ヴァージニア・ウルフのレビュー一覧

  • 灯台へ(新潮文庫)

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    最初、小説だからと追うべきストーリーを探して読んでいるうちは意味がわからなかったけれど、読み方が違うのか❗️と納得してから、一気に読み進んだ。
    人の心の中は、こんなにも散らかっていて、面白い。
    ある意味、すごくリアルだなと思った。

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    2025年07月24日
  • 灯台へ(新潮文庫)

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    文学史を塗り替えた記念碑的作品という触れ込みだが、私には少々合わず。わずか二日のできごとを語り手の視点を目まぐるしく変えながら意識を流体のように繋ぐ表現手法は確かに素晴らしいと思うが、物語の全体像がいまいち掴めない。とはいえ、たしかに冒頭の「その影や光の射す一瞬を結晶のようにして」やP118の言い回しは著者の圧倒的な表現力を感じさせる。また、「窓」「時はゆく」「灯台」への変遷は、わずか二日のできごとにも関わらず、時の移ろいの儚さを巧みに描き出す。テンポや表現を楽しむような英国文学とはやや相性がよろしくなかった。

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    2025年07月23日
  • 灯台へ(新潮文庫)

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    意識の流れ文学というジャンルがあることを知らず読み始めたので20ページくらいまでは全然内容が入ってこず、挫折しそうになった。あまりにも難しくてネットで調べて、予備知識を入れてから読み始めるとかなり読みやすくなった。

    語り手の内面描写(心情、回想、幻想)がグラデーションのように滑らかに描かれ、あえて語り手が判然としない文章がはさまったり、いつのまにか語り手が変わっていたり、斬新な比喩が出てきたり、集中して読まないと話がわからなくなってくるが、集中して読んでいるとどんどん話に引き込まれて、読むのがやめられなくなる。
    普段、自分の思考の流れを意識したことはないが、何かを考えているときに他に意識がそ

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    2025年05月01日
  • 灯台へ(新潮文庫)

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    文体が面白かった。最初に語っていた人物が話しかけると、その後は話しかけられた人から見た文体になっていて、また何かをきっかけにある人へと変わる。その繰り返しなのだが、私にはとても読みやすくて楽しかった。もっと難しい小説だと思っていたが、その文体が楽しくて一気に読んだ。内容を語れるわけはないが、なんというか好きな世界観だった。心地良い小説。

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    2025年04月29日
  • 灯台へ(新潮文庫)

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    文体に最初なれず、投げ出そうかとも思いましたが、読むうちにどっぷりハマってしまいました。そうそう。人を見る、人に見られるってこうだよねっていうこと。結局自然の一部である人間ってアイデンティティというよりもこう行き来する存在なのだという考え方もあるのねと。

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    2025年04月13日
  • 自分ひとりの部屋

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    知的自由は常に物質的なものに支えられている。詩は常に知的自由に支えられている。
    「自分の部屋を持つ」ということは、「知的自由行使の権利を持つ」ということ。
    100年前に書かれた本。すごいな。

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    2025年02月12日
  • 灯台へ(新潮文庫)

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    複数の翻訳を読むことでいろいろな解釈が読み手の中で重なり〜と訳者あとがきにもあったことだし、岩波版も読んでみようかな
    掴みきれなかった、で終わらすのはもったいないような気がするんですよね

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    2025年01月12日
  • 自分ひとりの部屋

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    読んでいる途中だけど、忘れないうちに書きたいことを書いておく

    P72
    それに、百年も経てばーーと、わたしは思いました。ちょうど自分の家の玄関に着こうとしていました。もはや女性は保護してもらう性別ではなくなっているでしょう。論理的に考えれば、かつては阻まれていた活動と労苦のすべてに参加している、ということになりそうです。

    1929年、今からちょうど100年くらい前にウルフが考えていたことと、私の生きる今の世界(2024年)を比べてみる。

    女性は「保護してもらう」性別では無くなってきているし、
    ウルフの頃に阻まれていたであろう、活動や労苦の多くに参加できるようになったことは間違いない

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    2024年11月27日
  • 自分ひとりの部屋

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    理解が追いつかないところもあり、読み通すのに時間がかかったが、胸が熱くなる瞬間がいくつもあった。女性を鼓舞する励ましのメッセージ。いつか読み返したい。

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    2024年10月10日
  • 自分ひとりの部屋

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    個人的なことは政治的なこと
    この見たことあるスローガンに繋がるウルフのこの本(訳者あとがきで知った)、語り口が柔らかくわかりやすいのでかなり読みやすかった。読めてないウルフあと『船出』くらいかな…久しぶりに小説も読みたくなった。

    やる気がどうしようもないときにまた読み直したい。

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    2023年10月31日
  • 自分ひとりの部屋

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    当時の方にしては先進的な考えだとは思うんだけど、結局男女二元論の中で生きた人のご意見だなあと斜に構えてしまった。
    でも経済格差の低い方は教育格差を乗り越えられないし、教育格差の低い方から詩人は生まれない、というのは目を背けちゃいけない、なおかつ変えてかなければならない事実だよな、とも思う。
    それに、女性が筆を執ることが「乱心」「狂人」の兆しと取られた時代のことを考えれば、私達は小説を書いても(業界的に下に見られることはあったとしても)、奇人変人には当たらないこと、そうしたあり方を勝ち取ってきた女性たち、犠牲になった女性たちへの感謝を禁じ得ない。

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    2023年10月10日
  • 三ギニー

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    「どうしたら戦争を阻止できるか?」という男性からの質問の手紙に対し、いち女性として返信するという体裁で綴られた、戦争と女性をめぐるエッセイ。

    戦争は男性が引き起こすもの、そして戦争を防ぐには女性の教育と自立が必要だと説くウルフの筆致からは、男性社会において貶められてきた女性たちの歴史と、戦火が迫りつつあった当時(1938年)の状況への、冷静な怒りを感じた。

    人生を束縛されないためには他人に依存せず、みずから働いて生活費を稼ぐことが大切。あたかも現代を生きる私たちに宛てて投函されたメッセージかのように、響いた。

    【キーワード】

    私的世界/公的世界 教育のある男性の娘たち・姉妹たち アーサ

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    2023年01月30日
  • 波〔新訳版〕

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    独特な文体でしたが、とても新鮮な読書体験ができました。綺麗な小川の流れを見ているような気持ちで読みました。内容は少々難解で分からない部分も多かったのですが、雰囲気の勢いに任せて味わいました。間に挟まれる1日の時間の描写が素敵でした。

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    2022年03月05日
  • 青と緑 ヴァージニア・ウルフ短篇集

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    もちろん後からの私たちは、彼女の最期を知っていて読むわけで、つい儚さとか弱さとか繊細さとか脆さとか…をイメージしながら読んでしまうのだけれど、意外にもしっかりとした強さをも感じる。

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    2022年02月14日
  • 波〔新訳版〕

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    パフォーミングアーツを鑑賞しているような感覚だった。タイトル通り、誰かの語りに別の誰かの語りが(場合によっては同じ人の語りが)打ち寄せては消えていく。感情を揺さぶるでも、答えにたどり着くでもない、こんな読書体験があるのかと読み終わって震えた。

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    2021年09月10日
  • 波〔新訳版〕

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    ちゃんと入ってきていない。
    詩に触れてこなったし(散文とは言え詩的な受容体を要する気がする)、読むのに早すぎたか遅かったかもしれない。味わいはまだ。うっすら。これが円だとすれば、接線にぶつかれば円に入っていけるのに、まだ平行線、とでも言おうか。
    感性で読みたいのに邪魔が入ってきてしまう。本の読み方、意識の仕方をやっぱり鍛えないとな、と思った。

    美しい本だと思う。
    繰り返されるフレーズ。
    青灰色の装丁、よくぞ選んでくれた。

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    2021年07月06日
  • 自分ひとりの部屋

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    読むべくして読めた気がするし、また月日が経って読むときはもっと深く感銘を受けると思う。
    ひとりの人間が考えたいこと、想いたいこと、それらはどんな人であっても簡単に手放したり、奪われたりするべきものではない。
    ひとりの部屋とお金、それは実際に必要なものであり、また心の中にひとつあるべき、生命力を絶やさぬための心の泉のようなものだと思った。

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    2021年05月13日
  • 自分ひとりの部屋

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    まずは、ヴァージニア・ウルフを読んだ私に大満足。タイトルにも魅かれた。
    多様性が叫ばれる今。
    1928年に書かれたこの本。
    100年近くが経過しているのにもかかわらず、年500ポンドと自分ひとりの部屋を持てない女性は多い。そんな中で、とにもかくにも少なくとも自分ひとりの部屋でワインを飲むことができていることに自信を持つことができた。誇れる自分なのだ、と1928年のヴァージニア・ウルフに背中を押された気がした。
    仕事を持つことの意味、大切さ。自分ひとりの部屋の意義。経済的にも精神的にも自立していくことの大切さ。
    今の自分の手にしているものの本当の意味、歴史を考え、感謝する気持ちになれた。正直、フ

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    2021年04月01日
  • 自分ひとりの部屋

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    1928年にケンブリッジ大学の女子カレッジで行なわれた講演をベースにした、フェミニズム批評の古典的作品。「意識の流れ」による叙述のため、読み取りにくい部分もあるが、訳注と解説が充実していてとても助かる。

    「自分ひとりの部屋」というタイトルは、女性が小説を書こうと思うなら、生活にゆとりのあるだけのお金(年収500ポンド、訳者によると500万円程度のイメージ)と一人になれる部屋を確保しなければならない、というウルフの主張に依る。そして、女性の経済的基盤のなさが、いかにその作家としての自立を困難にしてきたのかが、具体的に語られる。

    とはいえ読み進めると、お金と部屋だけですべてを語ってはいないこと

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    2021年02月16日
  • 自分ひとりの部屋

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     本書の内容を簡潔に紹介するならば、女性の文学との関わりの歴史を辿りながら、女性の地位向上のために、ウルフがその考えるところを、特に同性である女性に向けて、あるときは率直に、あるところでは文学的な虚構を混じえて、語りかけたものである。

     女性が小説や詩を書こうとするならば、〈年収500ポンド〉と、〈ドアに鍵のかかる自分ひとりの部屋〉が要ると、ウルフは主張する。
     オックスブリッジで、女性であるが故に立入りを断られたことや、女性の組織が金銭的な収入を得ることが難しいことを導入的に説明した後、どうして女性が貧乏なのか答えを得ようとして、いわゆる男性識者の著作等を調べるが、それらは女性に対する偏見

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    2021年02月09日