人質の法廷

人質の法廷

2,376円 (税込)

11pt

法治国家の欺瞞を暴くリーガルサスペンス!

駆け出し弁護士・川村志鶴のもとへ、突如、当番弁護の要請が入った。荒川河川敷で起こった女子中学生連続死体遺棄事件――遺体には証拠隠滅のため漂白剤がまかれ、冷酷な犯人像が推測された。容疑者には被害者の中学校に侵入し、逮捕された過去があったが、断じて犯行には関与していないと志鶴に訴える。警察による自白強要が疑われた。

志鶴が刑事司法を志した背景には、高校時代の友人のバイク事故死がある。自動車運転過失致死と処理されたが、彼女は冤罪を疑っている。そんな過去を持つ志鶴は、依頼人の潔白を晴らすため奔走する。

そこに立ちはだかるのは起訴有罪率が99・9%という現実だった。逮捕イコール犯人という世間の目。「人質司法」とも称される長時間勾留で有利に捜査を進めようとする警察・検察。共同弁護を務める先輩すら有罪前提の弁護方針を説き始めるなか、孤立無援の志鶴は依頼人を救い出すことはできるのか――?

構想・取材期間8年に及ぶ超弩級リーガルサスペンス。

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    小学館
  • ページ数
    608ページ
  • 電子版発売日
    2024年07月03日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    2MB

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人質の法廷 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    荒川河川敷での女子中学生連続死体遺棄事件。死体には強制性交と、漂白剤による遺伝子損壊による証拠隠滅の跡あり。
    逮捕された容疑者は、警察・検事の恫喝・脅迫により自白を強要。
    過去にトラウマを抱える正義感溢れる女性弁護士。性格の悪そうなベテラン検事と部下の爛漫さを出す女性検事。
    冤罪を信じて戦う主人公と

    0
    2025年11月15日

    Posted by ブクログ

    「人質の法廷」(里見蘭)を読んだ。

    《いや、もうね、こいつとこいつとこいつとできればこいつにぎゃふんと言わせてやってくれ。》
    てなくらいのめり込んでしまったよ。
    (って、そういうレベルの低い話ではないんだけどね)

    日本の司法制度の問題点矛盾点に鋭く斬り込む力作。
    (なにしろ二段組599頁だぜ)

    0
    2025年07月21日

    Posted by ブクログ

    ものすごい超大作を読んでしまった…
    実際にあった冤罪事件が物語の中にも出てきて、本当にリアルで恐ろしく感じた。
    どうやって冤罪事件が起こるのか、こんなにも分かりやすく描かれた作品を初めて読んだ気がする。
    こんなの誰でも被害者になり得るのでは…?
    いつもの日常を送っていただけなのに、いきなり身に覚えの

    0
    2025年06月08日

    Posted by ブクログ

    駆け出し弁護士・川村志鶴のもとへ、当番弁護の要請が入り、荒川河川敷で起こった女子中学生連続殺人死体遺棄事件の容疑者の弁護人となり、田口や都築と共に無罪を勝ちとるべく闘う。

    600ページ(上下段)の長編ではあったが、時間を忘れて没頭するほどの内容だった。
    刑事弁護人の苦悩と矜持をリアルに描いている。

    0
    2025年06月03日

    Posted by ブクログ

    とても長い。読み応えありました。
    5章だったか、犯人の女子中学生殺害の描写が、これでもかと細かに描かれて胸が悪くなりました。

    冤罪とはこんなふうに作られていくんだなぁと。
    被疑者がキモいおっさんだったから、余計に犯人に仕立て上げられやすいのか。
    なんの落ち度もないのに、性癖やら暴露されて可哀想でし

    0
    2025年05月28日

    Posted by ブクログ

    『人質司法』という言葉を聞いたことがあるだろうか。
    被疑者・被告人を長期間勾留することで自白を強いる日本の刑事司法は「人質司法」と呼ばれ国際的にも批判されている。
    人権侵害とみなされるような人質司法がなぜいまだにまかり通っているのか。警察・検察・裁判所の関係性、公正でない鑑識など問題だらけの司法制度

    0
    2025年05月09日

    Posted by ブクログ

    辞書並みの厚さに慄いたが、圧倒的没入感
    目の前で論戦が展開される。
    被害者の中学生2人の家庭の対比が貧富の差で表されており、最後のそれぞれの母親の対応の差につながる。
    幸いにも実体験はないが、たまたま担当になった弁護人の質で罪の重さが変わるのは恐ろしいと感じた。
    人の命の重さについてもあらためて考え

    0
    2025年02月16日

    Posted by ブクログ

    東京都荒川区で発生した女子中学生連続殺人事件で増山淳彦が逮捕された。

    本書は駆け出し弁護士、川村志鶴の弁護活動、裁判の展開について詳述されており、志鶴の弁護活動における課題や警察と検察の圧力による非協力的な警察組織や増山を有罪にしようとする検察との対立。

    上司命令により先輩弁護士田口と組むことに

    0
    2025年02月10日

    Posted by ブクログ

    圧巻です。。。年間を通しても稀にしかお目にかかれない熱量をもった作品でした。この分量だけを見ても、もはや執念と言って間違いないかもしれません。

    スポットを当てるのは冤罪の問題。『ある男』の映画化でも耳目をあつめている(かもしれない)、司法の闇がテーマです。警察による長い勾留期間。その背後にある、検

    0
    2025年01月24日

    Posted by ブクログ

    おんんんんんもろしろかった!!!!
    600頁超えって読んでる途中で読む行為に身体が飽きちゃうので避けていたんだけど‥しかも開いてビックリ2段組っていう。笑
    でもね、めちゃくちゃ良かった!価値アリ◎大アリ◎!
     
    序盤は結構イライラしちゃって、私これダメかもなぁ‥って少し弱気になったんだけど読み進める

    0
    2025年01月22日

人質の法廷 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    小学館
  • ページ数
    608ページ
  • 電子版発売日
    2024年07月03日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    2MB

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