新庄耕のレビュー一覧

  • 地面師たち

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    以前から気になっていた作品。帰省中に父から拝借して読みました。

    地面師グループの1人である拓海、老刑事の辰、石洋ハウスの取締役・青柳、この3人視点で物語は進みます。

    なぜ地面師になったのか、地面師とはどのように詐偽を働くのか、石洋ハウスはなぜ騙されたのかが分かりやすく書かれていました。
    半分以上は拓海の視点で構成されていて地面師達の動きを追う形なので、予定外の事態から騙していることが明るみに出てしまいそうになるシーンはこちらもハラハラしてしまいます。それほど読み手を引き込む作品でした。

    一方で、ストーリーの主軸とはほぼ関係のない部分で女性を軽んじているというか、馬鹿にしているというか、そ

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    2025年08月26日
  • 地面師たち アノニマス

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    ネタバレ

    Netflixで実写ドラマ化され社会現象となった『地面師たち』の前日譚にあたるスピンオフ短編集。100億円もの前代未聞の不動産詐欺を成し遂げた地面師集団が、いかにしてその道に足を踏み入れたのかが描かれている。

    物語は、後藤(法律屋)、長井(ニンベン師)、麗子(手配師)、竹下(図面師)といった主要メンバーに加え、刑事の辰、大手ハウスメーカーの青柳、尼僧の川合菜摘といった周辺人物にも焦点を当て、それぞれの背景や人間模様を掘り下げていく。『地面師たち』本編での冷徹さや狡猾さの裏側に、こうした過去や人間性があったのかと驚かされる。
    たとえば、後藤を主人公に据えた「ランチビール」では、ピエール瀧のエセ

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    2025年08月18日
  • 地面師たち アノニマス

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    Netflixドラマ「地面師たち」の前日譚。巻末に作者とピエール瀧の対談もあり、楽しめました。ファンブックのような内容。薄い文庫本で、すぐ読めます。あの人が何で地面師になった?かがわかりました。

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    2025年08月11日
  • 地面師たち ファイナル・ベッツ

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    ネタバレ

    ハリソン山中の底知れなさと強かさを感じました。

    ドラマで描かれていた猟奇性(変態性?)はそんなに感じませんでしたが、瀕死の菅原を容赦なく殺したり、手の込んだハニートラップを仕掛けたりと、相応に冷酷な人間に映りました。

    また、冒頭で辰さんが登場しましたが、個人的に好きなキャラだったので、生きていたのが嬉しかったです。

    文字を追って浮かんでくる情景は、ドラマを観ている人と観ていない人とで違うかもしれませんね。

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    2025年08月07日
  • 地面師たち ファイナル・ベッツ

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    シリーズ2つ目とのことで、あまり背景を知らずに読んだのですが、なかなか良かったです。ネットフリックスの方がえぐそうですね。

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    2025年07月25日
  • 地面師たち アノニマス

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    ネタバレ

    「地面師たち」シリーズ第1作目の前日譚。
    ハリソンの仲間だったキャラクター達が、なぜ仲間になったのか、地面師詐欺をする前は何をしていた人なのか、などが丁寧に書かれている。
    「地面師たち」が面白かった人達には、それぞれの人物が掘り下げられているので、楽しめる内容になっている。
    個人的に1番可哀想だなと思ったのは、後藤。
    20年もプライド持ってやってきたのに、自分のアイデンティティを全否定されて、社会人になると、こういう理不尽、普通にあるんだよね、と妙に刺さった。

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    2025年07月23日
  • 地面師たち ファイナル・ベッツ

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    ネタバレ

    今作品は前作品と違い、地面師的な心理戦はあまりなかったのが残念でした。ただ、いろいろな要素があり、ハラハラしっぱなしの素晴らしい作品でした

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    2025年07月22日
  • 地面師たち ファイナル・ベッツ

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    ネタバレ

    うーん 一巻よりかはあまり面白くなかった 売買の場面も同じような感じで新鮮味がなかった 外国人相手の地面師という発想は面白かったかなと思う。 最後は続きがあるような感じの締めだったので、次こそハリソンを捕まえてほしい。

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    2025年07月18日
  • 狭小邸宅

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    いつか何かを成し遂げると心のどこかで信じて、社会のレールから外れてはならないという義務感のもと、惰性で過ごす日々が生々しかった。自分の限界を無視して、むしろどこまでいけば壊れるのか試してしまうと、脳内の思考回路が取り返しのつかない変化をしてしまう気がする。松尾の行き着く先はどうなるのか、暗澹とした終わり方だった。豊川課長の完璧な空虚さは不思議と魅力的だった。
    文字の大きさにずっと違和感を感じた。

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    2025年07月15日
  • 地面師たち ファイナル・ベッツ

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    『地面師たち』の続編。
    Jリーガーの稲田がシンガポールでカジノにハマり、全財産を失った時にハリソン山中と出会い、地面師詐欺グループに関わっていく。
    カジノ要素が高い内容となっており、私とは縁のない知らない世界なので、続編として面白かった。

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    2025年07月04日
  • 地面師たち アノニマス

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    『地面師たち』のスピンオフ短編集。
    登場人物のそれぞれにストーリーがあり、人物像となりがあり、それに至るまでの人生がある。
    私の知らない世界ばかりで、楽しめた。
    しっかり者でソツのない印象のレイコが、実は元不細工で整形を繰り返していたのが印象的だった。

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    2025年07月04日
  • 地面師たち ファイナル・ベッツ

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    展開が早くサクサク読めるので暇潰しには良いが、サスペンスとしての細部の作りは粗い。後半は、次回作へ継続させることありきで、それが物語の展開の幅を狭くした印象。オチはかなり期待外れだった。シリーズものにするような題材ではないと思うのだが。。。

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    2025年07月02日
  • 地面師たち アノニマス

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    「地面師たち」の小説においては第三弾!と言ってもいいのですが、話し的には前日譚で彼らがどうして地面師になっていったのかという内容。いわゆるエピソード0ですね。私はNetflixは見ていない。第一弾から小説は読んでいる。あとがきの対談に書いてありましたが、本作はNetflixドラマの俳優のイメージを参考にして書かれたようです。短編集でどの編も読後の感想としては話的にはあんまりかな。。という感じでした。ちょっと強引かな(こじつけ)と思わざるをえない場面も多々ありました。
    やっぱりなんだかんだ第一弾の小説が一番面白い。

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    2025年06月28日
  • 地面師たち アノニマス

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    この前日譚は、大ヒットしたドラマ版の影響を受けてストーリーを執筆したとの事。短編で構成されているから読みやすいし、地面師たちのファンは読んだら嬉しいはず。

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    2025年06月27日
  • 地面師たち ファイナル・ベッツ

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    動画配信サービスで見て面白かったので本作を読みました。動画の方は映像だったためか、騙しの緊迫感が伝わってきて面白かったのですが、本作では、騙しの準備や対峙する緊迫感が今ひとつ物足りなかったように感じました。

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    2025年06月21日
  • 地面師たち アノニマス

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    「地面師たち」の前日譚。
    彼らがハリソン山中と出会う前に送っていた人生。
    なかなか興味深かった。
    そしてハリソン山中の怖さを更に感じることになる。
    弱っている人に近付き、仲間にして使う。
    変態キャラもまたおぞましい。

    2025.5.24

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    2025年05月24日
  • 地面師たち アノニマス

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    批評ではなく、登場人物たちに起こる不幸があまりに身近で、エンタメとして楽しめなかった。ただただリアルで辛い。
    誰しもの側に地面師と繋がってしまうきっかけは転がっているのではと感じ、読んでいて息苦しくなる。心が元気なときに読んだほうがいいかも。

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    2025年05月12日
  • 地面師たち アノニマス

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    地面師たちが、地面師になるまでの話。いずれも結局ハリソン中山が仕掛けている。それぞれが、運命を変えたれて、それこそハリソン中山に引き寄せられていく様はかなりゾッとするものがある。特に長井は、前途洋々たる人生をはっきりと曲げられている。地面師が、大型詐欺を仕掛けたタイミングと時間的な流れを整理しながら読んでいかないと、少し混乱するが、周到に準備されて、仲間にされていることがよくわかる。恐ろしや・・・

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    2025年05月04日
  • 地面師たち アノニマス

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    地面師たち アノニマス

    **著者** 新庄 耕

    **あらすじ**
    100億円という前代未聞の不動産詐欺を成し遂げた地面師たち――。本書は彼らが“地面師”と呼ばれる存在になるまでの前日譚を描いた、スピンオフ短編集。司法書士歴20年の後藤が、娘の塾代に悩む中で不正への誘惑に葛藤する「ランチビール」など、全7編を収録。巻末には、俳優・ピエール瀧との対談「小説と映像、溶け合う境界」も収められている。

    **感想**
    地面師たちの過去に焦点を当てた物語でありながら、彼らがかつては「真っ当な」職業に就いていたという設定に非常にリアリティを感じました。不動産という大きな金が動く世界において、どこ

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    2025年04月15日
  • 狭小邸宅

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    面白い!けど、理不尽なパワハラ当たり前の絵に描いたようなブラック企業で、周囲にも向いてないと言われる中、主人公はなぜそんなに不動産屋の営業にしがみつくのかが、理解できなかった。固執せず、さっさと転職した方が楽しい人生を送れたのでは…と思ってしまう。
    豊川課長の存在が良くて、もっと深掘りしてほしかった。

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    2025年04月14日