平野耕太のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこんなにワクワクする人類滅亡の危機、見たことない。
支配人オダノブの止まらない悪だくみが楽しくて仕方なかったり、デストロイヤーと人殺しの相撲が切なくもかっこよかったり…あぁスキピオの「勉強は得意なのだ」もたまらないですね。軍略の祖が2000年を追いついちゃったらどうなるのか…想像するだけでこの後の活躍が待ち遠しい。
何だかんだで皆が皆活躍してるっていうのがたまらなく楽しいんです。あの童貞ミルズ君さえも出来るヤツっていう描写。これが本当にいい。愚痴りながらも仕事はできる。それ以前に最善を尽くそうっていう精神の持ち主だと押しつけがましくなく描いているのが上手いなぁと。いつかドリフターズが窮地に陥った時、彼の準備が功を奏す瞬間が楽しみでなりません。
…皆が活躍しちゃう(しなきゃならない)おかげで、男女老若問わず戦場に出ることになっちゃうわけですが(苦笑)
…と、ドリフ側を語るだけでもひたすらワクワクしちゃうのに、それを上回る勢いで黒王様側が面白過ぎる。
なんせ「人間以外が文明を持ったなら」「人間以外の進歩・進化の可能性」のifをこれでもかと描いているのですから。
人間から見れば受け入れがたい世界であることは間違いないのですが、黒王様の解説を踏まえて「壁の向こう」を見ると、なんとも自然で説得力に満ちていると感じるのです。ぶっちゃけた話、「人間」という種の側から見なければ、生存競争という視点で見れば、黒王様の思想は恐ろしく理に適ってるんですよねぇ。流石は玄人。…「人間への絶望」っていうバイアスがかかってはいるけれど。
思想的な話をさておいたとしても、労役奴隷(描写としてはエグいけど)が流通していたり、巨人に鎧を装備させたり(しかもこの装着工程がロボロボしてて男子心をくすぐりまくり)、その巨人とコボルトが小隊編成していい仕事していたり…。
単なる「魔王様に率いられた魔物の大軍」ではなく、「人とは違う能力を持つ者達が、それぞれに最善の工夫・策を凝らして最高の災厄と化している」ってのがたまらないんですよねぇ。ぶっちゃけて言うと、ルール内にあるものならとにかく全部盛って最強を目指す、っていう中二病的な楽しさです。
更に廃棄物はどいつもこいつも魅力的。今巻はついに義経さんが廃棄物側についた事が確定して大活躍ですし。特に豊久に感化されちゃった土方さんが切なくてかっこいい。再戦の際にはどんなに物騒な笑顔を浮かべてくれるのか楽しみです。
そんなこんなで、敵味方どちらも応援したくなる状況なわけですが…。
…豊久が死んじゃいそうで不安だなぁ(まんまと)。 -
Posted by ブクログ
ネタバレノブノブは楽しいんだか可哀想なんだかどうなんだかw
数世紀に一度のドヤ顔かましたかと思えば、脂汗ダラダラw そりゃぁ諸葛亮じゃないわなぁ…言いえて妙過ぎて笑うしかないw
ともあれ、見所しかないこの巻。
軍記ものとしても、戦術ものとしても、そして英雄クロスオーバーものとしても楽しいのなんの。
絶妙なのは、現状の世界にはないルール外の概念を持ち込みながらも、それだけでは圧倒できないというパワーバランスを実現している点でしょうか。
種子島に対して銃を知っている土方で対抗する。スタンドらしき特殊能力まで持ってるし。これはオソロシイ。
で。これを覆す策が………というより、上述の脂汗流しながら勝ち誇るノブノブが面白くて面白くてw サンジェルミのツッコミが的確過ぎてたまりませんw
と言いつつ、今巻で一番かっこいいと思ったのは会議場で空気を読まずにゴブリン惨殺する豊久。
「ずあッ」のポーズと構図がたまらなく燃えます。カッコイイ。
この迫力があってこそのドリフターズであり平野漫画ですねぇ。うむ。
太刀折られてしまってどうしたもんか、って思ってますけども。
それにしても豊久強いなぁ。「敗けた。が、勝った」でフンスできるところが。負けるという発想がまったくないというのは…凄い事だなぁ。どういうメンタルやねん。
そして相変わらずカバー裏がシュールw
語呂いいのがまた腹立つわーw -
Posted by ブクログ
一年半・・・前巻から、そんなに経過してたか?
もの凄く待たされても、その間に感じていたかもしれないイライラは、新刊発売の情報、そんで、実際に書店で見つけた瞬間に吹っ飛んじゃうからなぁ、その実感がねぇや
中途半端な漫画しか描けない漫画家に一年半も待たされたら怒りを通り越して見限っちゃうけど、平野先生レベルの腕力がある漫画家に襟首を掴まれていて、その手を剥がせる読み手はそういないだろ
この『ドリフターズ』と同じくらいに気長に新刊を待てるのは、『BLACK LAGOON』くらいかな?
オルテ帝都・ヴェルリナを陥落させる戦の中で見えた鬼二匹
島津豊久vs土方歳三の一騎打ちは、ホント、平野先生にしか描けない、おぞましい迫力がある
しかし、今さらだけど、豊久も信長も、ラスプーチンも土方も、漂流者・廃棄物、どっちの陣営に与するメンバー全員、やっぱ、イカれている
完全にまともじゃない、戦い方も、思考も、命の価値観も
異世界に飛ばされた事で、異端者としての怖さが際立っているのではないか
まぁ、キレてる人間はどこにいようが、周りと大なり小なりズレていて、変に目立つもんだが
そんな人間の中で、特に危うい豊久は危険な魅力を持っており、首領としても主人公としても最適だろう
自分の命を血族の一部と考え、一族が生き残り、最終的に繁栄できるのなら、躊躇わずに捨て駒になれる一方で、勝利への執念でなく、シンプルに血沸き肉躍る戦いを望んで、自分の体が傷つくような戦い方をあえて選べる、そんな男の生き様を恐ろしい、そう表現する以外にあるだろうか
この巻の面白いトコは、先にも述べた最強決定戦でもあるが、サンジェルミの振り回されっぷり、狼狽する様も笑える
また、各話のタイトルにも、平野先生のシャープなセンスを感じられる
次巻も楽しみだが、アニメ化する日も待ち遠しい -
Posted by ブクログ
御大将みずからが前線に立って敵と切り結ぶ、というだけでも危ない
大将が死んだら兵は戦う目的を失って散り散りになってしまう
その上、みずからデコイとなって
味方の散弾銃を背中に受けるなど、狂気としか言いようがないんである
なんでそんなのを総大将にしてしまったんだ
織田信長といえば、南蛮文化にも深い関心を示したことで知られるが
豊久を、戦場の新たなイエスキリストに仕立て上げようとでもいうのか
だとすればロマンティシズムである
しかし、だ
オルテとグ=ビンネンの和平が成り、信長と山口多聞が出会うとき
火砲は一気に発達をすすめることだろう
大量破壊兵器の発達が「大量死」というパラダイムシフトをもたらしたのは
第一次世界大戦のことで
それにより、現実の戦場におけるロマンは木端微塵に粉砕されたのだ
火縄銃の登場で、すでに弓が時代遅れになりつつあることを
与一などは敏感に察知しているようだが
いったい豊久はどうなってしまうんだ