出てくる料理をお作りになるのでしょうね。それくらい臨場感があふれています。
アメリカのサンドイッチの知識が半端で無いです -
Posted by ブクログ
手のこんだランチに、丁寧に淹れたコーヒー。
夜はこだわりのワインやクラフトビールに、これまた美味しそうな肴の数々。
そのうえ、併設された古書店の本は読み放題···
これが近所にあったら絶対通うよなー
と思わせてくれるお店が舞台のお話。
読んでいて食べたくなったのは、
・第2話に登場する自家製のコンビーフ
・第3話 ピーナッツバターサンデー
・第4話 パテ・ド・カンパーニュ
・第5話 ロブスター&アボカドロール
ロブスターは普通の海老で代用するとして···
自分でも作ってみようかしら。
舌なめずりしながら読んでました。
本当に美味しそうで!
また、本文で紹介されていた書籍、
歌集『