長谷川町子のレビュー一覧

  • サザエさん(1)

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    祖父が集めてくれていた、サザエさん全巻。娘も読むようになった。なんだかおもしろくて、熱中したこどもの頃。長谷川町子さん、全部読んだ。コレクター的祖父のおかげ。
    わからないネタ、当時の状況や文化を親に聞きながら。私は何が伝えられるかな?

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    2022年06月19日
  • いじわるばあさん(3)

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    コナンとスラダン好きな小5兄に新しいタイプのマンガを。意外に面白い!っと、シュールな笑いが分かるみたい笑。4コマなのも読みやすいかも。

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    2021年08月26日
  • サザエさん(1)

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    ネタバレ

    当時としてはただの漫画であるが、今としては戦後の様子や文化がよく描かれた資料である。…という話を聞いて読んでみたが、なるほど、面白い。

    まず、戦後の貧困の代名詞である、闇市・闇取引や配給の様子がたびたび描かれている。サザエは着物を出して米を買ったり、節米料理を作ったりしている。
    世間では引き揚げ者や戦災孤児が憐れまれており、コレラが恐れられている。

    また、アメリカ文化や英語、アメリカ人への憧れがところどころで窺える。街にはしばしばアメリカ人が登場し、MP (米国陸軍の憲兵) にも触れられている。

    政治的な流行りも描かれている。戦時利得者が批判されたり、「男女同權とうろん大會」(男女同権討

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    2022年01月21日
  • サザエさん(18)

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    本巻の大きな動きとしてはノリスケさんとタイコさんが結婚したくらいか。
    ノリスケは当時磯野家に下宿しており、お見合いの世話まで波平が焼いているのを見るのは結構面白い。空々しく偶然を装ってノリスケをタイコに引き合わせたりと、気苦労が絶えないが面白そうでもある。
    とはいえ、ワカメもカツオも一向に大きくならないので、作品内の時間は非常に遅く流れているということか。
    また波平のエピソードも豊富で、波平ファンのぼくとしては嬉しかった。

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    2021年04月15日
  • サザエさん(17)

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    段々とサザエさん世界も戦後の混乱から脱して、豊かになって来たような印象を受ける。
    ただそれでもニューギニアから帰還兵は還ってくるし、「人造米」なんてものも存在している。昭和28年の連載作品なので、まだそんなものである。
    しかし相変わらず楽しく読める。なぜ本作をぼくは楽しく読めるのかは、ある程度分析してみる価値はあるのかもしれない。

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    2021年04月07日
  • サザエさん(16)

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    本巻で面白かったのが、サザエや波平、マスオによく使われる「ムキになった顔」が結構迫力があってよかった。今までとは違う描き方をしているように思うが、どんな心境の変化があったのか。
    また、本巻では3ヶ月ほど長谷川町子が体調を崩して休んでいたようで、そのあたりも影響しているのかもしれない。
    なんにせよ、ワカメが小学校入学したり、タラちゃんが喋るようになったりと、ちょっとずつだが変化が見られる。

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    2021年02月20日
  • サザエさん(15)

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    本巻も面白かった。
    いくつか取り上げたいコマがあるが、まずはサンガー夫人に対するサザエの反応からだろう。
    サンガー夫人とはアメリカで「産児制限=女性の産む権利」を推進した事で有名な運動家だが、おそらく彼女の来日に合わせてネタにしたのだろう。
    サザエと主婦友達が井戸端会議をしており、友達はサンガー夫人賛成!と声を上げており、一方サザエは反対!と言っている。
    これをもってサザエの保守性を指摘するつもりはないが、1巻からウーマンリブにノレないサザエを見ていると、まぁサザエは急進的な主張には慎重になる女性であることがわかる。それは本巻でも一貫してサザエの思想として現れていて興味深い。
    おそらくサザエは

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    2021年02月16日
  • サザエさん(14)

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    本巻はカツオとワカメが静岡の親戚(?)の家に旅行に行く回が中心。いつもは4コマで終わるところ、今回は何ページかに渡ってストーリーが展開する。田舎の生活はあまりカツオとワカメには合わなかったようだ。また周辺にいる子供たちもカツオとワカメを都会の子として見物に来たりしている。のちにサザエが迎えに来るが、さすがはサザエでおじさん家でも堂々としており色々な田舎料理のレシピを仕入れたりしている。頼もしいことこの上ない。
    また本巻終盤では、サンフランシスコ講和条約締結以降初めての衆議院選挙があり、その注目度の高さが話題になっている。第4次吉田茂内閣発足当時だが、鳩山一郎も国政復帰して喧々諤々の議論が交わさ

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    2021年01月31日
  • サザエさん(13)

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    本巻も最高だった。ぼくは原作を読み始めてからずっと波平さんのファンなわけだが、本巻の波平さんも最高である。

    本巻所収の波平さん主役の4コマで好きな作品は2つ。
    一つは喧嘩しているサザエとカツオに波平さんが割って入り、サザエさんに「お前はいくつになる!」と問いただす。サザエは首をすくめ怒られていると勘違いするが、実は住民票登録のため聞かれただけだったというオチ。波平さんのおおらかな性格がよくわかる秀作である。
    もう一つは、波平さんは外出するフネに手のひらを見せ「ここまでだな!」と念を押している。フネが外出するので米を研ぐため水の量を確認にしていたのだ。4コマ目で波平さんはちゃんと割烹着を着て米

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    2021年01月10日
  • サザエさん(12)

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    これは直観だが、本巻からサザエさんがキャラ化したように感じた。なぜなら、サザエさんが明らかに「かわいい」のだ。
    特に本巻冒頭の柔道シーンでは、いままでそこまで強調されていなかった漫画的なコマが連発される。サザエさんがよりコミカルに描かれ始めた萌芽であろう。
    それは前巻でサンフランシスコ講和条約が批准され、戦後の混乱から遠く離れてきたことの証左なのかもしれない。
    本巻以降、躍動するサザエさんの生命力が、歴史のうねりとともに観察できるのかもしれない。

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    2020年12月28日
  • サザエさん(11)

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    「サザエさん」をついに11巻まで読んでしまったが、しかしなぜ飽きないのだろう。むしろ早く次巻が読みたくて禁じていた数巻合わせての大人買いまで始めてしまった。これはどういうわけだろうか。
    「サザエさん」のストーリーの構造は、基本的にワンパターンである。しかも4コマなので早いテンポでバンバン場面が展開していく。
    不思議なのは、読んでいても爆笑したり落涙したりは一切しないでも、まったく読者を離さないという魅力である。こればかりはいくら分析しても、いまだに腑に落ちない。
    せっかく本作を読んでいるのだから、少しはその謎に触れられたらと思う。
    また同時に長谷川町子についても勉強していきたい。彼女の背後には

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    2020年12月25日
  • サザエさん(10)

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    本巻でサンフランシスコ講和条約が結ばれたらしく、事あるごとに「わしがぜんけんたいしだったら」と波平がのたまったり、サザエが新聞に読みふけったりして面白い。
    当時の人々がこの「主権回復の日」をどのように受け止めていたかがなんとなく想像できる。
    同時にコメの配給制が停止になるらしく、人々の食生活もこれを機に変わっていくのかもしれない。
    他方、まだまだ電力は不安定らしく、停電がしょっちゅう起こっている。また計画停電のようなものもあったらしい。
    しかし本巻はマスオが結構登場していて、できれば波平をもうちょい出してあげてほしい。とにかく波平が面白いから。

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    2020年12月07日
  • サザエさん(9)

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    本巻は雨がちな日が続く6〜7月が舞台で、洗濯物ネタが多かった。とにかくジメジメしていて、地面はぬかるみだらけという情景が目に浮かぶ。
    あと気のせいか登場人物の表情の作りがダイナミックになってきた。笑い顔も怒り顔も体全体で表現しておりなんとも清々しい。
    またこれはいつも「サザエさん」を読むと思う事なのだが、もう使われなくった言い回しが頻出していて、ぐっと懐かしさに胸が熱くなる。ぼくの祖母はほぼサザエさんと同年生まれなのだ。

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    2020年11月30日
  • サザエさん(8)

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    「幸せ」とはなんだろうとか、「自己実現」とか、そういったものはすべてくだらないことなんだと思わされる力がこの漫画にはある。淡々と過ぎる日常なんてない、という実はよくわかっていなかった事を思い出させてくれるのだ。
    この読後感は(遠近法的倒錯だが)こうの史代の漫画の読後感と似通っている。
    ぼくたちはもっと目の前の生活に、本気になってもよいのかもしれない。

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    2020年08月26日
  • サザエさん(10)

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    1951年8月〜10月に掲載されたものを収録。
    サンフランシスコ講和条約ネタが何本か。またこの時期、計画停電が行われていたこともわかる。

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    2020年05月28日
  • サザエさん(7)

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    サザエは終戦時に10代後半と思われるので、ぼくの祖母が同年代だと思うが、彼女たちの時代はなかなか複雑である。
    戦前の封建的良妻賢母が女性の理想像としてあった時代に教育を受け、他方家庭を持ったときは女性地位向上運動の真っ只中。それは第一巻から読むとよくわかる。
    またサザエの服装は始終洋装だが、母フネはほとんど和装である。
    ではサザエは進歩的かといえば、彼女の一回り下の世代はより「民主的」な風潮を色濃く持った世代になり、サザエはそのジェネレーションギャップに戸惑うことになる。
    サザエの世代はつまり「どっちつかず」の世代なのだ。封建的良妻賢母を否定するでもなく、「民主的」な女性地位向上にも理解がある

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    2020年05月02日
  • サザエさん(1)

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    アニメで現在放送されているイメージで読むと時代が違うようで不思議な読み心地でした。
    同作者の「いじわるばあさん」と同じように少しのブラックユーモアがアクセントになっていて面白い。

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    2020年04月23日
  • サザエさん(6)

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    本巻はけっこうマスオさんがたくさん出てきた。マスオさんの実家に行って大阪や京都旅行をした回が出てきたりと、なかなか幅が広がってきた感じもする。またフネもおっちょこちょいな一面を見せたりと、サザエさんだけでない磯野家のユーモラスな一面を堪能できて幸せでした。
    あと大阪では鰻丼のことをうなぎまむしって言うってほんと?

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    2020年04月21日
  • サザエさん(5)

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    波平さんを前近代的な父権の象徴だと主張する向きが今も昔もあるが、それは全くの間違いである。著者は、波平を「愛すべきお父さん」として、それはそれは愛情を傾けて描いている。こんなに娘に愛情を注がれて、これほど幸せな父親はおるまいと思う。マスオさんなど相手にならないくらい、愛されているのだから。
    5巻は特にそれが顕著に見える素晴らしい巻であった。
    戦後、アメリカ的な価値が流入するとともに絶対的な権力であった父権に大きな揺らぎが生まれた。だが大勢はまだ父権が維持されていた時代。
    波平さんの持つ父権は、彼の人柄によって換骨奪胎されている。父権の悪癖はユーモラスな女性陣によって打ち消され、良いところが前面

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    2020年04月05日
  • サザエさん(3)

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    まさか冒頭の1ページでサザエさんが結婚、出産を終えているとは驚きだった。そして新キャラであるはずのマスオさんがまったく登場しない、この不遇さ。いやはや。
    これに関しては、つまり長谷川町子が夫という存在をどのように捉えていたかがわかる気もする。父波平はコミカルに描かれるのに、なかなかの差である。
    現代、波平は昭和のお父さんとして受容されているが、原作は全く違う。むしろ厳格でいなければならないはずの父の失敗や可愛さ、優しさがたくさん描かれている。
    おそらく長谷川はお父さん子だったに違いない。

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    2020年03月31日