石井淳蔵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者は、石井氏である。生粋の神戸大学人、そして生粋の学者。
神戸大学院(経営)ー同志社大学教授ー神戸大学教授って感じ。
本質的には、本書の内容は以下の3つに集約出来る。
1.ビジネスインサイトは、人・事物・知識のネットワークにより創出
2.相手の立場になって物事を考える。(多面的思考)
3.今後、消費者と共同で物事を作っていく事が必要
である。
最終的には、3が結論であるから、その一点に集約されていくんだが、
その過程で、上記二つは結構重要。
まぁ、1は昔から「3人集まれば文殊の知恵」と言われるように、数人又は、
数百人といった形で、色々な人と話す事で、知恵や知識、多くの刺激を受け変化し、
インサイトとして表れるって感じ。
2は、そのまんま。けど、物事を考える時ってのは、必ずその考える視点がある。
360度の視点で考えていますって人は、そうはいない。もし居るとすれば、
必ずオプション提示をするはず。なければ嘘だ。
そして、3。これは既に現象化しつつあるので、なんとも言えないが、まぁ、
纏め方としては良くで来ていると思う。
全体として、ほどよく読み応えがあるし、なかなか色々な知識を駆使しいて、
構成されているので、ほどよい刺激もある。そしてなにより安い。新書だし(笑)
ただ、インサイトとして提示されているのが、ちょっと古い感じだったので、
そこをアップデートしてほしかった。
以上 -
Posted by ブクログ
面白かったです。印象に残った箇所を三つほど。
[注意したいことは、社会の未来を予測することは難しいからといって、「その場その場で決定する」場当たり主義や「まずは、やってみよう」の行動主義だけが帰結するわけではない。人には、種々の知識、情報、課題を総合的に勘案しながら、「将来を見通していく力」が備わっているのではないだろうか。これが「ビジネス・インサイト」となる。](少し改)行動主義こそ是とする風潮が強い中、これを否定する姿勢は素敵。自分の意見とは何かを考えさせられた。自身も前まで行動主義であったが、今は将来に対して仮説をたて、それがどの程度的を得ているか、自問自答している。
「自分なら、そのような場合、どう考えるのか?」と自分に問いかけることの大切さは印象に残った。自身は日常においても、これを常に頭の中で反芻している。それにより、相手の優しさや気遣いを感じ取ることも出来るからである。また、解のない問いに対しても個別解を出す思考を持つ癖がつくからである。
「知識を学ぶことを教えること。」このフレーズは、僕にとってとても大切な意味を持つフレーズだと感じ大きなインプレッションを受けた。自分が本を読むようになったのも、こういった考えを持った先生に出会ったからである。一生モノの武器を手に入れることができたので、その先生には本当に感謝しているからである。 -
ブランド 価値の創造
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
ある意味では、日本人は 独創性がないが、
情報を集めて 分析して 整理すると言う能力が高いのだと思える。
この本は 現在の日本のマーケティングのありかたを
過剰生産、過剰品質によって 差別化が 困難になり
『いい製品なのに 売れない』という現象を、
どのように 切り抜けていくのか?ということを
マーケティングによって、チカラを だすことができるという
ことなのだが。
『自分は、誰のために、何をしたいのか』ということが
事業の核心にあると思います。
ドリルの穴なのか?ドリルなのか?
たしかに 日本の企業とアメリカの企業についての比較が面白いが
日本の商社や 流通におけるセブンイレブン、ローソンなどを
すっぽり 抜かしていることが、残念ともいえる。
コマーシャルイノベーション
キットカット 『きっと勝つ』
組織戦略の考え方
企業経営の健全化のために 沼上幹(著)
『自分の生きがいを会社の中で追求する』
『仕事を通じて自己実現をする』
その前に、会社は利益を上げねばならない。
開発プロセスにも ボトルネックがある。
ボトルネックの中心が 基本コンセプトつくリにある。
メモ 基本コンセプトを企画が考えて、開発も基本コンセプトをつくる。
それをすりあわせる作業がいる。
情報収集と分析は あくまでも 商品企画が行なう。
営業が集めた情報と分析は 営業部が行ない それを 商品企画部にもどして
評価をして 開発に 渡す作業が 必要。
意思決定の生産工程
①問題の認識
②情報の収集
③情報の分析
④選択肢の生成;どうするのか?
⑤選択;決定 → これが ボトルネックになっている。
⑥組織内への正当化のプロセス
⑦命令 決定の伝達
マーケティングマネジメント
センサーを備え付ける。
情報をしまう棚をつくる。
羅針盤をつくる(方向性、打つ手を決める)
情報リテラシー→情報を創造的に活用する能力
情報の集積、情報の普及、情報の使いこなし(活用)
調査仮説
『探すものがはっきりしないのに、探し物を見つけることはできない。』
調査担当とマーケターは区別される。
カルビーの沖縄バックオフィスと東京データセンター
花王の生活コミュニケーションセンター
ネスレのTogether Nestle
全社が コミュニケーションセンターを支えるしくみ。
企業の生活者•顧客との接点を、どうデザインするか?
1 市場と組織の軸
2 計画(活動の基本設計図)とマネジメント(目的達成の技法)
市場にむけた戦略づくり(市場にいる誰のために、何をしたいのか)
戦略に合わせた組織体制づくり
市場と組織の接点のマネジメント
組織の(市場情報を使いこなす)情報リテラシーの確立
『創造的適応』。
生き残るためのマーケティング。
マーケティングは ある意味では マーケティング学者の
活躍する シーンなのだと思う。
それだけ、科学になっていない ということかもしれない。
それを概括的に話をする人が 重要なんですね。
そういう意味で 貴重な本かもしれない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ第6章の「コーポレートブランドを経営する」と第8章「ポジショニングを通じてブランド・エクイティを確率する」が面白かった。ソニーとパナソニックの戦略の違いも興味深かったが、中でもP&Gの、「ニッチを狙ったファブリーズの市場導入」の部分が、今の仕事にも為になりそうな内容だった。
確かに消臭剤と言えば、「ファブリーズ」と自然と出てくる。これは考え抜かれたP&Gの戦略、ということがうなずける。
更にカルビーのポテトチップス、コカ・コーラ、フジッコのおまめさん、明治ブルガリアヨーグルト、アサヒスーパードライ、なども、同様に生活者に確固としたポジションを築いている。
だけど、ファブリーズはそれに留まらず、「布の臭いをとることで、部屋の臭いをとる」とメッセージを工夫して新たな商品と生活者との関係を築いた。
「きっと勝つ」にかけた「キットカット」もその例、とのこと。
そして、技術上のイノベーションと対比させ、そういった試みのことを「コマーシャル・イノベーション」と言うらしい。
メーカーのマーケッターは日々こういったことを考えているんだろう。どんなところにヒントが隠れているかわからない。けれど、自分が関わった自社製品って思い入れがあるんだろうな。そこが代理店とメーカーとの大きな違いだ。サービスと商品は、目に見えるか見えないかで大きいし。 -
Posted by ブクログ
マーケティングで有名な石井 淳蔵氏の新書です。ポランニーの知識論をベースに展開している内容で、野中郁次郎氏が提唱したナレッジクリエイティブカンパニーからの発展になる議論であると思います。ここで言う、ビジネス・インサイトとは、新たなビジネスモデルが生まれる際の知という意味であり、組織のダイナミズムの中に、どのように活用されるかを説明されています。事例などを踏まえて乗っており、理論と事例とをいったりきたりする一冊といえるのではないでしょうか。
著者もおっしゃっているとおり、ビジネススクールや研修などで学ぶ際は、一つの答えではなく、その問いからどのように考え、その解いが生まれたかを理論を用いて、論理的に話すことは必要ですね。おそらく、著者がご活躍されているなかで、学生あるいは社会人に言いたいことなのではないでしょうか。 -
ブランド 価値の創造
- カート
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試し読み
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ブランド 価値の創造
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試し読み
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Posted by ブクログ
企業の、顧客との接点をどうデザインするかについて、市場と組織に注目して説明。
マーケティングの本って色々あるけれど、市場ー組織の軸、計画ーマネジメントの軸の4つで定義して整理するという手法は初めて見た。
その軸の切り方って正しいの??という気もするけれど、
1.ターゲティングやポジショニングに焦点をあてた市場の計画(これをマーケティングって説明してる本が多いかな)
2.組織の計画~戦略にあわせた組織体制づくり
3.市場のマネジメント、これ、ちょっとわかりにくいけれど内容的にはブランド戦略やプロセス営業みたいなことだった
4.組織のマネジメント、これも計画とどう違う?って思うけれど、情報リテラシー、ナレッジマネジメント系の話?
いずれも実際のケースを当てはめながら説明していて個々の内容としてはわかりやすかったけれど、4軸でまとまった感はないけどなーという感想。俯瞰図が描きにくかった。
ただ、マーケティングのケーススタディっておなじみの企業が取りあげらる事が多いけれど、今回の本は初めて読んだケースが結構あったのでそれが勉強になった。ファブリーズのブランド拡張や、おーいお茶の飲料化率、ポジショニングからのターゲティングの例など。
2010年初版の本なので、SNSなどソーシャルメディア系の話が出てくるのかな?と思ったけれどそっち系の話は一切なし。
どちらかというと古典的なマーケティングの本という気がしたけれど、顧客・市場という企業側からはマネジメントできないところにどうやってアプローチしていくか、その方法は変わっても本質のところは変わらない気がした。という意味で、今でも十分活用できる本だと思う。
一番ぴんと来たのはあとがきに書かれている著者の言葉で、マーケティングというのは創造的適応だという言葉。創造と適応って一見矛盾しているんだけど、マーケティングの本質はまさにそのまま。みずからの状況を創り出しつつ、その状況に適応していくこと。
相手のいう事を言われたとおりにやる、これは創造的でない適応。
相手の心を思慮することなく何かをする、これは創造的であったとしても適応的ではない。
相手が言葉に出せなかった要望を探り、それに応えていくこと、それが創造的適応であって、マーケティングというのはこういう動きなんだということ。
うーん、なるほど。
思うに、こういうの日本人得意なんじゃないですかねえ。
マーケティングってもともとアメリカから来てるけど、ちまちました心配りというか空気を読むというか、特性を活かして何か出来たりする気もするのですがどうでしょうか。