四位広猫のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
優しくて穏やかな愛情しか知らなかった宮子が、初めて身の内に覚えた激しい感情に戸惑い、翻弄される様が、今までいかに真幸に大切に愛されてきたのかを物語っているようで、真幸の立場を思うとより切ない。
この巻でも真幸と有子姫が絡むシーンがあって、有子姫はどんどん可愛い面を真幸に見せているというのに、真幸は宮子一筋で、真幸と有子姫の仲に期待している身としては喜ぶべきか悲しむべきか迷うところだ。
宮子が次郎君とのことを悩むように、宮子のことがなかったとしても身分差から考えて、真幸にとっては有子姫との恋なんて考えもつかないことだろうとは思う。そして、有子姫が本当に真幸に惹かれているのだとしたら、(平安 -
Posted by ブクログ
ヒロインとヒーロー(名目上も実質も)が割と常識的なキャラなので気が付かなかったけど、このシリーズには変人キャラが沢山いたんだなとわかった一作。
今までは、どのキャラもキャラクターとして筋が通っているため、変わり者というより個性の強いキャラが多いと認識していた。だから、変人と言ってしまうと、ちょっと語弊があるかもしれない。
謎解き部分は珍しく宮子も真実にたどり着いたのに、いい所は全て馨子がもっていってしまうのが笑いを誘ったが、その部分の描写がちょっと慌ただしい感じだった。わざとなのか、ページ数が足りなかったのか、ちょっと判断がつかないバタバタ感があった。