四位広猫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ前作はまさかの獣姦があって、まったくダメダメでしたけど、今回は幽霊と堅物騎士という設定で、どうなるかと思いましたが、意外と面白かったです。
堅物騎士のグウェンが出会った幽霊のアンジェリーナ。積極的に恋をしたがるアンジェリーナでしたけど、いざことに及ぶと童貞なはずのグウェンの方が経験豊富な感じで、いい感じでした。グウェン側の心情もちゃんと書かれていたんで、童貞なりの心の葛藤なんかはおもしろかったです。
幽霊と生身の人間だと最後はうまくいかないんじゃないかなって思いましたけど、そこはちゃんとつじつまがあって、幽霊じゃなくなりましたし、ちょっと魔法使いの出てくる感じが微妙でしたけど、いい終わり方 -
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ネタバレマリーローズ文庫にしては、よかったと思います。
最初からデイジーとエドウィルがほぼ一目惚れに近い感じで惹かれあってて、そこから二人の気持ちがそれぞれの側から交互に書かれているんですけど、デイジーを拒否しながらも、ついついデイジーといい雰囲気になったら、突っ走ってて、エドウィルの葛藤っていうのが、なんか違うニヤニヤになっちゃいまいした。
後見人だから手を出せないってあらすじには書いてあったけど、意外と早く手を出しちゃってましたし。
デイジーの身の上は割と最後の方までエドウィルは知らなかったのですけど、この設定っていったのかな?最後に奪われた指輪を兄が持って出て来たのも、なんだか唐突でしたし -
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Posted by ブクログ
成年してから初めてコバルトに触れた(少女にあるまじき)者としては、多分、こういうノリが本来少女小説の王道と分類されるものなんだろうと感じた。物語としてはそれなりに整っていると考えられるけど、はまれない……つまりヒロインがあまり好きになれないのであった。で、でもこういうヒロインが多分、王道なんだと思う。まだコバルトは須賀しのぶか榎木洋子にしか触れてないため耐性がついておらず、ヒロインとヒーローたちのあまあい語らいのシーンなどにさしかかるたびいたたまれなくなった。それよか剣戟の場面に興奮する程度の女子力。
続巻読むかは微妙なところ。事件の真相も黒幕的人物のアタリもすぐ分かっちゃったし、次郎君の正体 -
Posted by ブクログ
ネタバレ完結編で大団円。
最後も入れ替わりで美しく終了。
春秋党も再び活躍したし、有名な大江山の鬼たちも登場したし、全体を通してそれなりに史実にも忠実で面白かった。あと1冊スピンオフ短編集が出るらしいけど、できればもう1冊位だして、
1)其の後の馨子様(文殊丸含)
2)帝になった次郎君と安和の変をどうするのか
とかを読みたい。史実通りなら、思わせぶりに登場した三ノ宮と安和の変のおかげで、その在位は2年。作中の次郎君の性格からして、いくら政治がキライであったとしても、幼い弟君に任務を押し付けて摂政政治に踏み切るとは思えない。(キライではあってもあれだけかしこければそれなりの手腕を発揮するでしょう。一族