新庄耕のレビュー一覧
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「地面師たち」からたどり着きました。
青年がマルチ商法にハマった先の盛衰や破綻が描かている。
古い友人からの連絡を無視できなかったり、警戒しながらもセミナーに参加したり、結局、流さられるままに入会したり...と、その後も何度も「ここで踏みとどまればよいのに」と思う場面があった。
マルチで繋がる関係は結局のところ、金で繋がっているだけで、金が切れた瞬間に胡散霧散になるのところが興味深い。
主人公を取り巻くマルチに浸かってしまった人々の、一見利他のようでいて私利だけを追い求め、本音を隠し耳障りのよい言葉で懐柔していく様子には、全く別の生き物を見ているようだった。
さらに、マルチでの成功が潰 -
購入済み
話題のNetflixオリジナルドラマの原作で、実際の積水ハウス地面師詐欺事件を題材にしたフィクション小説。面白くて一気に読んでしまった。傑作。
ただ、実際の事件とは登場人物や流れなどかなり改変されているので、実際の事件を知りたい方は「地面師」がおすすめ。そちらも読んでおくと、この人物のモデルはあいつか…とか分かってより面白い。
さらに、本書も「地面師」も地面師側から書いた本なので、被害者側の事情が薄く、「何でこんな内容で騙されたのか?」という疑問が湧いてくると思う。そうした場合は、「保身」を読むことをおすすめする。積水ハウスの内部事情や内紛など積水ハウス側から書かれたものなので、これで全体像が -
Posted by ブクログ
広告で良く目にするネットワークビジネス。
自分がもし手を出してしまったら?を追体験させてくれるストーリーだった。
ネットワークビジネスには夢がある。武器に出来る能力も無く、会社に不安を抱きつつ過ごす日々に、成功のための裏ワザを教えて教えてくれる。
改めて巧妙で合理的な仕組みだと考えさせられた。それは深みに進んでしまうのも無理は無い。
本作ではその裏側と待ち受けているであろう現実と、伴う心情の変化を歯軋りしてしまう程のリアリティを持って表現している。
目の前の上手い話に乗っかるより、勉強して自分の武器を作り、今の仕事で実績を残して行くことこそが今の自分にとっては最も幸せになる方法かなと思っ -
Posted by ブクログ
マルチ商法をテーマにした本書。
途中までは、これ系のよくある話。パッとしない独身男性が、マルチ商法の世界に出会い、運よく成功していくというもの。
しかしある時からマルチが上手くいかなくなり、幼馴染に救われる、というのもありがちな展開。
そこから再び、主人公はマルチにハマる(?!)。
その企業名が「ニューカルマ」。最初のマルチとは異なり、社長の熱い想いと真摯な商品開発に、主人公は惹かれていく。
しかし結局、ニューカルマも「偽物」だったことが発覚。
商材が引き起こした健康被害に対して、強い自責の念を持つ主人公。それから、幕間に挟まれる、幼馴染との過去。その2つが交差するように物語が進ん -
Posted by ブクログ
ネタバレこれも一気に読んでしまった。闇、、、
解説も面白かった。最後をハッピーエンドと見るか破滅の始まりとみるか。
私は闇だと思うし、、、依存症のように見えた。
主人公の妹との対比がすごかった。正当な道で自分の夢を目指した妹。をバカにしていてマルチにハマる兄。
そこは気づいたんだけど、タケシとの対比については解説を読むまで気づかなかった。世の中をよくしたい、何か社会の役に立ちたいという同じ思いのはずなのにベクトルがずれるとマルチ布教に。
そこでタケシと主人公の違いは、よく人を見ているかどうかというところではないかと思う。自分がよければいいというフィルターを通して見ていた主人公。親や他の人の状況を聞き