高橋則明のレビュー一覧

  • シンギュラリティはより近く 人類がAIと融合するとき

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    シンギュラリティ(特異点)とは何か。まずはこの理解が大事でしょう。本書でも強調されているように「人間の理解を超えて何が起こっているのかわからない状態」をカーツワイル氏はシンギュラリティと呼んでいます。その意味で私は著者に合意します。著者が例として「10次元についてAIが人間に説明するが、人間にはまったく意味が分からない」というような例をあげていますが、この話で、2次元人と3次元人というようなたとえを思い出しました。人間は6面体のサイコロの設計図を平面(2次元)に書くことができ、それが切り出されて立体化(3次元)するときに、どこの点とどこの点が一致するかを頭の中で理解できます。しかしもし2次元し

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    2025年01月01日
  • リアリティ+(プラス) 下 バーチャル世界をめぐる哲学の挑戦

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    下巻は、より形而上学的に思考を深めていく。著者は「哲学的ゾンビ」でも有名なデイヴィッド・J・チャーマーズ。意識の学究が専門だ。「哲学的ゾンビ」とは、肉体に意識を持たない人間という思考実験。アバターやVR世界をヒントとして、意識の探索は続く。

    ― 哲学者のモーガン・ラックは2009年の論文「ゲーマーのジレンマ」で、ほとんどの人は、バーチャルの殺人(ノンプレイヤー・キャラクターを殺すこと)は道徳的に許せるのに、バーチャルの小児性愛は許せないと指摘している。性的暴力も同じだ。1982年に発売されたカスターズ・リベンジアタリ社のアダルトゲーム「Custer's Revenge』では、ネイテ

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    2024年09月25日
  • リアリティ+(プラス) 上 バーチャル世界をめぐる哲学の挑戦

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    我々が生きているこの世界は、実在する世界なのだろうか。誰かの夢の中、あるいは、データ世界のシムピープルなのではないだろうか。そんな問いに挑戦するのが本書。「世界は実は5分前に始まったのかもしれない」という世界5分前仮説を唱えたのはバートランド・ラッセル。しかし、それに対して反論できない我々は、確かに虚構の中の虚像なのかもしれない。

    ― SFと哲学において強烈な思考実験は、シミュレートされた宇宙というアイデアだ。もしも私たちのいるこの宇宙がシミュレーションだとしたらどうか?何が起きるだろうか?
    ジェームズ・E・ガンの1955年の小説「裸の空(The Naked Sty)」は、ヘドニクス社の話(

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    2024年09月24日
  • フリー <無料>からお金を生みだす新戦略

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    ネタバレ

    評価はちょい甘め。日本語訳のせいなのか結構途中がしんどかったですが、ビジネスを考える上でのいろいろな示唆に富んでいて全体的にはまあまあ感。

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    2024年06月29日
  • リアリティ+(プラス) 下 バーチャル世界をめぐる哲学の挑戦

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    トロッコ問題などやっと誰でもがわかる問題がでてきた。ミルグラムなどの実験も出てきたので少し心理関係のことが説明されている。
     ただ、学部生が読んで卒論に仕えるか、ということでは不明。

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    2023年09月09日
  • Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学

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    経験と知識が増えるにつれて、私たちのやるべき事が複雑化され、更に会社という枠組みに呑まれて私たちは自由な発想を活かすことが出来ない。そんな世の中に何故スティーブ・ジョブスはシンプルという私たちの本質に固執することができたのか。当たり前のようで当たり前ではなくなってしまった私たちのシンプルさを、荒々しいやり方とはいえ、1人の男が果敢に取り戻していく実話。まだまだ世の中はしがらみでいっぱいだが、20年前(現在2022年)と比べるとアップルのお陰で私たちの生活は一変したといって言い。iPhoneが登場した2006年以前の生活様態が全く思い出せないくらい、今はiPhoneにお世話になっている。この感想

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    2022年03月21日
  • Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学

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    製造会社に勤めているが、部長よりアップルのことを理解していないといわれ、なにか一冊読んでみた。
    製造的な話はなかった。ファブレスや設計関係。
    ただ、アップルパイのCMを見てるとシンプルに作られ、製品もそうだったので、この本に書いていることは確かにそうだなっとおもう。
    これが世に受けられたかは実証されているが、今後のアップルにそうなるか不明。
    私が知らないだけかもしれないが、最近のiPhoneはいまいちかなー。アンドロイドと一緒。カメラ良くなったばっかりだね。

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    2021年08月27日
  • フリー <無料>からお金を生みだす新戦略

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    現社会におけるフリーサービスについての仕組みを解説している。あらゆるものが無料で便利になっていく中、その収益モデルと成り立ち、またその対抗策を述べている。

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    2021年05月07日
  • フリー <無料>からお金を生みだす新戦略

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    この連休を利用して読み切った!
    10年ほど前に出た本なので古さを感じる箇所もあるが、豊富なエピソードは読み応えがあった。また様々な人のコメントに対する反論が、そこまで話してきたことに対するまとめにもなっているのは、良い構成と思った。

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    2020年05月06日
  • フリー <無料>からお金を生みだす新戦略

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    おもしろかった。
    世界はこのような場所に向かっているのだと、
    私も思う。

    内容としては「2011年新聞・テレビ消滅」とかぶっていて、おかしかったけれど。

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    2020年04月03日
  • Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学

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    2020.19

    ・シンプルであることこそ最上。
    ・シンプルさとはものではなく、概念。全ての物事に当てはめる。
    ・正直に話し、不可能を疑う。少人数にミニマルに動き続ける。

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    2020年02月18日
  • フリー <無料>からお金を生みだす新戦略

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    ネットを中心とした無料(フリー)のビジネスについて書いた本でなかなかおもしろく説得力のある内容でした。
    帯には「2010年代を生き抜くのに欠かせない一冊だ」とあります。そんな本を2010年代の最後に読んでいる自分はどうかと思いますが、後から読んだからこそ、この本で言われていることが概ね当たっていることも分かります。

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    2019年11月17日
  • フリー <無料>からお金を生みだす新戦略

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    ★避けられない売り方★2009年の出版から10年たっても無料を巡る根本的な状況は変わっていない気がする。デジタル化できる情報・サービスの限界費用はゼロに近づき、供給はどんどん潤沢になる。それだけ先を見通せていたのだろう。雑誌という衰退産業にいる人物だけに、それを回避するために個人としては講演で稼ぐという実践をしている点も含めて、説得力と実践の重みがある。

    ウェブ関連のサービスやコンテンツは無料なのが当然だと思って育った世代にとって、有料は受け入れられないだろう。ライブなど希少(な体験)がカギとなるものにしかおカネを払わない。供給側としてはフリーを入り口としたビジネスを考えるしかないのだろうか

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    2019年08月17日
  • フリー <無料>からお金を生みだす新戦略

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    結構ボリュームがある!
    様々な事例が豊富に掲載され、分析されている。


    例:タダの医療ソフト
    プラクティス・フュージョン社の電子カルテ

    →患者の情報を収集して、必要な医療機関などに売ることで収入(←これもどうかと思うが、、、)


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    2019年05月04日
  • フリー <無料>からお金を生みだす新戦略

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    情報処理能力、記憶容量、通信帯域幅の驚異的なペースでの低コスト化により、21世紀のビット経済(デジタル社会)ではコンテンツの流通にかかる限界費用が、ほとんど気にならないくらいに安くなっている。
    それゆえに、20世紀のフリー・ビジネスとは大きく性質を異にする「無料」を生かしたマーケティング戦略により巨額の富を生み出すビジネスが登場している。

    ここでは、無料経済を4つの類型に分けています。

    1.直接的内部相互補助
     無料または極端に安い値段の商品で客を呼び、利益を出せる魅力的な他のモノを売る。
     例)携帯電話の端末を無料にして通話料で稼ぐ。
       ドリンクは無料だがショーは有料。
       駐車場

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    2019年01月06日
  • Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学

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    アップルの、そしてジョブズの物語。中途半端なシンプルさなどは無いこと、プロジェクトの成果はPIの関与に比例し、メンバーの数に反比例することなど。チームに最高の結果をもたらすために、シンプルに全部容赦なく伝えよう。

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    2019年01月02日
  • Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学

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    断捨離、禅など、シンプルの精神に共通する概念が、最近やたらと支持されている。
    アップルが支持されるのも、アップルが生み出す製品や、そこに息づく精神が時代の潮流とマッチしているからだそう。
    その潮流とは?目の前にはものが溢れ、めまぐるしく入れ替わり、自分自身もその中で糧を得て暮らしているのに、
    どこかでそんな暮らしに嫌気がさしている。
    そこに現れたのがシンプルの権化アップル。普遍のでざいんと、堂々とした佇まい。好きにならないわけがない。
    シンプルに生きれば物欲もなくなるのだろうか。

    ・社内でやりとりされる電子メールをあけて、厳しい目で読んでみるといい。あいまいな表現がはびこっていることに気づく

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    2018年12月09日
  • フリー <無料>からお金を生みだす新戦略

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    書いてある事例は比較的平易でわかりやすいのだが、全体を通して読むと、何が書いてあったのか考え込んでしまった。この本を読むと、19世紀からフリーを導入することにより成功した事例が存在していることが分かる。そして、現在ネットの普及に伴って、より激しく変化・進化を遂げている最中であり、Googleなどの限られた例を除いて成功している企業も少なく、まだ評価や分析が十分になされていないことから、成功事例を羅列したという趣きがある。読みながら取ったメモに、「フリーの意義は、間口を広く低くすることにより、これまで知られていなかった潜在的ニーズ(ロングテールに属する顧客層等)を掘り起こすということか?」とある

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    2018年11月19日
  • フリー <無料>からお金を生みだす新戦略

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    350ページのハードカバー単行本。
    通勤電車で読むにはちょっと辛いので、海外出張の機内で一気読み。
    明快な論理と説得力十分の書きっぷりに舌を巻いた。

    本書を手に取るまでは、今の時流にのったあまり良くない意味での”ノリノリ”の一冊だろうという勝手な印象をもっていたが、実はフリーという形態を活かしたビジ
    ネスの歴史は長いということを丁寧に書いているところから始まる。
    ここでまず好感度アップ。

    そこから、テクノロジー(情報処理能力、記憶容量、通信帯域幅)の限界費用がどんどん下がっているネットと、フリーの関係へと展開する。
    説得力十分でお見事。

    途中引用する様々な例え話や、フレー

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    2018年12月08日
  • Think Simple アップルを生みだす熱狂的哲学

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    Appleと長年ともに仕事をした広告代理店の人の著書。当然ながらマーケティングに関する話が多いが、ジョブズらしいエピソードも少なからず挿入されていて、Apple好きには面白い本だろう。ビジネス書という類の内容とは少し外れているので、肩肘はらずに気楽に読むべきだと思われる。

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    2018年10月15日