あらすじ
「この本、買っていただけませんか?」
「それってつまり―いまわたしが話した不可解さの答えがこのなかにあると?」
すみれ屋の古書スペースを担当する紙野君がお客様に本を薦めるとき、きっと何かが起こる―。
初デートの相手のつれない行動の理由も、見つからない問い合わせ本のタイトルも、恋人が別れを匂わせた原因も……すべてのヒントと答えは本のなかにある!?
心に響く大人気ミステリーシリーズ、待望の第2弾!
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Posted by ブクログ
結構な人気カフェ店になってしまい、新たな人員増加という新要素を加えつつ、いつも通りのすみれ屋
常客の悩みに適切な本を選び出す紙野君の読書量と、他者の話を細部まで聞き漏らさず推理できる知識に脱帽
紙野君の勧める本は、読書好きな人ならワクワクするかも
Posted by ブクログ
古書カフェすみれ屋シリーズ2弾。
あいかわらずすみれ屋の料理がめちゃ凝っている。
あまり料理にこだわりのない自分としては、すみれの料理への探求心にひれ伏すばかり。
一人でこれだけの料理の仕込みから片付けまでやってたら、まわらないんじゃないか…と心配してたら案の定。
今回からすみれ屋のファンで、おいしいものが大好きな新キャラほまれも加わった。
すみれの料理のファンを自認するだけあって、一層すみれ屋の料理の描写が詳しく、そして美味しそうに表現されてる。出てくるメニューを読むたびにググってしまう。
ほろ酔い姉さんの初恋…酒を愛する32歳独身女性の初デートの失敗の訳
(パテ・ド・カンパーニュを使った飴色玉葱のタルティーヌ)
書店員の本懐…センスあるPOPを作る後輩に嫉妬してしまう先輩が原点に立ち返る(フィーリズチーズサンドイッチ、パン・シュープリーズ)
サンドイッチ・ラプソディ…老人性うつになったおばあちゃんが呟いた、ジョーさんのハンバーガーの謎解きと、ホットドッグをテーマにした新作メニュー開発に追われる話。ジョーからそこまで連想できるかぁ!!紙野は神か!(チリドッグ、スロッピージョー)
彼女の流儀で…華道家元のぼっちゃんの彼女が、結婚を反対している彼の親族に料理を振る舞うことになった。
綿密に打ち合わせしたのに、当日彼女が作ったメニューは打ち合わせと全く別メニュー。
彼女に理由を聞くと、理由が分からないなら別れると通告される。(ビーフタキートス)
古典落語…長屋の花見
脳の右側で描け
著ウディ・アレン これでおあいこ
著幸田文 台所のおと
Posted by ブクログ
「本ばかり読むと頭でっかちになるとか、読書は実人生とかけ離れたもののように言われることもあるけど、俺は違うと思う。本を読むことは、場合によっては人生を変えてしまうくらいすごい体験そのものだよ」
訳あって、私は実生活で体験できることが人より少ないように思いますが、上記のように考えるとより一層読書に励んでいきたいと思いました。
Posted by ブクログ
氏の本は読んだことあったなぁと思って、手に取った。前も書店モノだったはず。というか、それと同じシリーズだとと勘違いしてた。全く違った(笑)
謎解き役の彼はスーパーマンだなぁ。頭の中、どうなってんだろ。料理自体は謎解きの結果という感じではあるけれど、本と料理を謎がくっつけるという構造で、謎がある分だけより料理が美味しそう。
この間、ワカコ酒をテレビでみて、そしてこの本を読んで、「いきつけ」って必要だよなぁとしみじみ思う。金沢時代も大阪時代もいきつけってあったのに、こっちに来てからなかなか難しい。悲しい。
それにしても、2人はどうなるんだろうねぇ。