田中英道のレビュー一覧
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日本人の宗教感、これまで読んだ他国の宗教の成り立ちや考え方から現代の状況などがしっかりとまとめられている。
ユダヤ教がなぜ一神教を産んだのか、なぜ共産主義は失敗したのか、日本人が持つ素晴らしい宗教観などなどが筆者の強い思いを込めて書かれている。
日本の宗教観は素晴らしいという一方、他国の宗教に対しては批判的であり、完全に合意できないところがあり星マイナス一点です。私の考えでは、日本の宗教観は、自然に溢れ海に囲まれた恵まれた環境によるものによる影響が大きいと考えており、生活環境が厳しい他国ではおそらく発生し得ず、一神教、大きな権威が生じるのが自然なのではないかと思う。 -
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ネタバレ昭和の部分に少し右傾化、ナショナリズムのようなものを感じたけど、上巻から通して読んで、求めていた日本人観のようなものが整理できたような気がする。特に、自然との共生、神道と仏教の根付き方、そして、神仏習合の考え方がこの本を通して読むことで自然に受け入れられた気がします。もう少し深めたい気がしました。
少し気になったところ。
・本来、仏教は個人宗教として自己の罪を悟り、それを自己陶治によって克服する自力本願が原点でした。ただ、祈れば救われるということになると、仏教徒は増えますが、本来の仏教が持っている部分が失われることになります。
・中国やヨーロッパでは、政権交代がそのまま歴史の断絶を作っています -
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古事記にある高天原は東日本の日高見国の事で、天孫降臨は鹿島から鹿児島に船でやってきたという筆者の説。
当然古代の話なので完全な実証も反証も不可能だが、面白い。
日本は大和が徐々に関東、東北を支配していったとの定説があるが、地球が寒冷期になる前の縄文から弥生時代にかけて東北に日本の原型となる国があり、これが高天原、つまり天照大神系の国だという。
神話は単なるフィクションではなく事実を元にしているというのはその通りだと思わせる説得力がある。
ただし日本という国を特殊化し賛美する言説に少し疑問は感じる。
私も素晴らしい伝統をもった国だと誇りは持っているが、優れた民族という理解は危険であり、地政学 -
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戦後レジュームとの決別。
それを理解するための一助となる本だと思い手にした。
知の旅は終わらない で、立花隆にボロンチョに論破されていた人よりは、もっともっと骨のある人だと思う。
知らない事が多いので、もっと周辺を調べてから再読したいと思う。
武漢の細菌研究所はもうないと言う説がある。
証拠隠蔽で爆破された。実際に衛星から見たら更地になっている。何しろ列車事故で列車を埋める国だからなぁ。
笑い
と言う趣旨のところは、笑えたけど、さもありなん。
怖いなあとも思ってしまう。
中国では、都会籍と田舎籍では同じ漢民族でも全然違う扱いを受けると言う記述がある。
実際、上海で現地ガイドと話してい -
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読みやすさ★★★
学べる★★★★★
紹介したい★★★★★
一気読み★★★★
読み返したい★★★★
まさにタイトルの通り、世界史の中の日本史。各時代の世界情勢を俯瞰し、また当時の日本の視点から世界を見つめる。「世界史」と「日本史」を分断させない歴史の切り取り方が見事。中高生の必読書に推薦したい。歴史嫌い、日本嫌いにさせるような日本の教科書は、田中教授の本に取り替えるといい。縄文時代の先史から近代まで、ざっと紹介されており、歴史好きなら田中先生史観を他の著書で学びたくなるはず。
コラムに度々登場する、支倉常長については全く知らなかった。当時の日本人の世界を学びたいという渇望、逆に外国人の日本に対 -
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累計5。日本人は富士山をはじめとする自然を敬うことを遥か昔から続けてきた。自然への畏敬の念が神道となり,仏教などと融合しながら日本人独特の価値観を築きあげてきた。葛飾北斎が表す富嶽三十六景には,富士が描かれているが,どれも小さい。北斎は富士山を描いたのではなく,富士に守られている人々の生活を描くことで,富士山=自然に対する信仰を描いたのではないか,という。そして,その技法だけではなく,価値観や自然を神とする心がゴッホやアンリ・リヴィエールらに影響を及ぼしたのではないかという主張。庭園や盆栽など,美や観を凝縮するのが日本人,というのも興味深い。また,争いを避ける原点に国譲りの神話がある点なども共