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古本屋店主にして作家となった出久根達郎。その古本小説のなかから傑作を選び出したアンソロジー。少年時代の本との出会い、下町の古本屋での修業時代、独立後の苦労など、著者自身の体験を作品化したもの。本に憑りつかれた人々の妄執の凄まじさ、一冊の本に込められた思い、人と本が織りなす様々な人生模様を描いた作品23編を収録。オリジナル・アンソロジー。
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Posted by ブクログ
古本を媒体として人の業を描く。書籍売買の斡旋を業とする回し屋2人と一部の稀覯書をめぐる騒動(腹中石)、老人の戦中の思い出を探る依頼から意外な結末に至る(そつじながら)、廃品回収の「クズ屋さん」をめぐる人間模様(背広)など、一筋縄ではいかない登場人物が印象的。
古本と古本屋がテーマの短篇小説集。1990年代までに書かれたもののアンソロジー。エッセイに近いものからいかにも小説というものまで。いずれにせよ著者の古本屋としての経験が元になっていると考えられる。
出久根さんの本に触れ、また講演でお会いして早18年が過ぎる。古本屋にまつわる小説も数多読んできたが、氏の生業が題材であるだけに虚構なのか実録なのか判じかねることしきり。極めて日常的な話の流れからして体験に基づくモノなのだろう。いずれにせよ、どれほどの儲けがあるのやら、帳場であれほど暇な稼業でよく食べ...続きを読むていけるなと、失礼ながらいつも思う。まあ氏は作家、それも直木賞作家と二足の草鞋で心配には及ばぬだろうが。されど、受賞までの20年は古本屋一本だからね。いずれにせよ今回も素敵な日本語を数多く教えていただきました。
古本にまで手を伸ばしたら収拾がつかなくなるので、あまり古本屋巡りをすることはなかったが、古書・古本に関する本を読むことは好きだった。今では文学全集を筆頭に古書の価格は下落しているし、大体の価格もネットで分かる時代になってしまったが、自分が上京してきた頃は、文学書の初版を収集したり掘り出し物を一所懸...続きを読む命探す人も身近にいたものだった。 本書の作者出久根さんは元々古書店主だった人だが、本書に収録されている作品を読んでいると、そんな時代の様相が彷彿と浮かび上がってくる。 著者自身の古書店主だったときの体験がベースになっているのかと思われるもの、本に取り憑かれた人の妄念や浅ましさが描かれているもの、古書店と関係するセドリ師や屑屋さんとの関わり、また本と人との関わりをペーソス豊かに描くものやちょっといい話など、多彩な作品に思わずニッコリしてしまう。
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