水野敬也のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
水野敬也氏。他の著書でも度々触れているが、思春期の頃「朝起きたら顔がむくんでいる」ということに悩んでいた著者ならではの企画であると思う。人とは違う見た目に悩み抜いてきた人たちに水野氏がインタビューし、「見た目」という分野だけでなく、「他者との視線とどう向き合うか」「勇気を持って一歩を踏み出すにはどうしたらいいか」等について示唆に富む発言を収録したものである。
河除静香さん 動静脈奇形
「私の子どもは、私の顔を見て『可愛い』って言うんです。それはお世辞とか同情じゃなくて、子どもから見ると、私の顔は生まれた時から慣れ親しんだ母親の顔で、本当に『可愛い』って思えるみたいなんです。でも私は自分の人生で、誰かから『可愛い』って言ってもらえるなんて思ってもみませんでした。だから子どもに『可愛い』って言われたことは本当にうれしくて……
何か行動を起こした先に、そういう素晴らしい経験ができる可能性があるなら、私は、これからも新しいことに挑戦したり、何かにぶつかっていきたいと思います。そして他の誰かが勇気を持って行動する手助けができたら、それは本当にうれしいことだと思います。」
石田祐貴 トリ―チャーコリンズ症候群
―高校時代に付き合っていた女性は石田さんについてどう言っていましたか?
「どうなんでしょう。ただ、内面が好きだということは言ってくれていましたね。よく世の中では『人間は外見じゃなくて中身だ大事だ』みたいなことが言われますが、『そんなことあるわけないだろ』と思ってました。結局、人は見た目で決まるじゃないかと。でも、彼女と出会ったことで『ああ、本当に内面を見てくれる人がいるんだな』と思えるようになりました。彼女に出会えて本当に良かったと思います。」
「僕はやはり、世の中にあるものは、どんなものにも何か意味があるんだと思います。この症状を持って生まれたということは、この症状を持っている自分だからできること、自分だからやりやすいことがあるんじゃないかと。
たとえば、僕がファーストフード店でアルバイトをしていたとき、お客さんでお店にメールをくれた人がいたんですね。その内容は、
『私も障害を持っていますが、あなたが働いている姿を見て勇気づけられました』というものでした。
そのとき僕は、ファーストフード店のレジ係ではなく厨房で働いていたんです。でも、その人は、僕の存在に気づくことができた。
つまり、僕はトリーチャーコリンズ症候群という、誰が見ても一瞬で分かる症状を持っていたからこそ、あの人を勇気づけることができたんです。
だから、この症状を持って生まれた僕には、僕だからこそできることがきっとあるはずで、それをこれからも探し続けていきたいと思っています。」
石田さんから学んだこと
相手を変えることはできない。
変えられないものは割り切って
「自分の変えられること」に目を向ける。
悩みに対して
「自分の行く手を阻むもの」ではなく
「自分のためにになるもの」だと
とらえることで乗り越えられる。
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Posted by ブクログ
ベストセラー『夢をかなえるゾウ』の著者、水野敬也さんは思春期の頃、美容整形を考えるほどの深刻な‘醜形恐怖’に悩んでいたそう。
そんな過去を持つ彼が病気などで‘見た目問題’を抱える9人にインタビュー。
なんというか、作りが親切設計。フレンドリーな本です。
ちょっと難しい漢字にはふりがながふってあるし、インタビューのあとに取材後記や‘○○さんから学んだこと’という、まとめが付いていて、内容が分かりやすく整理されています。
本を読みつけない人、見た目が気になってくる思春期の子にもちゃんと読めるように工夫されている。
インタビューされている人々の笑顔を見ながら彼ら彼女らの言葉を読むと、やはり人間は見た目じゃなく中身だな、と思います。最初、奇異に見えた見た目が魅力にしかみえなくなってくる。
‘見た目問題’だけじゃなく、コンプレックスのある全ての人に生きるヒントになる宝物のような言葉がいっぱい。
誰にも相談できない人も、本になら相談できると思います。
章の最後にインタビューされた方が写っていない写真がある。なんの写真だろう...と頭を捻った後、あっと気づいたときは感動しました。