1~4巻での感想。出版社で、本を作る編集、売らんとする営業といった、「作家」の裏で活躍する人たちの物語。4巻では、創作を志す、志したことがある者の心に刺さる場面や台詞も多く、自分の疼とも照らし合わせてしまう。また、面白かったのは奥付。担当編集さんに販売担当や宣伝担当も載ってて、三浦しをん著「舟を編む」を読んだ時にちょっと思った「どうして書籍には、映画におけるスタッフロールがないんだろう」という疑問へのひとつのアンサーだった。全体「舟を編む」を彷彿とさせるが、あれが「静」の物語なら、こちらは「動」の物語。