佐野眞一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
興味を持って読み進めたんですけれども、なんというか著者の妄想というのか、とにかく被害女性への感情移入みたいなのが甚だしくて正直レポとしてはちょっと信用に置けぬものがあるなぁ、というのが実感でした。が、まあ、興味深く読めたところも多々あって、たとえば容疑者扱いされたネパール人に対する警察の取調べの様子なんかは割りとリアルで酷いものでしたね。今は少しは改善されてるんでせうか? よく知りませんけれども可視化? みたいなのがされてるんかな? 今でもこんな感じの取調べが続けられているとしたら由々しき事態ですぞ!
ヽ(・ω・)/ズコー
被害女性に対してはなんとなく一風変わった女性、といった印象を抱きましたかねぇ…。著者はやたらとこの女性の心の闇みたいなものが彼女に事件を起こさせた、みたいな論調で綴っておりますけれども、なんというか、死者に対してこう言っちゃあなんですけれども、ちょっと変わった、変人の感のある女性…という印象は最後まで拭えませんでしたね。おしまい。
ヽ(・ω・)/ズコー -
Posted by ブクログ
ネパールへ被告人の4人の同居者に会いに行く、毎回法廷傍聴に行く、何度も現場や関係地に訪れる、など、さすが、一流のルポライターだと思った。
反面、それらの成果を誇示されすぎるのと、また、やや、思い込みが強いかなと思うところもあった。例えば、「人権派の弁護士は、プライバシーの保護を錦の御旗にして、被害者も加害者も匿名のA、Bとする…犯罪にまつわるすぐれて人間的な部分を全てそぎ落としまう」(112頁)という点など…弁護士は、社会性、また、知己と結びつく実名に結びつけないだけで、その人間性を法廷で顕出することに努力はしている…万一間違ったときのための用意もある…氏は、自分は全く間違いを犯さないと思っておられるのだろうか…
は、さておき、出色のノンフィクションであることは認められる(ただ、ネパール取材、また、24しかない傍聴席を毎回取得できるなど、大出版社のあご足つきだったとは思われるが)。
坂口安吾の「堕落論」は私は読んでいないが、「小堕落」していた、被害者とマイナリ氏に、嫌疑と非難が集中したが、「大堕落」者である殺人者が放置されていることには、大きな矛盾を感じた…筆者は、その点も述べたかったのだと感じた。 -
Posted by ブクログ
倉富勇三郎日記を解読しながら、彼の性格や当時の皇室スキャンダルを紹介。一風変わった角度から近代史が眺められます。
やや馴染みの薄い人選ですが、難解でも”癖になる”日記のようで、原資料への挑戦心がくすぐられる人もいるのでは。
併行して読んでた山本さんの有馬本にも似たような記述がありましたが、「倉富の文章は日記を装った究極の私小説なのではないか」など、総括してこういう感想を抱かせるのは華族の日記の特性?(初版発行もほぼ同時期のこの2冊は、内容を補い合って読めました。)
細かい仕草まで描写する執念は、松本日誌をちょっと思い出したなあ。ただ、倉富のほうは日常の些細な起伏を中心に書きつけていたようです。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
幕末に生まれ、明治、大正、昭和を生き、三代の天皇に仕えた倉富は、時代の変遷をどう見つめ、年月の足音をどう聞いて、記録にとどめたのか?
宮中某重大事件、皇族・華族のスキャンダル、摂政問題、白蓮騒動、身辺雑記…誰も読み通せなかった近代史の超一級史料をノンフィクションの鬼才が味わい尽くす。
[ 目次 ]
序章 誰も読み通せなかった日記
第1章 宮中某重大事件―怪文書をめぐる「噂の真相」
第2章 懊悩また懊悩―倉富勇三郎の修業時代
第3章 朝鮮王族の事件簿―黒衣が見た日韓併合裏面史
第4章 柳原白蓮騒動―皇族・華族のスキャンダル
第5章 日記中毒者の生活と意見―素顔の倉富勇三郎
第6章 有馬伯爵家の困った人びと―若殿様と三太夫
第7章 ロンドン海軍条約―枢密院議長の栄光と無念
終章 倉富、故郷に帰る
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[ 参考となる書評 ]