佐野眞一のレビュー一覧

  • 東電OL殺人事件

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    再読。
    事件15年目でやっと無罪判決が出た今年、再読しました。
    国家権力がこんな簡単に冤罪を作ること、渡辺さんの女としての生き方など感じることが多かったです。
    ただ、佐野さんの男性目線で書かれた部分(被害者に対しての感情的な描写)は気になりました。

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    2012年12月12日
  • 凡宰伝

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    妙な本だった。
    著者のオナニーのようで、結局そう言えばいたあんな人のことを時間使って読んでしまったなーという。

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    2012年11月29日
  • 旅する巨人 宮本常一と渋沢敬三

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    ネタバレ

    結論:パトロンって大切
    あと「忘れられた日本人」の中の有名なエピソード、土佐源氏の話が実はほとんどフィクションだったというのは衝撃。

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    2012年11月18日
  • 東電OL殺人事件

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    ネパールへ被告人の4人の同居者に会いに行く、毎回法廷傍聴に行く、何度も現場や関係地に訪れる、など、さすが、一流のルポライターだと思った。
    反面、それらの成果を誇示されすぎるのと、また、やや、思い込みが強いかなと思うところもあった。例えば、「人権派の弁護士は、プライバシーの保護を錦の御旗にして、被害者も加害者も匿名のA、Bとする…犯罪にまつわるすぐれて人間的な部分を全てそぎ落としまう」(112頁)という点など…弁護士は、社会性、また、知己と結びつく実名に結びつけないだけで、その人間性を法廷で顕出することに努力はしている…万一間違ったときのための用意もある…氏は、自分は全く間違いを犯さないと思って

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    2012年11月06日
  • 東電OL殺人事件

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    いやぁ、面白かった。
    最新のDNA鑑定で被告の容疑が揺らいだという記事を読んだのでこの本を読んでみたんやけど、想像以上に面白かった。
    著者は最初から冤罪よりの視点なので、この本だけで事件を判断することは出来へんけど、十分社会提言として成り立ってる。
    警察、検事の告訴ありきな恣意的捜査、エリートOLが夜には売春婦として働いていたというゴシップ的興味、ネパール人の社会的受容など、興味深い記述が多くあった。

    ただ、ところどころに著者の抒情的な描写があって、「いや、お前、これはエッセイちゃうやろ」と思う蛇足な箇所もあったのが残念。

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    2012年08月05日
  • 東電OL症候群(シンドローム)

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    『東電OL殺人事件』の続編。『東電OL殺人事件』は読んだのだが、続編の方を読んでいなかった。最近、無罪という形で決着したことで、この本が重版となったようだ。

    続編では、この事件に触発されたかのような事件の伝播が描かれており、それがタイトルにシンドロームと言葉を冠した理由なのだろう。現代の暗部をこれでもかと深く抉ったルポルタージュであるが、そこまで描くかと思う部分もある。

    それにしても謎の多い、衝撃的な事件である。

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    2012年07月02日
  • 東電OL殺人事件

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    先日当事件の再審請求が認められ、当外国人受刑者が釈放帰国したことから話題になった事件の本でる。裁判のやりとりに加え、著者が現場や受刑者の母国も取材で訪れ、受刑者の無罪・冤罪を主張する内容である。
    この本自体は平成15年の刊行、内容は第一審で無罪判決をうけるまでを書いている。実際、この事件は、二審、最高裁で有罪が確定する。

    内容については、裁判記録と共に、取材を補足情報として行っており、臨場感のある内容になっている。ただ、被告人側の立場にたった視点で描かれており、かなり偏っているように思える。
    もっと言えば、「被害者の名誉回復、心情を理解しようとすることが供養」になると述べ、「事件直後のゴシッ

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    2012年09月23日
  • 沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史 下

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    最後に救いがある気がした。全てに表と裏がある。その裏は、少しづつ改善されらば、いい。表は、出来る限り残せばいい。

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    2012年06月04日
  • 東電OL症候群(シンドローム)

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    最近の裁判をめぐるさまざまな報道や震災に対応する会社の苦悩などがこの事件と重なって、再度東電OL殺人事件を読み返してみた。この東電OL症候群と両方読むことで、最初は感じなかった作者が伝えたかったことが少しでも深く理解できたような気がしている。

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    2012年02月12日
  • 枢密院議長の日記

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    倉富勇三郎日記を解読しながら、彼の性格や当時の皇室スキャンダルを紹介。一風変わった角度から近代史が眺められます。
    やや馴染みの薄い人選ですが、難解でも”癖になる”日記のようで、原資料への挑戦心がくすぐられる人もいるのでは。
    併行して読んでた山本さんの有馬本にも似たような記述がありましたが、「倉富の文章は日記を装った究極の私小説なのではないか」など、総括してこういう感想を抱かせるのは華族の日記の特性?(初版発行もほぼ同時期のこの2冊は、内容を補い合って読めました。)

    細かい仕草まで描写する執念は、松本日誌をちょっと思い出したなあ。ただ、倉富のほうは日常の些細な起伏を中心に書きつけていたようです

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    2012年04月02日
  • 沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史 下

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    沖縄に対して辛辣な本かもしれないが、知らないといけないことだともう。もっともっと足元の沖縄のことを勉強しないといけないと考えさせられました。

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    2011年10月08日
  • 沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史 上

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    沖縄の戦後史について知らなかったことがこんなにあるんだなと思った。しかし、どこまでが真実?なのか疑問符がつくところも多いが読み物としてはおもしろい。

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    2011年09月28日
  • 枢密院議長の日記

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    [ 内容 ]
    幕末に生まれ、明治、大正、昭和を生き、三代の天皇に仕えた倉富は、時代の変遷をどう見つめ、年月の足音をどう聞いて、記録にとどめたのか?
    宮中某重大事件、皇族・華族のスキャンダル、摂政問題、白蓮騒動、身辺雑記…誰も読み通せなかった近代史の超一級史料をノンフィクションの鬼才が味わい尽くす。

    [ 目次 ]
    序章 誰も読み通せなかった日記
    第1章 宮中某重大事件―怪文書をめぐる「噂の真相」
    第2章 懊悩また懊悩―倉富勇三郎の修業時代
    第3章 朝鮮王族の事件簿―黒衣が見た日韓併合裏面史
    第4章 柳原白蓮騒動―皇族・華族のスキャンダル
    第5章 日記中毒者の生活と意見―素顔の倉富勇三郎
    第6章

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    2010年11月20日
  • 枢密院議長の日記

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    マニアックです。完全に先生の趣味だわ;
    大正時代の皇室スキャンダルに興味のある方は是非wwww

    とりあえずテスト前に流し読みしたので加えときます。

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    2009年10月04日
  • 東電OL症候群(シンドローム)

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    グロテスクを読んでいたのでそういうことだったのかと思って読んだ。孤独とずっと向き合ってきた被害者に共感をおぼえる女性も多いだろうな。でもその人を神格化するのは違うと思う。

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    2009年10月04日
  • 東電OL症候群(シンドローム)

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    同著者の「東電OL殺人事件」の補足本とも言える、加害者の判決後のルポ。「東電OL殺人事件」の印象があまりにも強すぎたので、それに比べると印象は薄いが、事実と著者の思考が丁寧に突き詰められている様は見事です。

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    2009年10月04日