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古本屋店主にして作家となった出久根達郎。その古本小説のなかから傑作を選び出したアンソロジー。少年時代の本との出会い、下町の古本屋での修業時代、独立後の苦労など、著者自身の体験を作品化したもの。本に憑りつかれた人々の妄執の凄まじさ、一冊の本に込められた思い、人と本が織りなす様々な人生模様を描いた作品23編を収録。オリジナル・アンソロジー。
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Posted by ブクログ
古本にまで手を伸ばしたら収拾がつかなくなるので、あまり古本屋巡りをすることはなかったが、古書・古本に関する本を読むことは好きだった。今では文学全集を筆頭に古書の価格は下落しているし、大体の価格もネットで分かる時代になってしまったが、自分が上京してきた頃は、文学書の初版を収集したり掘り出し物を一所懸命探す人も身近にいたものだった。
本書の作者出久根さんは元々古書店主だった人だが、本書に収録されている作品を読んでいると、そんな時代の様相が彷彿と浮かび上がってくる。
著者自身の古書店主だったときの体験がベースになっているのかと思われるもの、本に取り憑かれた人の妄念や浅ましさが描かれているもの、古書店と関係するセドリ師や屑屋さんとの関わり、また本と人との関わりをペーソス豊かに描くものやちょっといい話など、多彩な作品に思わずニッコリしてしまう。
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小説・文芸
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