【感想・ネタバレ】東電OL殺人事件のレビュー

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購入済み

読み応えあり

2023年01月11日

この事件は結構インパクトのある事件として記憶していたので、どこまで掘り下げられているのか興味が湧いて読んでみた。なかなか奥の深い色んな組織の思惑までも暴露していく内容に感心しながら読ませてもらいました。

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Posted by ブクログ 2013年04月23日

「東電OL殺人事件」の詳細を確認したくて読んだ。今年ビゴンダさんの無罪が確定したのを機に曖昧な知識をもう少し自分に納得のゆく形で留めようと思って読んでみた。
予想は其れを遥かに超える作品だった。事件の経緯や事実関係だけでなく、被害者、渡辺泰子に著者が必死に
迫ろうとする姿がこの作品を作っている。...続きを読む(※ちょっと古い、こ難しい言い回しがたまにでてくるのも気に入ったo(^_^)o)

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年09月24日

被害者のWさんは幸せな家庭で育ち、慶応大学経済学部を卒業後、一流企業に総合職(エコノミスト)として勤めながらも、毎晩仕事帰りに渋谷に立ち寄り、4人もの客をとって売春をしていたという。週末も風俗店に勤務し、その後渋谷で呼び込みをしていたそうだ。
彼女は渋谷区円山町、井の頭線神泉駅から目と鼻の先にある、...続きを読むさびれた木造アパートで殺害され、10日後に発見された。隣に住む不法滞在のネパール人が逮捕され、一度は無罪判決が下されたものの、逆転有罪となり、無期懲役で服役している。この木造アパートは今でも存在し、住んでいる人もいて、ネットで写真が見られる。円山町にも興味を持ったので、行ってみたいと思った(明るい時間限定)。
筆者はネパールまで取材に赴き、本書で一貫して冤罪を主張している。ただし、フェアな視点で読んでも、誰が犯人かを特定するのは難しい。
また、被害者が売春をし続けた理由は、最愛の尊敬する父を失ったからという結論だったが、こじつけっぽいと感じた。尊敬する父を失ってしまう人はたくさんいるが、明らかに病んでいるとはいえ、こういう行為を10年も続ける原動力にはならないだろう。被害者が患っていた拒食症とは関連があると思われる。自分を痛めつけようとする部分があったのだろう。
最後の、裁判の場面には引き込まれた。弁護側の弁論には感動した。最初の無罪判決のところまで本書でカバーされているが、きわめて論理的であり、これがその後どう覆されようがあったのかと思う。
この事件を題材にした桐野夏生氏の「グロテスク」はぜひ読んでみたい。被害者のご冥福を祈り、合掌。

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購入済み

知られざる事

2014年04月16日

この事件が起きた当時、興味本位の、中には被害者を傷つけるような事を報じる雑誌や新聞があり、辟易した記憶がある。
この本は、そのような事は無く、何故このような事件が起きたのかを事実を丁寧に調べて解き明かそうとしている。
しかし、それでも疑問が残っている。
これは被害者が持っていた闇があまりにも深かった...続きを読むためかもしれない。
全てが明らかになってはいないが、この事件に関わる人や事実にはどのようなものが有ったのかを知りたければ、この本を勧められると思う。

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Posted by ブクログ 2022年12月04日

著者の被害女性への思い入れがかなり強くノンフィクションというには見方に偏りがあるように思える。偶然に暗合を見たり、幻視幻聴の類が繰り返されたりするのは白ける。けれども取材の範疇を越えて捜査と言っていいような調査の数々は凄い。それだけ執着させる要因がこの事件にはあったということか。自分も著者同様に、昼...続きを読むは大企業勤務者、夜は立ちんぼという二つの顔を持ったこの女性の「心の闇」に関心を抱いたけれども、その奇行の数々を知るにつれこの人は精神を失調していたのではないかとの思いが強くなった。「闇」ではなく「病み」。多感な時期に親を亡くすことも、学業や就職でつまづくことも、同期のライバルに敗れることも人生にはままある、しかしそうした人たちみなが彼女のようになるわけではないわけでこの事件の被害者はかなり特殊な例であり一般化できるものではない。事件が未解決なのは残念だが被害者についてはあまりプライバシーに踏み込まず、そっとしておいてやるべき。読んでいる最中90年代末の社会の雰囲気を思い出すことがたびたびあり懐かしい気持ちになった。

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Posted by ブクログ 2022年10月12日

氏の著作に触れるのは初めてだから、追悼ってのもちょっと違うかもしれないけど、今のタイミングで読んでみたもの。☆はやっぱりプラス一つで。”東電OL”って言葉のインパクトが強いけど、実際には”殺人事件”の方がメインテーマ。故人の生い立ちなどにもっと紙面が割かれるのかと思ったけど、むしろ法廷場面が多くを占...続きを読むめる。そのおかげもあり、展開がスリリングで、面白く読み続けられる。

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Posted by ブクログ 2017年08月19日

この事件は自分の女性という生き物についての興味を抱くきっかけとなった事件です。

今までドラマの世界でしかなかったような二面性を持った女性が本当に存在していたことに衝撃を受けました。

本では新聞や一般のテレビでは報道されていないことについても、筆者の丁寧な取材による浮かび上がった事実と筆者の推測を...続きを読む知ることができる。

読めば読むほど、この事件の被害者である一人のエリート女性の人物像をさらに知りたくなってしまう。

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Posted by ブクログ 2017年01月29日

東電OL殺人事件は知ってはいたが、詳しく掘り下げみたいと思ってた事件。
今回読んでみて、やはり闇は深いんだなと再確認した。ただの殺人事件ではないと。
この本から読み取れるのは2つ。日本の司法制度の酷さと、殺された被害者の異常性。特に被害者の病み方はすべて理解できないところに闇の深さを改めて感じた。

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Posted by ブクログ 2015年03月15日

東日本大震災の原発事故で、東電の体質についてクローズアップされたことをきっかけに、東電に興味を持って読み始めたのだが、とんでもない本だったようだ。
そもそも、この事件について全く予備知識がなかったため、渡辺泰子のような女性が存在していたことに驚いた。事実は小説より奇なり、とはいうけれど。。もう亡くな...続きを読むってしまったので、今更彼女を助けてあげることはできないが、彼女のように心のバランスを壊してしまう前に、周りは気が付いてあげられなかったのだろうか。。。
佐野さんの緻密な調査には頭が上がらない。小説のような読み口でとても強烈な魅力を持つルポルタージュだった。

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Posted by ブクログ 2014年08月13日

昼はエリート社員、夜は街頭に立つ娼婦である女性の殺人事件。被告の冤罪をはらすべく徹底的に調べ上げた本書。丁寧な取材と熱意に敬意を表したい。

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Posted by ブクログ 2014年07月08日

東電OL事件のルポ。ほとんど古典となっているが、やはり面白い。著者のフェティッシュと言っていいほどの被害者に対する思い入れ(おそらく性的なものが含まれている)。「遺族のプライバシーを尊重して」と断りながらも、実際はまったくそれを無視して暴きたい放題。東電OLに触発されて登場人物たち(著者も含めて)の...続きを読む「いびつさ」が逆照射されるところにこのルポのロマネスクがある。ルポというより小説だからこそ、ぐいぐい読ませる。

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Posted by ブクログ 2014年06月07日

冤罪事件が確定した後、この本を読みたい読みたいと思っていたんだけど、ようやく購入。

とても熱く書かれているんだけど、被害者及び被害者の父と原発の関わり、なぜ被害者が売春婦となってしまったのかのあたりの記述について、個人的には突っ込んでいないように感じられ、欲求不満。
第四部第七章(被害者の周辺にい...続きを読むた人のコメント)の内容がもう少しボリュームがあれば。

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Posted by ブクログ 2013年12月17日

被害者のもつわからない力がとにかく強い。心理が全く想像できない、けどそれを他人事で片付けることもできなくて、不可解すぎてどんな感情をも寄せ付けさせない事件だ、私にとっては。

弁護寄りの文でもあるけど、警察が腐敗している。事件の焦点が話とずれている点もあり、事件のルポタージュというより裁判のルポター...続きを読むジュの様だ。 佐野眞一に盗用された!的な本を見た事があるので(読んだ事はない)どうしてもそれが頭に引っかかった。

冤罪か。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年11月11日

途中ネパールに行く所は間延びした感じがするが、東電と円山町、電力利権と被害女性のつながりを読んだ時は、ぞっとした。
なぜ警察はネパール人G氏を犯人と決めつけたのか。単に検挙率を上げたいだけなのか、何かをかばっているのか。真犯人は誰なんでしょう?

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年04月24日

タイトル通り平成9年に起きた、東電OL殺人事件を裁判の流れとともに追っていくノンフィクション。

まず、実名が多いことにびっくりした。

また、著者の取材のしつこさにも驚かされる。
事件現場の円山町はもちろんのこと、被告人の故郷スリランカへも足を運ぶ。事件とはまったく関係ないと思われる被害者の生家、...続きを読む事件が起こった円山町のルーツとなっている飛騨まで足を運び、被害者の堕落の道筋をたどっていく。

著者が若干その取材によっているところも否めず、何かにつけて関連があるように書いてあるのは気になるが、被害者があそこまで堕落することに至った心の闇を垣間見ることができる。

この事件自体はあまり記憶になかったが、考えさせられる一冊。

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Posted by ブクログ 2012年08月02日

最近、被疑者の冤罪が認められ、釈放されたというニュースで気になり、今更ながら読んでみた。結局、何が被害者をあそこまで自暴自棄な行為に至らせたのかは不明なのが残念だけど、こればかりはしょうがないことか。それにしても、なんで事件発生直後にまともなDNA鑑定をしておかなかったのだろう。無理矢理に犯人を仕立...続きを読むてないといけなかったようなきな臭さを感じる。

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Posted by ブクログ 2012年07月27日

これがノンフィクションの王道。
対象が亡くなっているが故に対象との対峙が直接的でないのが特徴であるが、それがマイナスになりすぎず、逆に思考を深める要因ともなっている。

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Posted by ブクログ 2024年04月29日

詳しく調べてあるんだけど、なんだか著者の主観が多くてフラットな気持ちで読めないなと思った。
昼間は東電のOL、夜は売春。
事件の犯人もそうだけど、被害者の行動も謎の多い事件。

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Posted by ブクログ 2021年04月25日

被害者の生い立ちや生活ぶりが、当時からとっても興味深かった事件。
結局真犯人は捕まっていないことを知って読んでいるので、ネパールまで調査に行った旅行記的な箇所や所々にはやや退屈。
それにしても無罪になってよかったけど、煙が立つのはそこに火があるからだと思わせられる元被疑者の暮らし方。
読み終わっても...続きを読む、どうして被害者がこんな生活をしていたのかははっきりとはわからない。
仕方ないことだけどモヤモヤが残る。

現場の地理が具体的だったのでGoogleマップを見てみたら、今でもアパートも隣のビルも現存していて鳥肌が立った。証言してくれた青果店もあってびっくり。
渋谷から道玄坂経由してホテル街抜けて神泉まで、いつか行ってみたい・・・ような怖いような。
井の頭線に乗ったらドキドキしそう。

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Posted by ブクログ 2020年12月27日

真犯人が居るのではないか、今捕まっている人を助けねばという立場で書かれている。
そのせいか、当時流れていた被害者のスキャンダラスな部分にはあまり触れていない。
被害者の特異性もこの事件の重要な要素なのだが、そこを細かく書くと週刊誌のようにゲスな感じになるからだろう。
書く人間がいい人と思われようとす...続きを読むるとこうなる。

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Posted by ブクログ 2020年11月09日

ネパールの話や、内容は面白かった。
けど変な言い回しだったりやたら多くてやや疲れ気味に。
そういうところ少しだけ減らしてくれたら好きでした、個人的には。

作者との世代が違いすぎて理解できなかっただけかもしれませんが。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年06月05日

高学歴の女性が何故こんな事を?
と疑問に思っていたが、理由がなんとなく分かった。

桐野夏生のグロテスクを読んで興味を持った本だったが、被告人側からの取材が多く、冤罪の方が強いテーマだったので、私の望んでいる内容と少し違っていた。

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Posted by ブクログ 2020年05月16日

こんなひどい事件があったのか。
結果、冤罪ですか。
これが事実であれば、警察や検察へ不信感を抱きますね。なぜ、そこまで被告人を犯人へ仕立て上げなければならなかったのかなー。
それと、被害者女性の行動心理が興味深い。一番気になる部分。
この事件は真犯人の手がかりとか全く分からずじまいの事件?やはり謎で...続きを読むすね。

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Posted by ブクログ 2019年04月29日

冤罪容疑者や被害者に感情移入しまくって書かれたノンフィクション(?)。「佐野眞一が見た!東電OL殺人事件」にタイトル変えた方がいいと思った。

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Posted by ブクログ 2015年11月08日

まったくもって興味本位で読んだのだが、いろいろと考えさせる良書。明らかに真犯人とは思えない人を、なぜ検察は真犯人にしようとしたのか。その辺をもっと突っ込んでほしかった。彼女についてはかなり調べ上げているようだが、なぜ娼婦になったのかについては、謎のままである。
やや気になったのは、無理やり自分の意に...続きを読む沿う展開にもっていこうとする著者の独善性。全然関連性のないことでも、すべてこの事件に絡めていこうとする貪欲さは、私にはやや鼻についた。

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Posted by ブクログ 2015年02月11日

1997年に何者かによって殺害された、東電OLの事件を追い綴ったもの。
彼女はエリートの顔を持ちながらも、娼婦という裏の顔も持っていた。
何が彼女をそうさせたのか。
そして、逮捕されたネパール人は無罪となった。
それなら、真犯人は誰なのか。
ノンフィクションとは思えない彼女の不可解な人生か衝撃的。
...続きを読む
2015.2.11

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Posted by ブクログ 2013年03月23日

興味を持って読み進めたんですけれども、なんというか著者の妄想というのか、とにかく被害女性への感情移入みたいなのが甚だしくて正直レポとしてはちょっと信用に置けぬものがあるなぁ、というのが実感でした。が、まあ、興味深く読めたところも多々あって、たとえば容疑者扱いされたネパール人に対する警察の取調べの様子...続きを読むなんかは割りとリアルで酷いものでしたね。今は少しは改善されてるんでせうか? よく知りませんけれども可視化? みたいなのがされてるんかな? 今でもこんな感じの取調べが続けられているとしたら由々しき事態ですぞ!

ヽ(・ω・)/ズコー

被害女性に対してはなんとなく一風変わった女性、といった印象を抱きましたかねぇ…。著者はやたらとこの女性の心の闇みたいなものが彼女に事件を起こさせた、みたいな論調で綴っておりますけれども、なんというか、死者に対してこう言っちゃあなんですけれども、ちょっと変わった、変人の感のある女性…という印象は最後まで拭えませんでしたね。おしまい。

ヽ(・ω・)/ズコー

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Posted by ブクログ 2012年12月12日

再読。
事件15年目でやっと無罪判決が出た今年、再読しました。
国家権力がこんな簡単に冤罪を作ること、渡辺さんの女としての生き方など感じることが多かったです。
ただ、佐野さんの男性目線で書かれた部分(被害者に対しての感情的な描写)は気になりました。

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Posted by ブクログ 2012年11月06日

ネパールへ被告人の4人の同居者に会いに行く、毎回法廷傍聴に行く、何度も現場や関係地に訪れる、など、さすが、一流のルポライターだと思った。
反面、それらの成果を誇示されすぎるのと、また、やや、思い込みが強いかなと思うところもあった。例えば、「人権派の弁護士は、プライバシーの保護を錦の御旗にして、被害者...続きを読むも加害者も匿名のA、Bとする…犯罪にまつわるすぐれて人間的な部分を全てそぎ落としまう」(112頁)という点など…弁護士は、社会性、また、知己と結びつく実名に結びつけないだけで、その人間性を法廷で顕出することに努力はしている…万一間違ったときのための用意もある…氏は、自分は全く間違いを犯さないと思っておられるのだろうか…
は、さておき、出色のノンフィクションであることは認められる(ただ、ネパール取材、また、24しかない傍聴席を毎回取得できるなど、大出版社のあご足つきだったとは思われるが)。
坂口安吾の「堕落論」は私は読んでいないが、「小堕落」していた、被害者とマイナリ氏に、嫌疑と非難が集中したが、「大堕落」者である殺人者が放置されていることには、大きな矛盾を感じた…筆者は、その点も述べたかったのだと感じた。

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Posted by ブクログ 2012年08月05日

いやぁ、面白かった。
最新のDNA鑑定で被告の容疑が揺らいだという記事を読んだのでこの本を読んでみたんやけど、想像以上に面白かった。
著者は最初から冤罪よりの視点なので、この本だけで事件を判断することは出来へんけど、十分社会提言として成り立ってる。
警察、検事の告訴ありきな恣意的捜査、エリートOLが...続きを読む夜には売春婦として働いていたというゴシップ的興味、ネパール人の社会的受容など、興味深い記述が多くあった。

ただ、ところどころに著者の抒情的な描写があって、「いや、お前、これはエッセイちゃうやろ」と思う蛇足な箇所もあったのが残念。

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Posted by ブクログ 2012年07月05日

冤罪好きなので、昨年買って寝かしてた本。丁度ゴビンダさんが再審請求受理により釈放されてニュースになってたので、タイミングだと思い読んだ。一審無罪までが描かれてるんだけど、これこの後検察が控訴して逆転有罪になるんだよなぁ酷い話だ…冤罪に加えて、被害者の心の闇的なところがとても興味深かった。病んでたんだ...続きを読むろうなぁ。

ところで、この事件の時すでに東京に居たはずなのに全然覚えてない自分にもびっくり。

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Posted by ブクログ 2012年09月23日

先日当事件の再審請求が認められ、当外国人受刑者が釈放帰国したことから話題になった事件の本でる。裁判のやりとりに加え、著者が現場や受刑者の母国も取材で訪れ、受刑者の無罪・冤罪を主張する内容である。
この本自体は平成15年の刊行、内容は第一審で無罪判決をうけるまでを書いている。実際、この事件は、二審、最...続きを読む高裁で有罪が確定する。

内容については、裁判記録と共に、取材を補足情報として行っており、臨場感のある内容になっている。ただ、被告人側の立場にたった視点で描かれており、かなり偏っているように思える。
もっと言えば、「被害者の名誉回復、心情を理解しようとすることが供養」になると述べ、「事件直後のゴシップまがいの記事で被害者を冒涜した種々のマスコミとは自分は違う」と主張しているが、性的な言葉や被害者の売春行為についてこれでもかと書かれているこの本も、興味本位もしくは売上至上主義のマスコミ達となんら変わらず、被害者やその家族を冒涜しているのと変わらないと思う。その言い訳がましい記述が少し嫌悪感を持たされる。
しかし、その本を読んでいる自分、もっと言うとも手に取ろうとした段階の自分自身同罪であると思う。

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