高橋則明のレビュー一覧
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===引用ここから==
二一世紀の無料(フリー)は二〇世紀のそれとは違う。アトム(原子)からビット(情報)に移行するどこかで、私たちが理解していたはずの現象も変質したのだ。「フリー」は言葉の意味そのままに「無料で自由」であることとなった。
===引用ここまで===
「アトム(原子)からビット(情報)に移行」。このくだりが大好きなのです。
本著では、IT技術の飛躍的な革新により、モノの価値を図る概念の変化が起きた結果、経済活動(”稀少な資源をめぐる選択“と呼べる)の在り方を変える必要性を説きます。
巻末付録では、フリービジネスを以下の3つに大別し、50個の例を挙げています。
フリーその1。直接的内部相互補助(例えば、製品は無料・サービスは有料。その逆も然り。サンプル配布、駐車無料など)
フリーその2。三者間市場あるいは市場の“二面性”(ある顧客グループが別の顧客グループの費用を補う)
フリーその3。フリーミアム(一部の有料顧客が他の顧客の無料分を負担する)
また「無料のルール」として、以下10個の原則にまとめています。
1.デジタルのものは、遅かれ早かれ無料になる
2.アトムも無料になりたがるが、力強い足取りではない
3.フリーは止まらない
4.フリーからもお金儲けはできる
5.市場を再評価する
6.ゼロにする
7.遅かれ早かれフリーと競いあうことになる
8.ムダを受け入れよう
9.フリーは別のものの価値を高める
10.稀少なものではなく、潤沢なものを管理しよう
顧客からお金や時間を確保するために、古典的な広告収入やキックバック、無料サンプル、アイテム課金などあらゆるビジネススキームが開発され、我々の生活に浸透している事実を再認識しました。
一つ一つのビジネスがどう成り立っているか図式化すると、なるほどこんな方法で儲けることができるのか、と驚くものが多くあります。柔軟で、目先のキャッシュにとらわれない思考が求められますね。豊富な資源によりリスクが低下されている現実を再認識し、まず挑戦してみて早めに失敗してみることが重要ですね。 -
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ネタバレクリエイティヴな職種に限らずどんな人であれ、働いている人がこの本を読むと鼓舞されつつも落胆するだろう。スティーヴ・ジョブズとの仕事はなんてエキサイティングで、自分のやっている仕事はなんてつまらないんだろうと。
この本は、iMacという名前を考えたケン・シーガルという人が書いた本で、シャイアットというマーケティングの会社でアップルの外注を受けていた。この人はスティーヴ・ジョブズと10年に渡って広告の仕事をしてきた。スティーヴがネクストの頃からアップルに復帰して以降もマーケティングの外注を受けてきた。広告という媒体を中心に書かれてはいるが、内容に至っては主に、スティーヴ・ジョブズの考え方について書かれている。僕は広告もマーケティングについても全くの素人だが、そんなことは全く気にせず読むことができた。
think simple
タイトルのとおり、この本は物事をいかにシンプルに考えるかについて書かれている。そしてそれを体現してきたスティーヴ・ジョブズとアップルという会社、それにマーケティングという面でタッグ組んできたシャイアットという会社、その社長のリー・クロウ、現場を共に歩んできた著者が、シンプルに考えるとはどういうことかを、エピソードを交えて文字通りシンプルにまとめている。
Macのファンであればそのエピソードだけを取っても面白い。かの有名なthink differentのCMや、著者がiMacと名付けた際のエピソードなど、それらは当時は革命であり、今となってはもはや伝説となっているエピソードの意味が当事者の目線から記されている。
シンプルの杖
著者(だけでなくスティーヴに関わった人)は、スティーヴが物事をシンプルに下すプロセスを「シンプルの杖にやられた」と表現している。物事をシンプルにするというのは、機能や表現、デザインを研ぎ澄まし、無駄を省くということだ。製品について余計な機能や仕様など、広告については文言や説明や魅せ方など、一番伝えたいものを一番伝わる形で提供する、それがシンプルにするという過程になる。
これが実に魅力的で、どこの企業でもできていないんじゃないかと思われる。顧客や関連会社の要望、法的な安全性、部門間での争いなど、お金や関わる人数が増えれば増えるほど意思決定は慎重で無難で複雑で時間のかかる退屈なものになる。スティーヴが度々用いたと言われる「シンプルの杖」はそういうったものを全て削ぎ落とす魔法に近い。
アップル社の仕事
アップルの社内では通常の大企業で考えられないような手順にて物事が決定されていた。それは部門にもよるだろうが、例えばこの本に書かれていた広告に関しては、当時CEOであったスティーヴが一番最初に案を見るというものだった。それはスティーヴ自身のマーケティングに対するこだわりであったのかもしれないが、外注して仕上がったものを担当者ではなく部門長でもなくCEOが一番最初に見て判断するなんてことをアップル規模の会社が行っていた。そこでクソミソにけなして作り直しになることもあれば、目に涙を浮かべて讃えることもあったらしい。それが一番早い意思決定なのは言うまでもない。
シンプルとスティーヴ
この本に書かれている「物事をシンプルにする」ということはとても単純で、それだけに難しい。シンプルを求めるという作業は完璧を求めるゼロ100の世界で、少しでも妥協があるとそれはまがい物になってしまう。だから実行に移すのはとても大変で、まずはセンスを研ぎ澄ませて考え抜かねばならず、また関係者の霧が晴れるように説得をせねばならず、全責任を負って結果を出さねばならず、その評価を継続させねばならない。ただシンプルに考えるだけではうまくいかない。
それをやりぬくことが非常に難しく、スティーヴだからできたということが書かれており、その思想や考え方、人物像についても触れている。彼は非常に率直でフラットな人物で、さらに人の心を掴むのがうまかった。また、驚異的なまでに打たれ強かった。彼を失ったアップルがシンプルを貫けているかどうかは、外側から見ている我々にはよくわからない。
ジョブズが率いていたアップル社は、誰もが望むような理想的な環境にて経営、開発、イノベーションをしていたということになる。
あなたの会社は、あなたの仕事は数字だけを追っかけていないだろうか?あなた自身が、本当にその商品を自ら利用したいと思っているだろうか?世の中を偽っていないだろうか?世の中に真の価値を提供していると自信を持って言えるだろうか? -
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物事はシンプルに考えて、突き進むのが一番いい。
時間的にも費用的にも、当然精神的にも。
ただ、難しいことを分かりやすく簡単に説明するのが難しいように、
シンプルさを突き詰めることは困難を極める。
それをやってのけたのが、Appleでありスティーブ・ジョブズである。
本書はAppleでのサービス企画、製品化までの流れをまとめてくれています。
内容は濃かったですが、その分得るものも多かったように思う。
全てをマネする必要は無いと思うが、必要なところは参考にしたい。
【参考になった内容】
・自分の時間、部屋にいる全員の時間が無駄になるくらいなら、
遠慮せずに会議を打ち切るべきである。
惰性で付き合う会議ほど無駄な時間は無い。
・プロジェクトの成果の質は、そこにかかわる人間の多さに
反比例する。
・リーダーには創造的才能が無くても構わない。
代わりに創造性が必要だと分かっている組織を作り上げ、
世話役になり、擁護者になれればよい。
・人間は、ひとつのアイデアを与えれば、それにうなずくが、
五つのアイデアを与えると頭を抱えて悩んでしまう。
・プロジェクトは時間があり過ぎても失敗する。
必要なのは、計画と充分ではない時間である。
・結局サービス開発は、人視点で考えるものである。
ターゲットとなる人に対して、どんなメリットがあるか、
それを突き詰めることが最も重要なことである。
・一般の人は、実際に製品を見るまで何が欲しいか分からない。
・クリエイティブな思考をもってしても回避できないことは、
1000個中数個しかない。
・チャンスは最大限に活かすこと。出し惜しみはしない。
また、フェアな戦いをしてはいけない。
可能な限り、自分に有利な立場で戦うこと。
・最初に考えた解決策が複雑だったとしても、
細分化すればシンプルな解決策にたどり着ける。
・ブランド力があればあるほど、
失敗したときに顧客は離れにくくなる。
・シンプルであることは複雑であることより難しい。
物事をシンプルにするためには、懸命に努力して
思考を明瞭にしなければならないからだ。
だが、それだけの価値はある。
なぜなら、ひとたびそこに到達できれば、
山をも動かせるからだ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレThink Simple アップルが生み出す熱狂的哲学 ケン・シーガル
ケン・シーガル氏は、スティーブ・ジョブスのもとで、
Think Differentキャンペーンにたずさわった。
私が嵌っている読書家向けSNSで、私がフォローしている方が、
魅力的なレビューを書いていたため、読みたくなって買った本です。
これは、全ての、企画、マーケティング、デザイン、開発に携わる人に
読んでもらいたいと断言できる本です。
コンテキストがあって生きるキーワードではありますが、2,3抜粋します。
「創造的な思考によって世界を変えるために、リーダーは、 創造性が
必要だとわかっている組織を作ればいいのだ。」
「マーケティング計画と素晴らしい広告を生み出すのは、人間の行動に
関する優れた知識を持つ人が下す、主観的かつテクノロジーとは関係の
ない多くの決断なのだ。」
「アップルが忠誠心の篤い多くの支持者を獲得した理由は、モノを選んで作っているからだ。高品質で価格の高い製品だけをつくり、低価格の製品市場はほしいところにまかせているのだ。」
「人々に興味を持ってもらいたかったら、もっとも人を引きつける特徴を選んで、もっとも人を引きつける方法でそれを示すべきだ。」
「メッセージは最初からミニマルにしておかなければならないのだ。人はいつでも、明確に述べられたひとつのアイデア対してより反応する。」
「スティーブはよく、自動車王ヘンリー・フォードの有名な言葉を引用した。『世間一般の人に何が欲しいかと聞いたら、より速い馬と答えるだろう』。スティーブは、一般の人には想像すらできないものを思いつくことがアップルの仕事だと考えていた。」
「集中させる物事が多ければ多いほど、人は覚えられなくなる。 人々に
iMacに興味を持ってもらいたかったら、もっとも人を引き付ける 特徴を
選んで、もっとも人を引きつける方法でそれを示すべきだ。」
「シンプルさは、自分の歩く道をしっかり見つめ、自分の会社の価値に
忠実でいることを求める。それは本物でありたいかどうかの問題だ。」
私(達)は、ついつい、自分にはないものを羨ましく思い、それになろうと
的外れな努力をしてしまいがちです。この言葉を読んで思ったことは、
自分(達)の強みを知り、それをを発揮することに集中しないと、結局、
オリジナリティが無いものになってしまうということです。
まず、自分が何者かを知り、より、優れた自分自身になるために、
努力するべきだと。 -
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ウイルスの人間への影響がとてもわかりやすく説明されている。HIVの歴史が比較的簡単な相互作用、中央アフリカでチンパンジーがサルを飼ったことがはじまりだと走らなかった。
ウイルスは動物、人間を移動しながら繁殖していく。動物の身体では無害だったが、人間の身体の中に入ると、害を及ぼすこともあるみたいだ。動物を生で食べることの危険性がよくわかった。他の動物と接触することは、新しいウイルスが人間の身体に入る可能性を高くするのだ。複数のウイルスが身体の中で出会い、遺伝子を交換する機会を増やす。ウイルスが遺伝子を交換する方法は2つある。遺伝情報を直接変えること(変異)と、遺伝情報を交換すること(遺伝子の組み換えと最集合)だ。変異は、遺伝的に新しいものを作るための重要なメカニズムで、確実だがゆっくりしている。一方、後者の遺伝子組み換えと再集合は、まったく新しい遺伝的特質をすばやく得る能力をウイルスに与える。HIVは寄せ集めのウイルスだ。2種類のサルのウイルスが、ある時一匹のチンパンジーに感染して、体内で遺伝子組換えが行われ、HIVの祖先が生まれたのだ。
深い内容がとてもわかりやすく説明されていてとても満足。 -
Posted by ブクログ
この本を読むと、見えないものが見えてくるというこの表現が比喩的でなくあてはまります。
ちょっと専門的になりますが、微生物というくくりを説明すると「顕微鏡でしか見えないあらゆる有機体」と著者は書いています。この中にはウイルス、細菌、寄生虫、プリオンなどが含まれるのですが、この本ではその中で最も小さいウイルスを取り上げています。ウイルスは「地球上でもっともすばやく進化する有機体」であり、他の有機体に依存し進化を遂げているので、副題にあるようにウイルスを研究することは人類の進化を知ることにつながるわけです。
著者のネイサン・ウルフはもともと中央アフリカで野生のチンパンジーを対象とした研究を計画していて、感染症の研究はその付随として始めたとのことですから、あの「銃・病原菌・鉄」の著者ジャレット・ダイヤモンドも研究仲間として登場します。人類の共通祖先と考えられるチンパンジーが、狩りをする能力を持っていたことにより、獲物となったサルが持っていたウイルスが種を超えて移動した出来事などは、とても興味をそそられる内容でした。
この本は、この先起こりうるパンデミック(感染症が世界的規模で流行することで、特定の地域や集団での流行はアウトブレイクという)の脅威は、想像しうる最悪の火山噴火やハリケーン、地震の脅威より大きいとして、それを予測、予防するための方策まで示しています。しかし、パンデミックの脅威を必要以上に煽るというような記述ではないため、著者の予防活動にも感心しましたが、微生物の知らざれる世界により惹かれました。人間の目に見えるか見えないかで判断される世界の何と狭いことか、またウイルスを有害なものとして見がちですが、多様性という物差しで見れば、ウイルスはどの生態系でも細菌がそこで支配的とならないような「独禁法の取締官」の役割を演じているということでしたので、これもあらたな知見でした。だいたい、人間の体を考えると細胞の数で言えば、約10パーセントが人間にすぎなくて、ほかの90パーセントは皮膚や腸内、口の中で繁殖する大量の細菌やウイルスで占められるという記述に多少なりともショックを受ける方が大半でしょう。微生物の世界は<新世界>であり、地球でまだ知られていない生命の最後のフロンティアという表現が印象強く残りました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレわかりやすい議題を取り上げているせいもあり、
論旨がつかみやすく、あっという間に読めた。
内部相互補助:一枚買ったら、一枚ただ。無料の恩恵を受けた人が払う
三者間市場:利用者はフリーの恩恵を受けるが、そこにある広告のものを買った人が払う。広告収入
フリーミアム:一部の有料会員がお金を払う。オンラインゲーム。時間のない人がお金で時間を買う。
非貨幣経済:無料で提供し、評判を買う。
無料で提供することで、知ってもらう。→ コンサートチケット、グッヅ販売などで収入を得る。
ビットの世界は、コストが限りなくゼロになるからこそできる。
ロングテールの世界では、商品棚は無限にある。
選択する必要はない。すべて載せることができる。
お金を払うというのは、選択を必要とするので、大きな障壁である。
たとえ1セントであれ。
無料情報の周りにコミュニティーを作り、ここのトピックスに助言する
人々が求めているものを設計し、基本機能を持つものは無料に
時間、技術、リスクに対する許容度よりもお金を払う人には、有料版を売る
海賊版はフリーの強制である。デジタルの世界では、もはやフリーにならざるを得ない。だからフリーで戦うモデルになる必要がある。
ビットの世界は、18ヶ月で半額にコストが下がる。
規模の経済が強く働くため、一人がちになる。
先に無料にしたものが市場をとり、規模を獲得できる。
リナックス:無料にすることで、会社などたくさん必要なところでは大きな差になる。
しかし、実際にはメンテナンスなどでお金がかかる。そこでお金が生まれる
→メンテナンスが進む、機能が上がる。
オンラインゲームの世界
バーチャル製品の販売、会費、広告、不動産、商品
タンポポの種。
限界費用がゼロに近い場合は、種をまきまくる戦略の方が、勝つ可能性が高い。
海賊版のパラドクス 偽者が出回れば、商品は、コモディティー化して、
ブランドの価値がなくなり、新しいものを買う。
潤沢さから、新しい希少さが生まれる
テキスト検索は、検索している人が何を求めているかわかる→テキスト連動広告を打てる。
一方、動画は、何を求めているかわからないので、広告収入かできない。
Huluは、テレビ番組を無料で提供している。
しかし、それは、何を放送しているかわかる→見たい人が何を診ればいいかわかるから、広告を特定できる。
1.デジタルのものは、遅かれ速かれ無料になる。
競争市場では、限界費用まで落ちる。
2.アトムも無料になりたがるが、力強くはない。
しかし、無料にすることでひきつけ、別の収益源を作り出すことはできる。
3.フリーは止まらない
法律や使用制限によってフリーを食い止めようとしても、
不正コピーなどが出回る、それをガードすることは正規の客への不評に
つながる。フリーを取り戻す。
4.フリーからも稼げる
時間を節約するため、リスクを避けるため、
自分の好きなもの、ステイタスにに、お金を払う人がいる。
5.市場を再評価
何を売るビジネスか。席を売るのか、旅行ビジネスをするのか
6.ゼロにする
注目をお金に変える方法は必ず存在する。
7.遅かれ早かれフリーと戦う。
フリーになるか、価格差を埋められるだけ差別化するか
8.無駄を受け入れる
限界費用がゼロになっているものに気を払わない
9.フリーは別のものの価値を高める
潤沢さは、希少さを生み出す。
10.希少なものではなく、潤沢なものを管理する
資源が希少な世界では、資源は効果になるので、慎重に使う必要がある
→従来型のマネジメント
資源が安い世界では、リスクは小さくなるので、沈む危険を考えなくていい。
むしろ速く失敗しろ!!
フリーミアム
・時間制限:実行しやすい。そもそも使われない可能性がある
・機能制限:二つの製品が必要。バランスが難しい・
・人数制限
・顧客タイプによる制限
5%が負担すれば、回るようにコスト構造を目指す。
スポーツクラブは、「お金を払って、来ない人が多いほど儲かる」
くれば繰るほど、お金を返すようにしたら、一回の単価は飛躍的に下がる。。 -
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2018/12/08(2回目の感想)
シンプルなやり方が必ずしも一番簡単なやり方ではない。
著者はアップルで仕事をするときに、重要と思ったことを記録している中で、シンプルさにつながる10の項目を見つけて紹介している。
1.Think Brutal 容赦なく伝える
2.Think Small 少人数で取り組む
3.Think Minimal ミニマルに徹する
4.Think Motion 動かし続ける
5.Think Iconic イメージを利用する
6.Think Phrasal フレーズを決める
7.Think Casual カジュアルに話し合う
8.Think Human 人間を中心にする
9.Think Skeptic 不可能を疑う
10.Think War 戦いを挑む
2012/09/05(1回目の感想)
シンプルの考える事の大切だと思っているが、ついつい色々なシガラミ(権限が無い)や思い込みなどでシンプルな思考が出来ない事が多い。
本書は、シンプルに思考、実行するために、どの様な事を実践する必要があるかを実例を交えて説いている。
少人数で取り組むなどは、確かに大人数の会議などを考えると、その有効性は良くわかるが、実際には後から色々と問題点が出てはいけないという思いから、ついつい色々な関係者を巻き込んでしまう事もあるので、反省した。
また、ステーブ・ジョブズが会議室にいた女性を、「この会議には君は参加しなくていい」と追い返す場面が象徴的に書かれているが、確かに、シンプルさを維持するためには、「まあ来たんだし参加してもらおう」と対応してしまう事で、シンプルさが徐々に失われていく事になるので、容赦なく伝える事も、シンプルさを維持するためには非常に重要だと言う事が良くわかった反面、容赦なく伝える時は、言われた相手側を傷つけないフォローも重要だと思った。(本書の例でもスティーブは、「ありがとう、しかし」と言っており、「出ていけ」と怒鳴ってはいない)
先日読んだ、エリヤフ・ゴールドラットの「ザ・チョイス―複雑さに惑わされるな!」と共通点が多いと感じた。 -
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アップルの黄金期にブランド戦略やPRツールのコンサルに携わっていた人による、アップル経営哲学(らしきもの)の紹介。アップルが収めた成功のベースに、率直でシンプルであることを重んじる企業理念(文化?・・というよりジョブズの信条か・・。)があるとする。すなわち、
■容赦なく伝える
■少人数で取り組む
■ミニマルに徹する
■動かし続ける
■イメージを利用する
■フレーズを決める
■カジュアルに話し合う
■人間を中心にする
■不可能を疑う
■戦いを挑む
複雑で煩雑で?文で縟礼で「コミュニケーション」と称する情報共有のためだけの大人数会議で時間を絞り取られているレガシー会社のビジネスマンには、納得できるポイントばかり。といっても、これはカリスマCEOがたまたま成功している一部の幸せな企業にしか「無理なはなし」だというのが、実感。 -
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AI新皮質、バイオ、ナノ、あなた2号などなど、話題は盛り沢山。
AIに関する本を読むと、ついつい「AIによる恩恵・弊害・人間の原点と倫理」を考えてしまう。
そしてこの本を読みながら、
「AIは人間にとって便利な道具」という、今の考え方そのものが古くなるんじゃないか?
とか、
AIの発展によって、これまでの「人間とAI」の境界線そのものが変質していくんじゃないか。
そして、シンギュラリティのような大きな転換点を迎えたときには、新たな境界線が生まれ、それが社会そのものを再編する。さらには、その境界線がAIと人間の間だけではなく、人間同士の間にも引かれるんじゃないか。
……なんてことを考えながら読んでいた。
人間よ、どこへゆく?(笑) -
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著者(楽天ブックスより)
アンダーソン,クリス(Anderson,Chris)
『ワイアード』誌編集長。「ロングテール」という言葉を2004年に同誌上ではじめて世に知らしめ、2006年に刊行した同名の著書『ロングテール─「売れない商品」を宝の山に変える新戦略』(早川書房)は世界的ベストセラーとなる。ジョージ・ワシントン大学で物理学の学位を取得、量子力学と科学ジャーナリズムをカリフォルニア大学バークレー校で学ぶ。ロス・アラモス研究所の調査員を務めたあと、世界的科学雑誌である『ネイチャー』誌と『サイエンス』誌に6年間勤務。
・本書について(楽天ブックスより)
あなたがどの業界にいようとも<無料(フリー)>との競争が待っている…。『ロングテール』の著者が描く21世紀の経済モデル。
なぜ、一番人気のあるコンテンツを有料にしてはいけないのか?なぜ、ビット経済では95パーセントをタダにしてもビジネスが可能なのか?あなたがどの業界にいようとも、“無料”との競争が待っている。それは可能性の問題ではなく、時間の問題だ。そのときあなたは、創造的にも破壊的にもなり得るこのフリーという過激な価格を味方につけることができるだろうか。
・気に入った箇所
料金をとらないことで、大金を稼いでいる人がいるのだ
こうして20世紀でもっとも強力なマーケティング手法の一つが誕生した。すなわち、あるものをタダであげることで、別のものの需要をつくり出すことだ。
この新しい形のフリーは、モノの経済である原子(アトム)経済ではなく、情報通信の経済であるビット経済にもとづいている。
有料版を利用するユーザーひとりに対して、無料の基本版のユーザーが19人もいる。それでもやっていける理由は、19人の無料ユーザーにサービスを提供するコストが、無視できるほどゼロに近いからだ。
仕事のなくなった人間はもっとむずかしい仕事にチャレンジするか、そのままでいるかにわかれる。
グーグルが質の悪い検索エンジンだと誰も思わない理由は、最初から料金を請求していないからだ。
フリーはモノやサービスを最大数の人に届ける最良の方法だが、それを目標としていないときには、逆効果になりかねない。
ビジネスにおいては企業は知的財産権を利用して、人為的にアイデア不足を生み出すことでお金を儲ける。
グーグルのデータセンターにある1台のコンピューターボードが一生で使う電気料金はボード本体の値段よりも高い。それゆえグーグルは、より安く、二酸化炭素排出量の少ないエネルギーを開発する再生可能エネルギー計画を推進している
多ければ多いほど差が出るとは、全体が大きければ、小さな割合でも大きな影響を与えられることだ。だから多いことはいいことなのだ。
フリーはまちがいなく破壊的だが、その嵐が通ったあとに、より効率的な市場を残すことが多い
ソニー製品のレビューの横にソニーの広告を置くのだ。そして読者はそれを喜ぶ。関連性こそ大切なのだ。
従来のメディア広告は、要するに次の形だった。ーーーその商品に関心がありそうな10%の視聴者に届けるために、関心がない残り90%の視聴者をイライラさせる
音楽業界は新しいビジネスモデルを採用しなければならないという現実主義的見方を、古くからのやり方で大成功した者でさえ持っていることだ。
私たちはハードディスクの容量という潤沢なものを稀少なもののように扱い、社員の時間という稀少なものを潤沢なもののように扱っていた
自然は、よりよい命を探すために命をムダにする。失敗に失敗を重ねながら、新しいDNA配列がときに古い配列を駆逐することを期待して遺伝子を変異させる
儒教では、他人の作品をまねることは敬意の表明であり、教育の基本になるという知的財産に対する考え方がある
コストは細かく分散されているので、個人はまったく気づかない
今日ではフリーミアム(少数の有料利用者が、多くの無料利用者を支えるモデル)が急速に広がっている
ファンがアルバムをデジタルコピーしてでディスクに焼き、友人にあげることで、そのアルバムが評判になるという恩恵を得ている
・お薦め度
☆☆☆
求人情報や賃貸住宅情報は、昔は有料だったが今は無料ばかり。WEBの世界も無料がデファクトである。そんな世界を体系的に整理、解説している書。
その無料化の歴史や仕組を理解するのに適している。
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Posted by ブクログ
ネタバレシンギュラリティの続編で、前著よりも早くシンギュラリティに近づいているということ。
確かにこの1年くらいのChatGPTの進化を見ても、その辺りは実感する。このスピードで変化するとスタッフ業務の仕事は相当なくなるだろうと思う。肉体労働よりも知的な仕事の方がなくなるということになる。
ということで、多くの仕事がなくなることで不幸な社会を想像してしまうし、AIを活用した犯罪や戦争が増加すれば、明るい未来は想像しにくい。
しかし、著者の描く未来は明るい。人間の脳とAIを直接接続して、人間の能力を桁違いに拡大する。一時的な混乱はあっても、結果的にはAIと統合した人間はさまざまな課題を乗り越え、明るい未来を作っていくというヴィジョン。
なるほど、その可能性も考えることは必要かな?