新庄耕のレビュー一覧
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ネタバレ「地面師たち」の前日譚。
どう考えても別世界に思える地面師グループの面々が、どういった経緯でハリソン山中の元に集ったのか…という過去が書かれており、答え合わせをする感覚。
さくさく読めてあっという間に一日で読み切ってしまった。
本編ほどのハラハラ感や面白さはないが、前作を読んで面白かった人なら楽しめる内容だと思う。
真っ当に生きていた彼らが、なぜ詐欺師へと変貌してしまったのか。
辛いことがあったり、道を見失ったりした絶妙なタイミングで、ハリソン山中が現れるという…。
ただ、ハリソン山中の過去についてだけは触れられておらず、彼自身はやはり謎のままだった。
最後、ドラマ版に出演したピエール瀧さ -
Posted by ブクログ
Netflixでのドラマが話題として先行していて、いつか読んでみようと思っていた作品。不動産の仕事をしている者としても、モデルになった積水ハウスの事件はもちろん知っていて、興味があった。
冒頭の不動産売買の決済の場面の緊張感と着金確認までの間の雑談シーンは、実際にその場で仕事をしてきた経験から見ると、よく雰囲気を捉えられていたと思う。
が、全体的にはあっさりした印象。売買のシーンが2件しかなかったこと、地面師に騙されていたことが分かるまでと分かってからの企業側の展開や、主人公がかつて騙されていたことの展開が、いずれもやや薄かったこと、警察のチェイスが緩かったこと等々に由来しているのだろうか。ド -
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あの不動産詐欺事件に関わったメンバーが、どのように“地面師”へと堕ちていったのか。
その来歴を描くスピンオフ7編。どうも、ドラマ化された後に書かれた短編集らしい。
巻末には、ピエール瀧×作者新庄耕の対談。
瀧さんは、実写版で司法書士の“法律屋”役を演じたとのこと。悪役が似合う、確かに犯罪組織の中で静かに牙を隠すような人物像にはよくハマりますね。作者も「俳優さんのイメージをお借りした」と語っていて、ドラマ未視聴でも、その佇まいがイメージされます。
そして短編に何度も顔を出す ハリソン山中。
圧倒的な権力を手にした男だが、そこに至るまでの履歴書はまだ語られない。
彼の過去でもう一作あるのかしら -
Posted by ブクログ
「ファイナル・ベッツ」とは、最後に賭ける一手。
失うもののない者たちが、それでもなお選び続ける違法な勝負。
『地面師たち』の続編になります。
それでも、私がこの小説の中で一番惹かれたのは、地面師の仲間に堕ちていく元サッカー選手が、そのギャンブルへの執着を描く場面。
きっと、ギャンブルに依存していく人間が辿る経路なのだろう。
誰も止めることができないその時の精神状態は、まさに鳥肌もの。
タイトルも当然、ここからきている。
そして、2024年7月刊行前の3月、日本はあの野球選手スタッフの違法賭博事件に揺らいでいた。
なかなか強運な小説だと思う。
現実と虚構が、わずかな時差で呼応。
なかなかでき -
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さくっと読めた
やっすい感想をいうと「課長かっこいい」
たいていのことは、
一発逆転のテクニックなんかあるわけなくて
信頼を積み重ねるための実直さが大事なんだよなあ
点と点が繋がって手応えを得られる感じ
気持ちいいよね
それにしても10年前のこの作品
三茶徒歩5分、ペンシルハウスとはいえ
6480万で買えていたひとのいまは……(羨望)
私はこれまで4社の仲介業社とやりとりしたけど
2社からはあまり購入に前向きじゃないと
感じられている雰囲気を受けた
そういう客がたくさんいるんだろうなと
1社はここからは買いたくないなという不躾さだった
だれが客になるかなんてわからないんだから
少なくと -
Posted by ブクログ
ネタバレNetflixで実写ドラマ化され社会現象となった『地面師たち』の前日譚にあたるスピンオフ短編集。100億円もの前代未聞の不動産詐欺を成し遂げた地面師集団が、いかにしてその道に足を踏み入れたのかが描かれている。
物語は、後藤(法律屋)、長井(ニンベン師)、麗子(手配師)、竹下(図面師)といった主要メンバーに加え、刑事の辰、大手ハウスメーカーの青柳、尼僧の川合菜摘といった周辺人物にも焦点を当て、それぞれの背景や人間模様を掘り下げていく。『地面師たち』本編での冷徹さや狡猾さの裏側に、こうした過去や人間性があったのかと驚かされる。
たとえば、後藤を主人公に据えた「ランチビール」では、ピエール瀧のエセ