秋元康のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
今のテレビ界を揺るがすようなAKB人気。
その仕掛け人でありAKB生みの親、秋元康さんの作品だ。
末期がんで、あと半年の命と宣告された49歳のサラリーマン幸弘。
半年の間に何ができるのか。大学生の息子と高校生の娘と優しい妻、そして妻とは正反対の性格で彼を支える愛人。周りの人々にも恵まれた男の人生だった。彼は、あえて延命治療ものぞまず、ありがままに生きようと決心する。
まず会いたい人に会おうと、初恋の人、ケンカ別れをした親友に会いにいく。もう思い残すことはないかと考えていたら、昔若気のいたりで過ちをした女性から連絡が入り、秘密にしていた幸弘の娘が結婚するという話を聞く。幸弘は、俺にそんな娘がい -
-
Posted by ブクログ
根拠のない自信を持てるか
別の曲だったらもっと売れていたかも知れないし、全然売れなくても、最高の曲だという評価を得るかも知れない。つまり、正解のないことをどれだけ正解のように言い切ってしまうかということが僕の仕事
幕の内弁当になるな
人間は限られた状況の中ではひとつのことしか覚えられない。だからこそ、何か特徴的なことを記憶の手がかりにする
cf.あのシャネルの子
つきあいが悪いと思われても、嫌われても、それは電車の窓から一瞬のうちに走り去っていく風景のヒトコマに過ぎない
人と違うところに種を蒔く
時代はケーキである
スポンジとデコレーションはどう変化していくのか?そう考えることが、企画 -
Posted by ブクログ
広告代理店 電博堂の営業である本島郁子(モトジ)。
見た目も可愛くて、バリバリ仕事もできるクールな彼女の趣味はお仕置き。
舞台は、いわゆるステレオタイプな広告代理店の世界です。
自社から反駁くらいそうなジャコウの香水つけてる石鹸メーカーの営業部長やら、企画の無敗伝説をもつが実は仕事を選んで汚い手を使っているイベント部のイケメン、仕事を勝ち取るためには手段を選ばない競合の美女揃い営業集団、可愛い婚約者がいるのにほかの女をこまして遊んでいる卒ない新人優男…を痛快に切っていくモトジの爽やかさが小気味いい。
代理店の人が読んだらどんな感想を持つんだろうなと思いました。
聞いてみたいから、みんな読ん -
Posted by ブクログ
広告代理店 電博堂の営業である本島郁子(モトジ)。
見た目も可愛くて、バリバリ仕事もできるクールな彼女の趣味はお仕置き。
舞台は、いわゆるステレオタイプな広告代理店の世界です。
自社から反駁くらいそうなジャコウの香水つけてる石鹸メーカーの営業部長やら、企画の無敗伝説をもつが実は仕事を選んで汚い手を使っているイベント部のイケメン、仕事を勝ち取るためには手段を選ばない競合の美女揃い営業集団、可愛い婚約者がいるのにほかの女をこまして遊んでいる卒ない新人優男…を痛快に切っていくモトジの爽やかさが小気味いい。
代理店の人が読んだらどんな感想を持つんだろうなと思いました。
聞いてみたいから、みんな読ん -
-
-
Posted by ブクログ
死ぬとき、どうあるかについて考えさせられた。
わたしはどうするかなぁ。
死にたくないって言うでしょ。
そんで、とりあえず誰に会うかな。
いちばん好きだった彼に会いにいくかな。
そしてどうしよ。難しいな。
できたら、笑って死にたいけど、
痛いのは苦手だな。
人が死ぬ瞬間に立ち会ったのは一度だけだ。
おばあちゃん。
おばあちゃんが死ぬ瞬間まで、ずっと手をさすってたあの時。
いつの間にか呼吸がとまって、
いくら揺さぶっても起きてくれなくて。
おばあちゃんは最後は意識を取り戻さずに死んだから、
なにを考えてたかわかんない。
でも、おばあちゃんはみんなに見守られて死んだから
きっと寂 -
Posted by ブクログ
ネタバレ秋元康といえば、オニャンコ、AKBが一番に連想され若い女の子の中で楽しんでいるおじさんという印象がありますが、
読み応えがあり、泣かされました。多才な人なんですね。
余命を宣告された主人公が納得のいく最期を模索しながら残された日々を生きていく物語でした。
主人公はいい人過ぎず、立派過ぎず、ヘタレ過ぎず、人物像がリアリティがあります。
スティーブ・ジョブスほど周りの人に惜しまれなくても、
普通の人が求める理想的な最期はこんな感じかもしれません。
知らなかったのですが、役所広司&今井美樹で映画化されていたんですね。
完璧に満足しなくてもいい。死ぬ瞬間60%幸せだったら、いい人生なんだと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ末期の肺がんと宣告された48歳のサラリーマンが 残りの人生をどのように生きていくか という話でした。
文学的な表現ではなく、すごく素直な文章でした。
今まで関わった人たちに いろいろな形の遺書を残していきます。
「死ぬことより、忘れられることのほうが怖い」
すごくいい家族の中で最後を迎えていきます。
女性関係などちょっと??の部分もあります。
秋元氏だからこんなに女性関係があってもいいのか?
しかし電車の中で読んでいても涙が潤んできました。
映画がどのように仕上げられているのか、興味があります。
これも是非観たいとおもいます。 -
Posted by ブクログ
余命半年と宣告された48歳の主人公が人生を振り返り、納得のうちに死を迎えると言うストーリー。
主人公の過去遍歴が余りにも都合が良すぎストーリーに現実味が見いだせない。
過去だけを見ると薄っぺらい人生の男に成り下がる。
ただ、現在の彼に目を移し、死に対して向き合う姿には感銘を覚える。
お洒落なレストランや小物を使う構成のありかたが、古くさいトレンディードラマを彷彿とさせ興ざめである。
作者が、かの秋元康氏であるので、文章の軽快さや、上手さで一気に読ますチカラはあるが、内容に物足りなさを感じた。
いや、むしろ書きすぎたきらいを感じる。
不要なセンテンスをそぎおとせば、純粋に感動のみが残る作品