松田奈緒子のレビュー一覧
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松田さんは芥川が本当に好きなんだな、と感じさせられる一冊。
田端の地形までを作品に取り込んだ第一章から引き込まれた。
もうあの頃の田端なんて、どこにもないのに。
地形さえ、大きく変わってしまったのに。
大正の田端の雰囲気って、きっとこうだったんだ、と感じる。
平塚らいてう夫妻や、文夫人がとても魅力的に描かれていたのも印象的。
特に、「私がこの家に嫁ぐことを選んだんですもの(幸せです)」と言い切る文夫人の姿に、胸のすく思いがする。
それから、不気味で抗いがたい力を持つ近代の象徴としての汽車。
それ自体は、漱石の『三四郎』(だったか?)にも、例がある。
失礼ながら、最初は「今更?」という感 -
Posted by ブクログ
ドラマ『派遣のオスカル』がなかなか面白かったので原作のこちらを。
漫画との関連がないのが惜しい『パタリロ!』編をのぞき、シャープな話の運びといい、ほろ苦い味わいといい、男性の読み手をも満足させるだろう短編集。
『ベルばら』編に出てきた、おそらく作者の分身であろう漫画家“俵あん”が最後に再び登場する。松田奈緒子の絵柄はやや雑で省略が効いたユニセックスな雰囲気。華麗な絵柄の昔ふうの少女漫画と松田の作品はかけ離れているよね?と思っていた読者に、すとんと胸に落ちる回答をくれる。
特に、俵あんが、おそらく「ジャンプ」あたりの売れっこ少年漫画家に啖呵を切るシーンは痛快!一時はバカにしていたベタな少女漫画に -
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小学生のころ、少女漫画は、友だちの家で隠れて読むものだった。「あさきゆめみし」を読んだのはそのころだったと思う。
私は葵の上に心底同情した。義理の母に愛をささげながらも、数々の女に手を出す男。その男に毅然とした態度をとれば冷たいと言われ、最後は男の愛人である六条の御息所に呪い殺される。一番愛されていたわけでもないのに。
他の少女漫画のヒーローは、一人の人を愛して、それをたった一人の「妻」にしているのに、源氏という男は何と不実な男だろうと腹をたてた。そして、己が流されやすいがゆえに悩む男にふりまわされるのだけはごめんだと思った。「かめはめ波」は修行すれば出せるかもしれないなどと思っていた小学生だ -
ネタバレ 無料版購入済み
16歳で
16歳で初めての体験をした年上の女性を忘れられないまま40歳かぁ。
一応ほかの女子とも付き合ったこともあるようだけど、成人してから不倫かぁ。
それで暴れないのがすごいな。
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ネタバレアシスタントさんにはハムを載せてくれるあたり
気は遣ってくれているのだとは思うが
中田さんの人となりを知らないと流石にやっていくのは難しいだろう。
自分なら先生の家族とご飯を食べる方がキツイから
勝手にやっていい中田さんの方がまだ良い気がする。
息は詰まりそうだが勝手にイヤホンで曲を聴いていて良いなら乗りきれそうだ。
栗山さんのぐいぐい来てくれる感じは助かる。
バイク便に来て欲しい高畑先生が無邪気で可愛い。
賞が欲しいと思うのも分かる。
必要ないかもしれないけれどないよりはあった方が良い。
なんでくれないんだ、とは確かに思うだろうなぁ。
ファンが賞。
マンガ賞への応募数が多いことが物語って