榎木洋子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「緑のアルダ」などでおなじみの榎木先生の珍しい?恋愛物短編集。
短編集というのはいつも思いますが面白いことが多い。
しかもこの作品は長編の番外編でなく読みきり。
かなりツボでした。
まるで性格・タイプの違う3人の女の子がそれぞれ1人称で主人公ですが、
3本は一応リンクしてたりもします。
表題作「桜咲くまで勝負ですッ!」が1番面白かったです。
1番恋愛モノらしいのもこのお話。
主人公・幸乃ちゃんがしゃべり方や性格がSN3のアティセンセのようで(笑)
物凄くツボでした。
ほわほわした印象と裏腹に、性格は結構したたか(笑)!
とはいえ彼女の一目惚れ相手が次第に彼女に惹かれるのは、
彼女の計算に乗せられてではなく(ほんの少しはあるけど)、
幸乃ちゃんのおおらかさにだろうなと思わせます。
彼女が魅力的なのでとても感情移入できました。
2話目はこのほわほわした幸乃ちゃんのツッコミ役ともいえる親友・
陽子ちゃんが主人公ですが、物語がファンタジックドタコメだったからか、
かえって初々しい感じに見えました。
ファンタジック要素が入っているものの、「ひょんなことから」
接近する2人という王道を押さえてます。
3話目はその「ひょんなこと」で陽子ちゃんが知り合ったとても感情移入
しにくそうな千春ちゃんが主人公。
彼女の話はその「感情移入しにくい」彼女が「感情移入できる」
女の子になる成長物語風味。
無理にくっつけてないし何気に良作でしたこれも。
最後の短編は、絵師さんへの作品紹介だったということで、
さらっと描くかれててこれも良かった。
ぶっちゃけて緑のアルダ2部4冊より価値があった気がします… -
Posted by ブクログ
10年ほど前に大好きだった榎木洋子先生の人気シリーズ「龍と魔法使い」シリーズの1冊。
柄の悪い(笑)魔法使いタギと、風龍の少女(人間に姿を変えられる)シェイラ、そしてこの2人をめぐる人々の話なんですが、この巻は長い本編の中の番外編?というか、1巻完結風味のお話で、「町外れにあるボロ宿屋」を守るお話で何だかサモ4風味!と思わず読み直したのでした(オイ)。
この巻は「りゅーま」知らなくても楽しめる1冊なんでないかと…凄い水戸黄門なお話です。
健気な女性、わんぱく少年、悪の借金取りなどお約束です。
このお話で書かれている本編的な側面は、後に切ないほどにタギにかなわぬ想いをよせることになるシェイラの「無理な背伸び」が垣間見えるとこですね。
とはいえタギもシェイラのことはとてもとても大切なんです。
が、彼には愛する女性が別に現れることになる。この巻の次の巻でその相手は登場しますがその伏線もチラリと登場。
ちなみにタギがシェイラと後に妻になるリデルに寄せる想いの形は、大分先の巻で占いのシーンがあるのですが、
シェイラ「星」「金貨」「愛」「女神」
リデル「聖母」「春」「恋人」「永遠」。
う~ん凄い。ちなみにこの想いを抱くタギはこの時シェイラは行方不明(と言うと語弊がある)で、彼女を探すタギは妻リデルとあえて離れていました。
そんなときに彼はこんな想いでいるのです。
種運命のアスカガで悶々していた時、凄く唸りましたね。
ちなみにこの7巻には極めつけが。
お料理が大好きなおふざけ龍(大笑)が登場し、自慢の料理を披露するのです。
さびれた宿にお料理に災難!萌えー!
あとこの巻とこの前の巻に登場するゲストキャラの剣士さんは、この巻では1ページしか登場しないタギの親友にソックリです。
穏やかな物腰なのに怒らせると怖そうな…てまじめ青年さん。好みです(笑) -
Posted by ブクログ
緑のアルダ、勢いにのって最後までいきました。
…が、正直第2部はダメダメです。
第2部全部すっとばして10巻「龍の島」から本当の最終巻「約束の地」に
とんでもいいんでないでしょうか、悪役ラダっちのファン以外は。
兎に角終盤はうんざりするくらラダの贔屓が凄いです。
話が進むほど、10巻が馬鹿にされたような展開で…
からむのはラダばっかりで、龍は味付け程度。
終盤のキーパーソン・ルーエも色々と唐突すぎて奥行きが感じられない。
このあたりの書き込み次第で、「約束の地」での涙度合いも違ったと思います。
なんか別のところでも書いたなこの感想(苦笑)。
改めて完結巻・「約束の地」も読み返しましたが、これは良かったですね。
ラダの補足ばっかりだった「龍の歌」に対して、「りゅーま」からのファンも
納得のEDへと繋がっています。
はっきり書かれていませんが、アルダ・ココは「りゅーま」の主人公・タギの一族の
子孫では?とほんのり触れられています。
これも消化不良ではあるのですが、あいまいなほうがいいかも、でもあり何とも複雑。
「約束の地」は皆最高でしたが(笑)、終盤のささやかな収穫人物はルダート王子ですね。
でも彼が1番色々な意味でラダっちのとばっちりを食ったキャラのようにも…
終盤ラダだけが暴れすぎたせいで彼や龍の存在さえぼやけたので;
このあたり含め「龍」の巻き返しが「乙龍」シリーズでみれるかも気になります。
…というわけで★5つは「約束の地」の評価。
本編ラスト2巻は単体で感想書く気も起きませんでした。 -
Posted by ブクログ
あの子が帰ってきた!!
彼女が出てくることを期待して今までこのシリーズを読んでいたといっても過言ではないワタクシ。
彼女がちらりと姿を見せただけで、もう感無量。
一体どんな気持ちで彼女はヨールを訪問したんでしょうね?
彼女の口から零れる台詞一つ一つが重くて重くて…!
いえね、実は…「りゅーま」のあの最悪の事件を読んだ翌日、私ってば漢検の日だったんですよ。
なのにタギへの怒りがどうにもこうにも収まらず、問題用紙にタギのあほー!と書きなぐった記憶が。
それほどあの事件には…というかシェイラに肩入れしてしまっていたんですねぇ。
そしてそのまま、ずーっと心にしこりが残ったままだったんです、日々野。
だからもうホント、この、これを待ってたんだよー!!と、ダダ泣きしました。
彼女のお話は、もう読めないのかな〜…。
ヨールが彼女を訪問するお話とか、読みたいなぁちくしょう!
…と、最後のお話ばっかりに触れてしまうくらいに衝撃的だったんです、彼女の登場は。
アルダももちろん大好きだし、初々しいカップルは見ていて和むのですが…あ、もちろんアナ王女の策謀渦巻くオトナの恋愛も面白いけど(笑)。
あの人が出てきたら、もうあの人の一人勝ちだと思う。
そのくらい好きで、そのくらいずっと心配していたんです、彼女のことを。 -
Posted by ブクログ
これは発売初日に買って読んでしまいました。
だって、ずっとずっとず〜っと、待ってたんですっ!!
アルダ・ココの鈍感さは本当に相変わらずで、思わずウルファが哀れに思えてきてしまうのも、また相変わらずですね。
そのことは、カートラムやアナやオベロやルダートなんかにも言われてます。ウルファ、弱いです。というか、アルダの女性陣が強い、というべきなんでしょうか?
何にせよ、ウルファは苦労性だと思います。意中の相手の鈍感具合(アルダ・ココは天然レベルが高いので、そのことも拍車をかけて)には、耐え忍ぶしかないですもんね。
ウルファ、ご愁傷様。(笑)
まあ、お二人が幸せそうで、一安心しました、といったところでしょうか。
最後の書き下ろし、「再会」は、そのまんまのタイトルですね。
大人になってるシェライギーニが、なんか神秘的でステキな女性(女龍?)になっていたことに驚くと同時に、感嘆してしまいます。
年月は成長を促すんですねぇ。(しみじみ)
また、ルーエンウィーダとアナンシアのお二人の仲良しさと、ルーエンウィーダのお茶目っぷりには「きゃーっ!!」と歓声をあげたくなります。
アナンシアとリダーロイス王の会話が、読みたくてたまりません。苦労が語り合う二人が思わず頭の中に浮かんできます。
ああ、読みたい!
そんなこんなで、読み終えました。おそらく、アルダはこの短編集で終わりなんでしょうね。寂しいようなホッとしたような複雑な気持ちです。