東出祐一郎のレビュー一覧
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『デート・ア・バレット』第5巻。
第八領域<ホド>から第七領域<ネツアク>へやって来た狂三と響。第七領域の支配者・佐賀繰由梨は、第六領域<ティファレト>への門を開くための条件として、この第七領域で100,000,000YP(ユイポイント)を稼ぐよう伝える。第七領域はカジノが立ち並ぶ不夜城。カジノで稼ぐも、到底目標額には達しない。そんな中、第二領域、第四領域、第六領域の各支配者・雪城真夜、アリアドネ・フォックスロット、宮藤央呵、そして佐賀繰由梨との全財産を賭けたポーカー対決が提案される―――。
第七領域。(デアラ本編で)対応する精霊は七罪ということで、ギャンブル&ミステリの騙し騙され回。前半のギャンブルパートの読み合いも、後半のミステリパートの犯人探しも、適度な緊迫感でドキワクしながら読み進めることが出来た。ちなみに、今回の狂三'sコスプレは「バニーガール&ホームズ」! -
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『デート・ア・バレット』第4巻。
白の女王に一矢報い、第三領域<ビナー>から脱出した狂三たちは、第八領域<ホド>へと投げ出される。第八領域では、支配者・絆王院華羽と叛逆軍・銃ヶ崎烈美が、終わることのない戦争(と言う名のお遊び)を繰り広げていた。戦争を終わらせ、次の領域への門を開いてもらうため、支配者側についた狂三だが、一方の響は、なぜか捕らえられた叛逆軍で着実に地位を固めていた―――。
「永遠の夏で繰り広げられる"平和な争い"。それはさながら、終わることのない夏祭り。しかし、永遠に続くものなどなく、いつか終わりは訪れる―――。」
第八領域。(デアラ本編で)対応する精霊は八舞姉妹ということで、それにちなんだ「争いに興じる」領域。前巻までにあったような死闘を演じるシーンもなく、どちらかと言えば小休止の回だが、いつか訪れる狂三と響の旅路の終わりを示唆するような、儚く切ないエピソード。 -
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『デート・ア・バレット』第3巻。
白の女王(クイーン)との戦いに敗れ、彼女が支配する第三領域<ビナー>に囚われた狂三。そんな彼女の前に現れたのは、同じく囚われの身となっていた狂三の分身体。彼女は、白の女王が「時崎狂三の"反転体"」であると告げる。
その後、狂三を救出するために第三領域へ潜入した響と合流。無銘天使<王位簒奪(キングキリング)>の力で白の女王に化けた響に、奪われた<刻々帝(ザフキエル)>を取り戻してもらい、白の女王が帰還する前に脱出することを試みるが―――。
前巻で敗れた白の女王とのリベンジマッチ回ということで、目玉は白の女王とのバトルシーン。やはり東出祐一郎はバトル描写が上手だなぁ。正直、これに関しては本編よりも間違いなく上手・・・というか、バトル描写に限らず、テキスト全般がそう。橘先生は、設定作りが秀逸なのは間違いないのだが、テキストは少々難ありなので(個人評)。
上述のリベンジマッチに加え、(一部を除く)各領域の支配者が一堂に会するシーン、メイン狂三と白の女王の正体に関する情報が明かされるなど、物語の中でも重要な回となっている。
作中で「精霊の記憶」として挿入される、本編『デート・ア・ライブ』のシーン。本編とリンクしているのは間違いないので、本編の時系列等を整理しておいた方が良さそう。(今回の、狂三がサンタコスを着て士道と居るシーンは、アンコール3だったかな?) -
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『デート・ア・バレット』第2巻。
第十領域<マルクト>での戦いを制し、"彼方の世界"へ向かうため、第九領域<イエソド>に辿り着いた狂三と響。次の領域へと続く門を開くよう求める彼女らに、イエソドの支配者(ドミニオン)である絆王院瑞葉は要求する―――「我を通したい、と言うのであれば―――ちゃんとしたアイドルになって頂けないと」。かくして狂三は、敏腕プロデューサー(?)である響の特訓の下、「AAランク」アイドルを目指すことに―――。
前巻からの予告(?)どおり、"アイドル狂三爆誕!"の回・・・と言うほどにその要素はないのだが。「2巻にして狂三をアイドルにするとか、スピンオフにしてもはっちゃけ過ぎ!」とか思ってたけど・・・ああなるほど、アイドル要素はそこから来てたのかと。(というか、10の領域を巡るって時点で気付けよ、自分。)
ということで、メインと思っていた狂三のアイドルバトルは作中の一コマに過ぎず、真のメインは「歌えなくなった」元支配者・トップアイドルである輝俐リネム復活の軌跡・・・でもなく、"白の女王"との邂逅という。いや、間違いなくメインはリネム復活の軌跡なんだけど、一番盛り上がるのがラストのバトルなんだから仕方がない。やはり東出祐一郎はバトルが光る、間違いない。 -
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東出祐一郎さんの新作と言うことで購入。分量は長すぎず短すぎず。2,3時間もあれば読めます。これまでの作品と毛色が違う(表紙から受けた最初印象)と思いきや、やはり銃や厨二要素が入ってきますか……ある意味安心しました。笑
設定が面白かった印象。魂の価値が低い主人公に美少女悪魔が善行を積ませる(魂の値段が上がれば悪魔少女は地獄で出世し自宅警備員の主人公も晴れて健全で人間的な日常に戻れる、という関係)流れが、一見ありがちとはいえ分かり易くてよかった。また全然関係ないですが主人公の設定で『これが私のご主人様』の中林義貴を思い出したり。懐かしい……w
ラストがバトル展開になったのもさすが東出さんといった感じ。多分最後の「悪魔に悪魔的な策略で勝とうなどとry」の台詞を言わせたかったのだろうなあ、とニヤニヤしてしまった。
但し、個人的にはキャラ作りというか「お約束」的な演出についてやや鼻についた感が。主人公も、これがノベルゲームなら典型的な成長型主人公になるのだろうなと思いつつも、やはりラノベ一冊分の文量では成長のスピードが些か早いように感じてしまいました。東出さんの「理想の主人公」が顔を出すのが早かったというか、マジモンの自宅警備員ならいきなりこんな男前にならないよなあ、と(それを言っては元も子もないのですが)。その辺りは、単純に主人公のポテンシャルが潜在的に高かったのだろうなととりあえず理解。
何にせよ、ヒロイン含め各キャラクターのキャラ作りにはやや苦労された印象。しかし王道のストーリーや設定、世界観の見せ方などは魅力的なので、物書きを目指す人が読んだら意外と参考になるのではという気も。少なくとも自分はとても参考になりました。
同じライターの田中ロミオさんだったら周囲の白い目を余所にボランティア部を再建して挫折と挑戦を繰り返したり、老人ホーム存続のため財産を投げ打つ独善さに主人公を懊悩させたりするのかなあ、なんてことも思って読んでいました。が、最後は結局戦いになる辺り東出祐一郎カラーが全開なので、ファンの人は買ってみても良いのではないかとっ。
ニュータイプな中林義貴(違)無双をどうぞよろしく!