あらすじ
「この本、買っていただけませんか?」
「それってつまり―いまわたしが話した不可解さの答えがこのなかにあると?」
すみれ屋の古書スペースを担当する紙野君がお客様に本を薦めるとき、きっと何かが起こる―。
初デートの相手のつれない行動の理由も、見つからない問い合わせ本のタイトルも、恋人が別れを匂わせた原因も……すべてのヒントと答えは本のなかにある!?
心に響く大人気ミステリーシリーズ、待望の第2弾!
感情タグBEST3
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紙野君おすすめの本がすみれ屋を訪れる
人々の悩みを解決するヒントや答えを導いてくれる。一緒に謎解きしている気分で面白かった。著者の里美蘭さんは、この本で初めて知ったが広範の深い本の知識で更に読みたい本が増えた。
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だいわ文庫というのがハウツーものとか多い文庫なんですかね。前作を読んで続きが読みたくて本屋さんを何軒も探してしまいました。もっと広くみんなに知ってもらいたい本です。
ジョーさんのハンバーガーは知ってたのに思い至らなくて悔しかったです。お話の進め方が上手なのですかね。
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2作目も期待を裏切らない内容だった。
すみれと紙野の恋模様も必見!!
今回もお客さんの謎を実在する本を通して解決していく!!読んだことのある本が登場してすごく嬉しかった!!もう一回読み返してみよう♬
赤毛のアンちゃんも出てます(o^^o)
Posted by ブクログ
相変わらずお腹の空く小説だなぁ。夜に読んでしまったことを非常に後悔してる。このまま夜食を作ってしまいそう。すみれさんのサンドイッチが食べたいいいいいいいい(錯乱
紙野くんの控えめな思慕がにくいのよね。あんたすみれさんのこと大好きなのよね、むふふふとおばちゃんのお節介が働いてしまう。常連客になっておいしいご飯を食べて、小粋な小説を読みながら二人の関係を覗き見するポジション、プリーズ。
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シリーズ第2弾。すみれの作る料理はもちろんのこと紙野君の本のチョイスが秀逸。紙野君が選んだ本を読んでみたくなる。1冊で何冊分かのお得感が感じられる本です。
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すみれ屋は悩み相談所みたい
勿論本格的なサンドウィッチやカレー、アルコールやおつまみになる料理等魅力いっぱいだし古書もバリエーション豊かに揃ってる
でもそこにやってくるのは料理目当ての人も居れば悩みを相談として話していく人もいる
悩みにはやはり紙野君のおすすめされる本できっかけで解決される
すみれもそれがある意味楽しみになってる
紙野君のすみれに対する気持ちもちょっと気になるなぁ
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本で謎を解き明かす日常の謎のミステリーですね。
「古書カフェすみれ」シリーズ二冊目です。
カフェの店主すみれさん三十七才と、古書の店主紙野君三十三才のお店で起きる人間模様。
新たに、アルバイト森緒ほまりさん二十五才が加わり、物語は展開していく。
相変わらず、里見さんの料理の描写には圧倒されてしまう。
私の好きな、茨木のり子さんも外食で気に入った料理を見つけるとレシピを聞きだして、自宅で再現してしまうプロ顔負けの料理名人だったとの事です。
里見さんも実際にご自分で、この本に出てくる料理をお作りになるのでしょうね。それくらい臨場感があふれています。
アメリカのサンドイッチの知識が半端で無いですね。アメリカでの生活経験もあるのかな?とにかく、熱意が伝わってきます。外国の料理の知識もかなりのものです。
グルメファンには垂涎のレシピですね。
そして、本の謎解き、読んでみたくなる本が次から次に出てきます。読解力もここまで深く読めるものなのかと、私の読書力を赤面いましました。脱帽です。
謎解きはスッキリと爽やかな、温かいハートフルミステリーですね。
読みごたえあり、共感あり、感動あり、そしてほんのり恋心あり、心が踊るシリーズです。
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日常推理という分野は確立されているが
答え合わせを古書や料理に限定して行う
制約の中でこそ様式美が決まるものだな
ついでに店主とパートナーとの距離感も
読んでいて楽しみな作品です(´・ω・`)
Posted by ブクログ
結構な人気カフェ店になってしまい、新たな人員増加という新要素を加えつつ、いつも通りのすみれ屋
常客の悩みに適切な本を選び出す紙野君の読書量と、他者の話を細部まで聞き漏らさず推理できる知識に脱帽
紙野君の勧める本は、読書好きな人ならワクワクするかも
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紙野さんの洞察力は今回も凄い。
すみれさんの他にも魅力的な女性が沢山登場して頼もしい。
サンドイッチ・ラプソディのジョーさんのハンバーガーをはじめ、食べてみたいお料理がまたまたたくさん。
今作は辻征夫さんの詩が引用されております。とても美しくて、こちらもぜひ読んでみたい。
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いつもながら紙野くんの勧めてくれる本は的を得ていてすごい。
サンドイッチのお話はなんだかよかった。
アメリカの文化のことをわかっているすみれや嫌がらせに屈しない楓はかっこいいな。
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<古書カフェすみれ屋>シリーズ第二作。
『紙野君がお客様に本を薦めるとき、なにかが起こる』
カフェに来た客の悩みを聞いた紙野が本を薦めるという形で事の真相を教えるという変則的ななぞ解きものになっているのだが、このシリーズが単なるなぞ解きではないのがその先。
真相に気付いた当人が自分でその先の一歩に向けて解決策を導き出し動く。それこそが紙野の狙いなのだろう。
人の心も性格も千差万別。同じ本でも受け止め方は人によって違うように、同じ真相でもその先の一歩が違えばその先の道も分かれていく。何が間違いで何が正しいかではなくて、その人それぞれの生き方を自身で納得した上で選んで進んで行ってねというメッセージなのだろう。
作品ではどれもその選択や行動は良い結果を生んでいるが、必ずしもそうなるとは限らない。だが紙野がこうしろと言うのではなく自分で動いた結果なら受け入れられるはず。
今回は紙野が薦める本も一味ちがっていた。
例えば上手くいったと思っていた初デートの後、相手が連絡をくれなくなってしまったことで悩む女性には古典落語の『長屋の花見』を、新人書店員に人気でも仕事ぶりでも追い抜かれ嫉妬心に悩む後輩書店員にはデッサンの教本『脳の右側で描け』といった具合。
一体どう繋がっているのかとワクワクしながら読んだ。
紙野がいわゆる勿体ぶりの天才名探偵タイプならイラっとするところだが、彼もまた『自己懐疑にとらわれて臆病に』なったり『仕事の意義を見失いそうに』なったりした経験があるゆえの一歩引いたスタイルということで素直に受け止められる。
また客が自身で真相に気付く間のワンクッションとして、すみれも同じ本を買って自分なりに真相を突き止めようとするシーンが入るのも良い。
特にデッサン教本の話は私も絵心なしなので興味深い内容だった。
さらに今回はすみれの得意分野である料理にもなぞ解きが向けられる。老人性うつ症状で悩む高齢女性のために『ジョーさんのハンバーガー』なるものを再現しようと奮闘するのだ。
ここでも紙野はウディ・アレンの本でヒントを出す。一体どれだけ博識なのか。
シリーズの変化としては、繁盛し続ける<すみれ屋>に将来カフェを開きたいという森緒ほまりが雇われることになる。これで紙野も少しは一息つけるかも。
そしてすみれは初めて紙野の部屋に…と言っても色っぽいものではなく紙野が飼っている猫キビを見に行き、持参した手作りランチ(もちろん気合は入っている)を食べるという至って健全なもの。
だが『自分ですべてをコントロールすることにこだわりすぎていた』すみれの考えや物の見方を変えさせてくれる紙野のことはますます尊敬し慕っているようだ。
第三作も楽しみ。
※シリーズ作品
①「古書カフェすみれ屋と本のソムリエ」
レビュー登録あり
Posted by ブクログ
心に響くミステリーの第二弾。
前作を上回るほどの料理に関する熱量が凄い。
もちろん悩める人に勧める本のチョイスが憎いほど的確すぎてまたまた驚かされた。
答え合わせをしてくれないと謎が解けないのは、もはや頭の回転が悪いのか…と少々落ち込むが。。
もう一度読みたいと思ったのは「台所の音」
Posted by ブクログ
面白い
扱う謎が日常的なものなのもいいし、料理も美味しそう
大好きな作品です
あと、でてくる本が実在する本で、その本を調べて読んでみるのも楽しい
Posted by ブクログ
今回も読みたくなる本がいっぱい。好きな人がお酒好きだから自分もそう装ってしまう気持ちわかるなぁ。雑誌の取材の料理代てやっぱり貰えないんだ。すみれさんは新メニューを試食してもらう、て感じで納得しているみたいだけど、雑誌社側が「当然無料」と思っているのはおかしいと思う。「宣伝してる」ていうなら、その宣伝効果に対して責任持つべき(何%増やす、とか)。包丁隠すて、陰険。結婚しても嫌がらせされそう。
Posted by ブクログ
よくある謎解き店員系の作品ですが、料理と本を2つ組み合わせているところが特徴的です。
料理に関しては形容詞を盛り過ぎているせいでかえって魅力を感じませんが、本の選択は秀逸。
本と謎のどちらを先に決めてから書いているのか非常に気になります。やっぱり本かな。
Posted by ブクログ
古書カフェすみれ屋シリーズ2弾。
あいかわらずすみれ屋の料理がめちゃ凝っている。
あまり料理にこだわりのない自分としては、すみれの料理への探求心にひれ伏すばかり。
一人でこれだけの料理の仕込みから片付けまでやってたら、まわらないんじゃないか…と心配してたら案の定。
今回からすみれ屋のファンで、おいしいものが大好きな新キャラほまれも加わった。
すみれの料理のファンを自認するだけあって、一層すみれ屋の料理の描写が詳しく、そして美味しそうに表現されてる。出てくるメニューを読むたびにググってしまう。
ほろ酔い姉さんの初恋…酒を愛する32歳独身女性の初デートの失敗の訳
(パテ・ド・カンパーニュを使った飴色玉葱のタルティーヌ)
書店員の本懐…センスあるPOPを作る後輩に嫉妬してしまう先輩が原点に立ち返る(フィーリズチーズサンドイッチ、パン・シュープリーズ)
サンドイッチ・ラプソディ…老人性うつになったおばあちゃんが呟いた、ジョーさんのハンバーガーの謎解きと、ホットドッグをテーマにした新作メニュー開発に追われる話。ジョーからそこまで連想できるかぁ!!紙野は神か!(チリドッグ、スロッピージョー)
彼女の流儀で…華道家元のぼっちゃんの彼女が、結婚を反対している彼の親族に料理を振る舞うことになった。
綿密に打ち合わせしたのに、当日彼女が作ったメニューは打ち合わせと全く別メニュー。
彼女に理由を聞くと、理由が分からないなら別れると通告される。(ビーフタキートス)
古典落語…長屋の花見
脳の右側で描け
著ウディ・アレン これでおあいこ
著幸田文 台所のおと
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2冊目もよかった。出てくる料理はどれも美味しそうだし、提示される謎もさりげないけど考えさせられるものです。
この本の欠点は出てくる料理を食べたいと思っても、こういった本格的なサンドウィッチ系はなかなか食べられないということでしょうか。
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「本ばかり読むと頭でっかちになるとか、読書は実人生とかけ離れたもののように言われることもあるけど、俺は違うと思う。本を読むことは、場合によっては人生を変えてしまうくらいすごい体験そのものだよ」
訳あって、私は実生活で体験できることが人より少ないように思いますが、上記のように考えるとより一層読書に励んでいきたいと思いました。
Posted by ブクログ
氏の本は読んだことあったなぁと思って、手に取った。前も書店モノだったはず。というか、それと同じシリーズだとと勘違いしてた。全く違った(笑)
謎解き役の彼はスーパーマンだなぁ。頭の中、どうなってんだろ。料理自体は謎解きの結果という感じではあるけれど、本と料理を謎がくっつけるという構造で、謎がある分だけより料理が美味しそう。
この間、ワカコ酒をテレビでみて、そしてこの本を読んで、「いきつけ」って必要だよなぁとしみじみ思う。金沢時代も大阪時代もいきつけってあったのに、こっちに来てからなかなか難しい。悲しい。
それにしても、2人はどうなるんだろうねぇ。
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前作を読んで2年近く経ってしまった。古書カフェというこのお店に行きたいなーと思っていたことを思い出した。紙野くんもすみれさんも素敵だし料理も美味しそう。紙野くんが選ぶ本も興味ある。謎解きはまったくわからないけどあまり長引かせないで回答してくれるから私には丁度いい。ほまりさんという新しい女の子スタッフが加わって今後の展開も楽しみ。この3人ならいいバランスでいつまでもお店が繁盛しそう。すみれさんと紙野くんは恋に発展しないのかな〜
Posted by ブクログ
毎回、紹介する本の内容が解決のほんの糸口にしかなっていないので、みなさん紙野くんを信じて、自力で考える。それは、悩める相談者にとって、答えを知ることよりも重要なプロセスなのかも。
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三十七歳と三十二歳になったすみれと紙野に二十代半ばのほまりが加わる。「ですです」他ゲストキャラの大人らしくない言葉遣いや、すみれが紙野宅へ猫を見に訪れる距離感に引っ掛かりを覚えてしまった。「この本、買っていただけませんか?」は定型として慣れられた。お洒落で豪華な各種サンドイッチ等がとても美味しそう!
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シリーズ2作目。大きな事件が起こるわけではなく、
登場人物は概ねいい人で(好みはあるかもしれないけれど)
優しく読める作品。
ただ、続くと紙野君の老熟っぷりに、
君は何歳だと聞きたくなってしまう。
年齢的には大人なすみれさんと紙野君だけど、
もうちょっとときめいてほしい気がする。
あと、二人のお店であってほしかったので、
バイトを雇うのはちょっとなぁと思ってしまった。
私が嫉妬してどうする(笑)
なので、
紙野君の家に持っていったパン・シュープリーズが一番心に残った、
食べたい!!
誰か作って!私のために!
Posted by ブクログ
今回も、おいしそうな料理がたくさん♪
ほろ酔い姉さんの話がよかった。男性が、ちょっと臆病だけど、見方によってはそこが微笑ましくもあるし。
サンドイッチに、色々あるのね。ハンバーガーもその範疇に入るとは思わなかったけど、なるほどと納得。ジョーさんのハンバーガーについては、けっこうしっかり伏線があったので、なんとなくそうかなぁと思ったのが当たって嬉しい(笑)
でも、最後の作品、あれって反則ではと思えてしまう。それに、両親の説得も祖父母任せって、なんでも人頼みだよなぁ。頼りないって思われてもしょうがないでしょ。ま、相思相愛の2人が分かれずに済んだのはよかった。
新登場のほまりさん、次は、目覚ましい活躍の場もあるかな。