新庄耕のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あの不動産詐欺事件に関わったメンバーが、どのように“地面師”へと堕ちていったのか。
その来歴を描くスピンオフ7編。どうも、ドラマ化された後に書かれた短編集らしい。
巻末には、ピエール瀧×作者新庄耕の対談。
瀧さんは、実写版で司法書士の“法律屋”役を演じたとのこと。悪役が似合う、確かに犯罪組織の中で静かに牙を隠すような人物像にはよくハマりますね。作者も「俳優さんのイメージをお借りした」と語っていて、ドラマ未視聴でも、その佇まいがイメージされます。
そして短編に何度も顔を出す ハリソン山中。
圧倒的な権力を手にした男だが、そこに至るまでの履歴書はまだ語られない。
彼の過去でもう一作あるのかしら -
Posted by ブクログ
「ファイナル・ベッツ」とは、最後に賭ける一手。
失うもののない者たちが、それでもなお選び続ける違法な勝負。
『地面師たち』の続編になります。
それでも、私がこの小説の中で一番惹かれたのは、地面師の仲間に堕ちていく元サッカー選手が、そのギャンブルへの執着を描く場面。
きっと、ギャンブルに依存していく人間が辿る経路なのだろう。
誰も止めることができないその時の精神状態は、まさに鳥肌もの。
タイトルも当然、ここからきている。
そして、2024年7月刊行前の3月、日本はあの野球選手スタッフの違法賭博事件に揺らいでいた。
なかなか強運な小説だと思う。
現実と虚構が、わずかな時差で呼応。
なかなかでき -
Posted by ブクログ
さくっと読めた
やっすい感想をいうと「課長かっこいい」
たいていのことは、
一発逆転のテクニックなんかあるわけなくて
信頼を積み重ねるための実直さが大事なんだよなあ
点と点が繋がって手応えを得られる感じ
気持ちいいよね
それにしても10年前のこの作品
三茶徒歩5分、ペンシルハウスとはいえ
6480万で買えていたひとのいまは……(羨望)
私はこれまで4社の仲介業社とやりとりしたけど
2社からはあまり購入に前向きじゃないと
感じられている雰囲気を受けた
そういう客がたくさんいるんだろうなと
1社はここからは買いたくないなという不躾さだった
だれが客になるかなんてわからないんだから
少なくと -
Posted by ブクログ
ネタバレネトフリのドラマで一躍有名となった、本作。
100円で文庫が売っていたので、買って読む。
古本屋で本作が2冊並んでおり、何故か上下巻だと思い込んで2冊買い、帰宅後、上下巻ではないことに気付く。まぁ、一冊200だったと思えば良いのだ。
で、だ。
地面師の話。
「疫病神」シリーズで洗脳され、脳内がヤクザの物語を欲しているのか、ヤクザ絡みの物語を読みたい。
読んでから気付いたが、本作はヤクザではなく詐欺師達の話だった。
地面師という詐欺があり、大企業がそんな詐欺師達にやられる、というお話だが、実際に積水ハウスが地面師に騙された事件があったとのこと。
解説も大根仁監督だし、ネトフリのドラマも -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かったけど一つの推理小説を読んだくらいな軽い気分。心に響くというような作品ではない感じ。
地面師が大きい詐欺をやってのける話。たくみと山中以外の仲間の過去や状況はほとんど説明されず、それも珍しい。
たくみは過去に地面師詐欺にあい、それが原因で自暴自棄になった父親が家に火をつけたことで妻と子供を失った。その後ハリソンに出会い地面師となるが、実は父親を騙したのもハリソンであり、初めから目をつけられていたという事実を知る。
地面師たちのやりとりを見ていると事の重大さとは裏腹にドタバタの喜劇を見ているような滑稽さがあり、またハリソン山中も最低最悪なやつにも関わらずそれだけでは収まらない最強感と