松本卓也のレビュー一覧
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非常にわかりやすい。研究者が観察して得た知見だけでなく、心の病の当事者が発した言葉も重視しているため、極めて共感的だ。思うに、発達障害やうつ病など、目に見えない心の状態を浮き彫りにした精神医学は、我々の認識を刷新しただろう。こういった心の状態は現実にその状態なのであって、受け入れたくなくても、現実なのだ。しかし、心の状態の認識を獲得したら、我々はこれに向かい合い、当事者を理解できる。当事者にしても、心理学や医学などの学問の恩恵もあって、自分の状態を言語化して表明でき、相互理解が可能な社会が準備されつつあると言ってよい。とはいえ、個人個人の状態は千差万別であり、学問の抽象概念で一括りに理解してし
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Posted by ブクログ
興味深く、ほぼ一気読みで読んでしまいました。
心の病気は本当に心だけの問題なのか、体の病気とどう違うか、どのように治療していくか、それぞれの病気の症状はどんなもので、患者さんはどう感じているのか。とても分かりやすい言葉で書かれていて一気に読み進めてしまいました。
私は過去にうつ病と診断され、現在は躁うつ病(双極性障害)と診断されているので、その辺についての知識はあったのですが、統合失調症や認知症、発達障害についてはまだまだ知識がなく、なるほど。と思いながら読み続けていきました。
病気だとその人すべてが病気と思ってしまいがちなところですが、人間らしいところが残っているからこそそれが症状とし -
Posted by ブクログ
「創造力が病にもかかわらず現れたのか、それとも病のためにこそ現れたのか」ー ヤスパースはかつて創造と狂気の関係についての問いをこのように立てた。本書は、およそこの問いに対する哲学者たちの解釈と理解を通して、狂気の歴史を辿るものである。それは、いわゆる「病跡学」と呼ばれるものの成果でもある。「病跡学」とは初耳だが、本書の中でも紹介されているヤスパースによる次の定義の通りだ。
「病跡学とは、精神病理学者に興味のある精神生活の側面を述べ、かような人間の創造の原因に対してこの精神生活の諸現象諸過程がどんな意義をもつかを明らかにする目標を追求する生活記録である」
病跡学の対象は芸術家や哲学者であり、 -
Posted by ブクログ
・ハイデガー主義を弁証法的に考察することで様々な視座に立つことを試みた一冊だった。他者と横ならびになって、その平均的な価値観に埋没してしまうことを「頽落」とし、「非本来的」であるとするハイデガーの思想は、私にとっては根強いものだった。自分の考えとか、お前らにはなんにも無いでしょ?みたいな。それよりは、死を先駆的に覚悟して「本来的」であろうとすることのほうがかっこいい。自分はそのかっこよさに憧れていたように思う。そうやって「死ぬための思想」に酔っぱらってしまうことの危険性が連合赤軍事件を例に説かれていて、痛ましいがゆえに深く考えさせられた。
・「今日から一切、酒を飲まない!」と決め込むよ -
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いまいち。
精神病に関する記述については、実につまらん、と言うしか無い。まだ、読んでる途中だが。つまらなくて読み続ける気が失せる。
著者は精神病棟の実際を知らないんじゃないのかな。私は中にいたけど、患者として。その経験から言うとこの人は実際を知らない。