あらすじ
【少女漫画を愛する、すべての人へ!】『ベルサイユのばら』、『ガラスの仮面』、『パタリロ!』、『あさきゆめみし』、『おしゃべり階段』… 私たちのそばには、いつだって“少女漫画”があった――…! 松田奈緒子が贈る、名作少女漫画5作へのリスペクトが込められた、愛情たっぷりのオムニバスストーリー!
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Posted by ブクログ
話ごとの少女マンガ作品の世界観を
上手くストーリーに織り交ぜて
悩める女性たちの心情を上手く
描いているなと思う。
個人的には
くらもちふさこの
「おしゃべり階段」があったので、
読みたくなった。
コンプレックスを自らの魅力へと変換…。
出来そうで出来ないけど、
憧れる。そうありたい。
Posted by ブクログ
パタリロやガラスの仮面は私の世代では無いのだけれども、少女の頃に読んだ漫画・今も読んでいる漫画が生活の中でオアシスになっているという感覚は漫画が好きな女性ならみんなわかると思う。そしてただ浸るのではなく、そこから毎日をたくましく生きていく様々な女性たちの姿がとても美しい。漫画好き女子に読んで!って言ってまわりたい
Posted by ブクログ
「少女マンガもオトナになる」っていうフレーズってすごいなーと思うんですよね。このフレーズはたしかコーラス創刊のときのものだったと思います。まだ少女漫画なんて読んでるの?的なことを言われる年齢というのは必ず誰にでもくるわけでして、でも少女マンガ大好き、でももう大人、でも好き、、、、という葛藤が本人にもあったり。そんな読者にとって少女マンガのほうが大人の読み物としてたえうるものになってくれたらそれはもう最高なわけです。
Posted by ブクログ
懐かしい少女漫画へのオマージュ。
ガラスの仮面の話が好きです。亜弓さんのようなライバルタイプから見た視点というのはあまりなくて、私はそれが好きです。
華やかな見た目の裏は努力のたまものであって、そんな彼女に憧れます。
最後の話の少女漫画の中の女の子たちはそれでも必死に生きていたというようなセリフがすごく胸にきました。
Posted by ブクログ
大好きなマンガのヒロインのように生きようとがんばる女性たちのお話。登場するマンガを読んだことがあると、より一層楽しめると思います。てなわけで、私は「ベルサイユのばら」編と「ガラスの仮面」編がお気に入り。
Posted by ブクログ
この発想はなかった。最初にやったもの勝ち。ネタにされた大御所の許諾をすべて取っているところがいいなぁ。(日本で漫画がここまで発展したのは、多くの一流クリエイタが、自身の作品の権利関係に寛容だったことが大きいと思う。最近、TPPでアメリカが著作権に関して杓子定規なことを言っているから、ちょっと心配)
Posted by ブクログ
都合良すぎだーーこんな男子が存在するはずない!!
ツッコミたくなることは多々ある少女漫画ですが、でもそれでいいのです。
現実を忘れるひとときが欲しいのです。
いくつになっても乙女な夢が見たいのです。
そんな気持ちを代弁してくれる漫画。
少女漫画家の生態が興味深いです。
Posted by ブクログ
少女漫画をテーマにした読みきり短編集。元ネタ知っているならばもっと楽しめたんだろうな~(´Д`υ)
元ネタ知らなくても結構よかったですけどね♪
Posted by ブクログ
ドラマ『派遣のオスカル』がなかなか面白かったので原作のこちらを。
漫画との関連がないのが惜しい『パタリロ!』編をのぞき、シャープな話の運びといい、ほろ苦い味わいといい、男性の読み手をも満足させるだろう短編集。
『ベルばら』編に出てきた、おそらく作者の分身であろう漫画家“俵あん”が最後に再び登場する。松田奈緒子の絵柄はやや雑で省略が効いたユニセックスな雰囲気。華麗な絵柄の昔ふうの少女漫画と松田の作品はかけ離れているよね?と思っていた読者に、すとんと胸に落ちる回答をくれる。
特に、俵あんが、おそらく「ジャンプ」あたりの売れっこ少年漫画家に啖呵を切るシーンは痛快!一時はバカにしていたベタな少女漫画に自分の原点を見いだしたのだろう、松田の心の道のりに共感する。
Posted by ブクログ
レタスバーガープリーズ. OK, OK!の松田奈緒子さんの作品。「ベルサイユのばら」「ガラスの仮面」「おしゃべり階段」「あさきゆめみし」「パタリロ」にインスパイアされてる連作短編集。主人公がそれぞれの漫画のヒロインに自分を重ねて仕事や生活を頑張るというお話です。多分、20代後半〜30代の人たちが読むと共感できるような気がする。原作を読んでいなくても楽しめますが、いわずもがな読んでいた方が数倍楽しめるというわけで。
Posted by ブクログ
小学生のころ、少女漫画は、友だちの家で隠れて読むものだった。「あさきゆめみし」を読んだのはそのころだったと思う。
私は葵の上に心底同情した。義理の母に愛をささげながらも、数々の女に手を出す男。その男に毅然とした態度をとれば冷たいと言われ、最後は男の愛人である六条の御息所に呪い殺される。一番愛されていたわけでもないのに。
他の少女漫画のヒーローは、一人の人を愛して、それをたった一人の「妻」にしているのに、源氏という男は何と不実な男だろうと腹をたてた。そして、己が流されやすいがゆえに悩む男にふりまわされるのだけはごめんだと思った。「かめはめ波」は修行すれば出せるかもしれないなどと思っていた小学生だった私が、「男」や「女」や「しっと」というものに、得体のしれないものを感じ、感情を高ぶらせたのは確かだ。
今、暇に任せて、昔読んだ少女漫画を読み返している。そのころ、憧れたヒーローが出てくる漫画を読み、鼻で笑い、毒づく自分がいる。しかし、「あさきゆめみし」を読むと、プライドを優先させてしか生きていけなかった葵上の悲しさや、「面倒くさい女」と思っていた六条の御息所のもっていきようのない憎しみがわかる。
松田奈緒子の「少女漫画」は、往年の名作をモチーフにした作品集である。それらの作品を初めて読んだときの感情のたかぶりや、読み返したときの発見が、また新たな作品に生まれかわっている。
最終話の「男は自分達の価値観に女が近付くのはかまわないけど自分達が女の価値観に近付くのは絶対にイヤなのよ」というセリフに、自分の中の「男」を見た気がした。
Posted by ブクログ
「重版出来」がとても面白かったので、他のも読んでみようかな、どれにしようかなと見ていたら、このタイトルを発見。これは読まなくちゃね。
下敷きになっている作品は自分も思い入れのある名作揃い。作者のマンガ愛がつまっていて、どれも楽しい。惜しむらくは絵がちょっと…。「重版出来」ではかなりうまくなっているんだということがわかった。
Posted by ブクログ
少女漫画が好きな人たちが、淡々と、そして少女漫画を皮切りに前向きに生きていくおはなし。
『ベルサイユのばら』が好きな派遣社員は、正社員を目指しながら漫画にどっぷりつかってあるとき搾取される側だと気付いて生まれ変わろうとする。とかね。
出てくる漫画は、『ベルサイユのばら』『ガラスの仮面』『パタリロ!』『あさきゆめみし』『おしゃべり階段』『少女漫画家たち』(最後は違うか?)
Posted by ブクログ
はてどんな漫画だろうと読んでみたところ一話一話何らかの少女漫画作品がモチーフになっている短編オムニバスだった。勝手にマンガ漫画みたいの想像してたけどそういうのではないのね。
正直そんなに好みな感じではなかったけど一番最後の「少女漫画家たち」はなかなか良かった。これには☆4つけたい。漫画でもなんでも何かを創作する人っていうのは自分に欠けているところを埋め合わせるみたいに作品を作るものなんだろうか。どうなんだろう。飲み会のくだりでの「面白くないから読まないんじゃない~~」のセリフはちょっとズーンときたなぁ。