石井淳蔵のレビュー一覧
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神戸大学大学院教授によるブランド論。
ブランドとは、製品に従属するものではなく、製品がブランドに従属するものである、という主張は日本の電気製品メーカーの製品に対するネーミングを例に挙げられており、説得力がある。たとえば、松下電器はかつて、テレビに「画王」、「横綱」といった名前をつけたが、これは製品の特性をネーミングで説明しており、ブランド名が製品に従属している典型的な例である。こうした例は、電気製品に限らず日本のメーカーに多くあり、製品が入れ替わると自動的にそのブランドは消滅し、次の製品ブランドに入れ替わられる。たとえば、P&G社のIvoryという石鹸は誕生してから100年以上の歴史をもち、今 -
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「ポッキー」や「コカ・コーラ」、「無印良品」といった例を取り上げながら、ブランドによる価値の創造の謎に迫る試みです。
著者は、ブランドの価値を単に消費欲望の共時的な布置によって説明するのではなく、ブランドを作り出す側に自分たちのブランドを育てていこうとする持続的なブランド・マネジメントがあることに注目しています。その上で、ブランドのアイデンティティを確立する通時的なプロセスは、そのつど「命がけの跳躍」によってなされていることに、詳しい分析を加えています。
記号論的な消費文化論の通説を超えて、実在のうちに根拠を持たない価値の創造の通時的な側面に切り込んでいるところに、本書の一番のおもしろさが -
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ネタバレ一見、新製品開発プロセスは、消費者ニーズの発見をもとに、それを解決する製品コンセプトが生み出されるという、直線的で論理的な製品コンセプト形成プロセスを沿うように思えるが、実際はニーズもあまり見えておらず、ピボットを繰り返す中でようやく見えてきた「売れる製品」であり、無秩序なものである。
このように、巷では市場需要プル型の成功事例が喧伝されるが、技術プッシュ型も多そうだ。実際には、その中間的なプロセスを沿っていると言える。ここから、ニーズとシーズは鶏と卵であることがわかる。ゆえに、「ニーズに合わせて製品開発が行われた」は神話だし、「製品能力はひとかたまりで成立し、定義不可能」である。
以上は、 -
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本書は、事業の様相を大きく飛躍させるイノベーション的着想をビジネスインサイトと定義し、その着想が生まれるメカニズムについて探求している。一般的には「(先天的な)センス」の一言で片づけられてしまいがちなテーマに対して真理を暴き出そうとしていて、またその探求した内容が非常に納得できる内容で興味深く読み進めることができた。また、その一環として事業戦略における既存のフレームワークや理論の落とし穴についても言及しており、非常に勉強になる。
惜しむらくはその着想を得る頭を育てるためにケーススタディによる学習等を紹介しているのだが、創造的な着想を得るクリティカルな方法である印象を持てなかったこと。
おそらく -
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属人から組織へ。結果からプロセス管理へ。
顧客との関係性構築に主眼を置いた営業のあるべき論が展開される。
自社を常に頭に置いて読んだが、色々感じる点が多かった。
日本の有名な企業の実例も多く、納得感も高く、理解しやすい良書。
ソリューション営業は進めていくべきなのは分かるが、
自社の利益と顧客の利益とのトレードオフをどうバランスを取るのか?
この解決の方向性があると尚良い内容だったと思う。
組織営業の中で、場合によっては開発や生産への警告を発するべきとあった。
この点かなり重要ではないかと思う。
営業に任せきりのスタイルではもう通用しなくなっている。 -
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ブランドについて知りたくて読書。
確かに身近にあるものでブランドではないものは存在しない。ノンブランドといっても製造したメーカーが存在するわけであるから。
日本語でブランドというと高級なアクセサリーなどをイメージしそうであるが、ありとあらゆるものがブランド品である。
コカ・コーラやバッファロー、mixiのように商品、サービス名を社名にしてしまうほど消費者に強烈なイメージを与えるものがブランド。生み出した製作者の手を離れて消費者が育ていくものだとの述べている。
アメリカのコカ・コーラを新しく発売したニューヨークは味は向上したにもかからわず消費者から受け入れられずに市場から消えた実例は興味 -
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ネタバレ論文ぽかったり学術ぽい側面があるため一部読みづらいところもあったけど、多くのケースが事例としてあったため理解しやすかった。
既存事業における現状分析→仮説評価→改善では、市場全体の変革には追いつかず、実は取り残されていたということは容易に考えられる。
と。
事業の本質は、必ずしも目に見えているものではなくて、生活者のライフスタイルにおいてどのような位置づけでどのように使用されているか、、など中核にあるものを読み取ることが重要。とのこと。
たとえば、アメリカでミルクシェークが、飲み物ではなく、朝の朝食代わりにのまれていて、飲料市場で戦っていたと考えていたが実は朝食市場の中で戦っている。
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ネタバレ[ 内容 ]
現代社会の富は「膨大な商品の集積」ではなく、「膨大なブランドの集積」として現れる。
高級品から日用品まで、ブランドではない商品は見つけにくい。
単なる商品名にすぎないブランドが、なぜ価値をもつのか。
そして、究極のブランドとは何か。
ブランドの誕生と成長のダイナミズムを解き明かす価値創造のマーケティング論。
[ 目次 ]
序 ブランドを支えるもの―消費者の欲望か制作者の思いか
第1章 ブランドが支える企業の成長
第2章 ブランドだけがブランドの現実を説明できる
第3章 ブランドの創造的適応
第4章 ブランドの価値論
第5章 ブランドの命がけの跳躍
第6章 消費者とブランド価値
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ネタバレ[ 内容 ]
新しいビジネスモデルが生まれるときに働く知を、「ビジネス・インサイト」と著者は呼ぶ。
この創造的な知は何なのか。
M・ポランニーの「知の暗黙の次元」を手がかりに、ビジネス・インサイトが作用した多くの実例を考察して、ケースを学ぶことで習得できる可能性を探る。
マーケティング研究の第一人者による経営学の新展開。
[ 目次 ]
序章 経営者は跳ばなければならない
第1章 実証主義の経営を検証する
第2章 ビジネス・インサイトとは何か
第3章 知の隠れた力tacit knowing
第4章 ビジネス・インサイトをケースで学ぶ
第5章 ケース・リサーチの可能性
第6章 経営における偶有性 -
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ネタバレ・この本を選んだ理由
当団体での活動において、「人に何かを売り込む」ことについて考える機会は多いと思う。そのため、それを考える際に使うフレームワークを増やしたいと思い、選んだ。
・本の内容の簡単なまとめ
「マーケティング」と言うと、消費者のニーズを調べてそれに合った商品やサービスを提供することだと思いがちだ。しかし、実際の現場では、それを行ってもあまり効果が無く、まさしく神話の様な存在になっている。それは、消費者が自分のニーズを正確に把握できていないということが理由として挙げられる。そのためマーケターは、消費者がどのような文化にのっとって生活をしているのかを理解し、それに合うものを提供してい -
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商品をその性能や価格ではなく、文化的価値を有する「記号」として捉える見方は何も新しいものではありません。
本書が優れているのは、そういった記号論的な商品分析・消費行動分析を「企業側」の目線で行なったという点にあります。
そのあたりはさすがに経営学を修められただけあって、文芸出身によって語られる現代思想にはないリアリティがあります。
当時主流であった、科学的に、論理的に消費行動にアプローチしようというに対して、ボードリヤールのような危うい思想家を引用しつつも果敢に「現場」的であろうとした著者には深い感銘を覚えずにはいられません。
「最新の○○○マーケティング」などと書かれた本を10冊読むよ -
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