旅する巨人 宮本常一と渋沢敬三

旅する巨人 宮本常一と渋沢敬三

950円 (税込)

4pt

第28回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。
民俗学者・宮本常一の人と業績を、財界人・渋沢敬三との交流から描いた傑作評伝。

日本中の村と島を歩き尽くした男がいた――。
瀬戸内海の貧しい島で生まれ、日本列島を隅から隅まで旅し、柳田国男以来最大の業績を上げた民俗学者・宮本常一。
「日本資本主義の父」渋沢栄一の孫として生まれ、財界人として活動する一方で、パトロンとして物心両面で宮本を支え続けた渋沢敬三。
対照的なふたりの30年に及ぶ交流を描き、宮本民俗学の輝かしい業績に改めて光を当てた傑作評伝。
第28回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作。

解説・稲泉連

電子書籍化にあたり、新稿「素晴しき「助平」たち――渋沢栄一と宮本常一」を収録した。

...続きを読む

旅する巨人 宮本常一と渋沢敬三 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年08月09日

    超絶感動。コロナ終息後の最初の遠距離旅は山口県に決めた。宮本常一が生まれた周防大島行ったあと祐三ラーメン食うんです。
    やっぱり「普通から生み出されるパワー」が「異常」となる景色のすさまじさよ。そこに絡むのが華麗なる元財閥でニコニコと没落する日銀総裁・渋沢敬三。なんというドラマ。
    そして一番驚いたのが...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年08月25日

    後年まで定職に就かず日本中をフィールドワークして歩いた民俗学者宮本常一と、それを物心両面で援助しつづけた実業家かつ民族学者渋沢敬三の評伝である。最初は宮本だけの評伝として構想されたが、渋沢の存在の巨きさに気がつき二人の評伝というかたちになったという。二人への著者の畏敬の念がが素直に出ているが、ノンフ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年08月18日

    私の日本地図を読んで以来、気になっていた宮本常一のことがわかった。
    彼の妻に同情。う〜ん、宮本常一は、私の中ではイメージダウンです。


    読みごたえのある本。

    0

    Posted by ブクログ 2010年08月26日

    健脚の民俗学者・宮本常一の人生。 昭和の民俗学者・宮本常一の人生を追ったノンフィクション。
    貧しい瀬戸内海の島で育った宮本常一は、父から教わったいくつかのルールを守りながら、日本を旅して廻ります。とにかく国内のあらゆるところをひたすら歩いて、様々な土地の人々の生活を記録し続け、昭和の日本人の姿を明...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2011年07月25日

    目次の前に、宮本常一と渋沢敬三の写真が掲載されている。宮本常一のは「長崎県五島、頭ケ島にて(昭和37年8月)」というキャプションが付けられている写真。渡し舟と思われるような小さな船に、船頭と子供2人と宮本を含む大人の客3名、計6名が乗り込んでいる。船は渡し場に着いたのかこれから渡し場を出て行こうとし...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

     2009年69冊目。「執念」という言葉がピッタリくるノンフィクションの第一人者、佐野眞一さんの作品です。

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月10日

    新しい土地に行った際には、まず高いところに登る。山がどこにあり、川がどのように流れ、人の暮らしがどこにあるかを俯瞰する。また街に入れば、家の造りや屋根、壁の構造や素材、街路の形成、田畑に植えられているもの、地域住民の服装や表情、その土地の食べ物、夜の街、、様々な土地の風俗を五感で体験する。

    これは...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年05月01日

    先日、金融庁元長官の遠藤さんが、講義の中で紹介された宮本常一の父の言葉に触発され、この本を、手に取りました。大正2年4月(1913年ですから、今から1世紀以上の昔)、山口県の離島だった(周防大橋が架かったのは1976年)、周防大島から旅立つ14歳の常一が書き留めた父善十郎の言葉。 汽車に乗ったら窓か...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2016年08月14日

    日本中を旅した民俗学者の宮本常一と、宮本を精神的そして経済的に支えた渋沢敬三のお話し。

    宮本常一の著作を読んで以来少し民俗学に興味があった、宮本と渋沢敬三の生い立ちや関係、渋沢栄一の孫である敬三が民俗学を支援した背景、そして名著『忘れられた日本人』の裏話など、綿密な取材を重ねており大変興味深い内容...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2018年10月31日

    先に読んだ宮本の自伝「民俗学の旅」や、佐野眞一の「渋沢家三代」と重複する部分も多かったが、2人と関係した研究者も登場し、当時の歴史やつながりも見えてくる。

    宮本は明治40年に山口県の周防大島で生まれた。尋常小学校を卒業後は村に残って百姓をしていたが、叔父にすすめられて大阪に出ることになった。島を出...続きを読む

    0

旅する巨人 宮本常一と渋沢敬三 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

文春文庫 の最新刊

無料で読める ノンフィクション

ノンフィクション ランキング

佐野眞一 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す