出久根達郎のレビュー一覧

  • 日本人の美風

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    日本人の美風
    著:出久根 達郎

    勤倹力行、篤志、陰徳、義理、思いやり・・。この国には、不朽の礎がある。大津波から村を救った異能の実業家、分度を守り復興を成し遂げた二宮尊徳。日本人の美点を体現した人びとの凄みを、歴史の襞の中から見つけ出す秘話7篇。

    本書は以下の8章から成る。
    ①ニホン人の美点
    ②天才と砕身
    ③無名の志
    ④勤倹力行の提唱者 二宮尊徳の凄味
    ⑤陰徳を積む
    ⑥義理がたい
    ⑦狂歌の伝統
    ⑧よく耐えてこられましたね

    日常生活において当たり前のように体現されている高いレベルでの礼儀・礼節・マナーは日本人の良さである。そして、困難に見舞われ、苦行を乗り越える中で人間の本質は表面化され

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    2024年12月29日
  • 大江戸ぐらり 安政大地震人情ばなし

    購入済み

    出久根さんお得意の人情話と…

    中身は題の通り。なんとなく温かい気持ちになるような、しんみりするような、出久根さんお得意の人情話が幾つか収録されています。
    しかしそれだけでは飽き足らず、この小説は後書きまでがきっちり楽しめるようになっています。
    どんでん返しにどんでん返し。
    そのどんでん返しを起こさずにはいられなかった経緯も、面白い。
    読んで損はない一冊です。

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    2014年08月09日
  • 日本人の美風

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    日本の風土に育まれた風習・文化だけでなく、日本人気質までもが急速に失われてゆく世の中だった。グローバル化なんて美辞に酔い、やたら迎合して失った日本人の美風。この著でそれを認識し、多少なりとも日本に生まれた誇りを回復した。

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    2014年03月09日
  • 御書物同心日記

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    江戸時代、本を管理する部署に配属された丈太郎、本にまつわるいざこざの数々!本の時代本といえる小説です。

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    2013年01月26日
  • 御書物同心日記 虫姫

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    ふと今月の新刊の棚を見る。

    なんだかそそる書名である。

    江戸もの、そして奇書・珍書、稀覯本なんかが載っているのかとつい購入。

    読んだらそれはそれは面白い。

    これはシリーズ3巻目なので、早速前巻を探し回るハメに。

    江戸好き、書物好きなら必見。

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    2009年10月04日
  • 逢わばや見ばや

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    出久根さんの自伝的作品である。

    出久根さんは、昭和半ばに故郷の茨城県から中卒集団就職として、東京月島の古書店に「丁稚」として就職した。生家は村で唯一の電気も水道もない貧家だったそうな。

    そして古書店で勤務すると当然ながら沢山の書籍に目を通すことになる。しかも、出久根氏は父親譲りの投稿マニアであり、投稿で貰う賞品・賞金をほまち(内職)にしていたのだから、自然文章に熟達することになる。

    出久根氏の文章は飽きない。次々さらりと未知の語彙が出てくる。しかし難しい漢語や述語ではなく、今は余り使わなくなった日常的な語彙がである。

    さて、この出久根氏の自伝だが、あまりに彼の文章が上手いので、

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    2009年10月04日
  • 御書物同心日記

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    将軍の書庫と書物を二交替制で守る奉行と同心たち…設定自体は著者の創作かと思って読んでいたのだが、あとがきでこんな職業が実際にあったと知り驚いた。お話自体はいつもの出久根さんの持ち味である書物の蘊蓄が適度にちりばめられながらもどことなく暢気な雰囲気で、肩の力を抜いて楽しめた。

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    2025年10月19日
  • 本のお口よごしですが

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    古本屋になりたいという漠然とした夢を持っていて、この本は言わばそのための勉強(?)として読んだ。本を売る商売には、もちろん書物への愛は必要なのだろうが、「所詮は売り物」という割り切りもなければやってゆけない。そんなことを学んだ。

    出久根達郎という古本の達人は文章の達人でもある。それはなぜかと言えば、古本への愛ばかりでなく、人間への愛があるからだ。このエッセイを読むとそれがよくわかる。どれだけ本が好きでも、それで自動的に文章が書けるわけではない。

    2年ほど前からメルカリという「フリマアプリ」で本を売るということを覚えて、ちょっと古本屋気分を味わっている。死ぬ前に、自分の蔵書をこれで売りつくす

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    2025年05月17日
  • 佃島ふたり書房

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    明治から大正、昭和の高度成長期までの東京を背景として描かれる、古書店主2人の人生模様。諸々の人間関係や伏線が回収されるでもなく、なんとも寸止め的な展開に、現代の小説と比較すると物足りなさを感じる向きもあるかもしれないが、これはこれで余韻があって良い。

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    2025年01月25日
  • 佃島ふたり書房

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    スピーディな展開、魅力ある人々、謎。
    こういう小説が好きだ。
    夏の描写で、うなぎ食べながらかき氷の話をして、
    「暑い暑い、28℃もあるよ」が、うらやましかった。
    昭和30年代の終わり頃。

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    2024年09月23日
  • 本のお口よごしですが

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    古書店に出入りする人びとは、それぞれの人生の片鱗や新たな発見を店内に佇む書籍に求める。そこに悲喜交交な場面に遭遇する古書店主である筆者の視線と言葉が積み重なっていく。どこに私たちの居場所があるのか、それは人に決められるポジションではなく、自身の心の流動なのだ。ふらついていい、その心情の移ろいこそ素晴らしき人生ではないか。カッコよさや華やかのような瞬間はなくてもいい、そこがゴールでは決してない。

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    2024年04月28日
  • いつのまにやら本の虫

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    一遍一遍は短いけれど、読んでてじんわりしてくるような滋味にあふれたエッセイ集。
    同じような内容がちょいちょいとあるのはご愛敬。

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    2024年03月02日
  • 御書物同心日記

    ネタバレ 購入済み

    まったり読める江戸お仕事小説

    先ず驚いた事が江戸時代の江戸城内でこういう仕事に先祖代々就いていた方々がおられた事。
    将軍家の蔵書をただひたすらに管理・補修する毎日はどういった気持ちなのか、実際に生のお声を聞いてみたいと思った。

    物語としては淡々としており大きな事件はおきない
    。連作短編でよくある物語を通して一つの大きな事件を追いかけるという事もない。
    御書物同心の日常に起こる事柄をまったりと読ませて頂くのみ。

    #深い #癒やされる

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    2022年08月17日
  • おんな飛脚人

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    飛脚といえば佐川急便のかつてのマーク、髷に赤ふん姿で挟箱を担いで駆ける姿が懐かしい。トラックに描かれたあのマークに触れればいいことがある、などと囁かれていた。佐川疑獄でそんな噂も消えたが、飛脚を知ったきっかけではあった。この物語は庶民の味方の著者らしく、人馬が宿駅を継ぎ遠路を行く高額な飛脚便ではなくて、江戸町内に書簡を運ぶ町飛脚が誕生する模様を描く。同業他社とのちょっとした諍い、依頼主の胡乱な思惑、そして主人公たる女飛脚人まどかの出生の謎解き。いずれも人情を欠かさずほのぼのと語りが進むので、心温かくなる。

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    2021年10月06日
  • 続 御書物同心日記

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    ちょっとした事件が毎回おきますが、最後は余韻のある終わり方で味わいがあります。すぐ読んでしまうともったいないので少しずつ読んでましたが読み終わってしまった。続きも楽しみ。

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    2020年11月09日
  • 漱石センセと私

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    吾輩は猫の雪江さんモデルの女性の話。漱石の周りは人物が華やか。でも、普通に学生だったりするから、楽しい。

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    2020年03月06日
  • 大江戸ぐらり 安政大地震人情ばなし

    購入済み

    小説とは

    小説とは架空の物語である。にもかかわらず出久根さんの小説はまるで本当にあった事のように感じられる。同じ印象を司馬遼太郎さんの文章にも感じた事があります。それほど出久根さんの小説はどれも面白いです。

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    2019年06月27日
  • 本のお口よごしですが

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    古本屋となって32年。中学を卒えて上京し、店員から自分の店を開きこの道一筋で集めた古書をめぐる珍談奇談の数々を、奇妙な客との交流で知った人生のほろ苦い味で仕上げてみました。貴書発掘のドラマから万引、美少女、臨終の書……読書好きに必ず喜んでもらえる講談社エッセイ賞受賞の名文随筆集。(表紙裏)

    本及び古本屋に関する様々な軽重が、さらさらと穏やかなタッチで続けられている。一話につき長くても3頁という短さも読みやすさの一因か。
    安定して面白く、楽しいエッセイ集として、出久根さんの本は続けて買い続けたい。

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    2019年01月29日
  • 漱石センセと私

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    夏目漱石の作品を通してしか漱石を知らなかったが、俳人・久保より江さんを通して漱石の人物像を表現した作品。漱石の作品も身近な人を題材にして作られていたのも初めて知った。
    しかし夏目漱石の話しがメインではなく、あくまでも明治の女・久保より江の話しでしたが、なんとなく温かくてノスタルジックな作品で良かったですね。

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    2018年07月22日
  • 漱石センセと私

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     面白い。明治という時代背景に、ほんわかとした面白さが満ち溢れている。
     
     「おばあちゃんが化け猫だというんです」
     「襖を手で開けるから気味悪いって」
     「おや。確か猫は手で開けるよ。襖も障子も。重くなければ板戸だって横にすべらせるよ。器用に開けて外に出ていくよ。ちっとも変じゃないよ」
     「でも」
     「そんなことで化け猫は扱いは、そりゃちと、可愛そうだね」
     「この猫、開けた戸を閉めて行くって言うんです」
     「えっ?開けた戸を閉めて行く?」
     「開けっ放しにしていくのではなく、きちんと閉めて行くって」
     「猫が?この猫がかい?」
     「開けて閉めながら、ニヤリと笑ったんですって」
     「ニヤリ

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    2018年07月20日