宮地尚子のレビュー一覧

  • 傷を愛せるか 増補新版

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    傷を愛せるか、というテーマについては後半部に書かれていました。そこに至るまでは、筆者の人柄が分かる日常の記録となっており、個人的にはあまり興味が持てませんでした。とはいえ、精神科医の思考や感覚について知ることなんて普段はできないので、頭の良い人はこんな風に物事を捉えているんだ、と新たな発見になりました。肝心の傷に関する部分ですが、筆者の経験をベースに優しい言葉で書かれており、非常に学びになりました。一冊の中でその部分を更に膨らませて書いてくれれば良いのにと思ったため⭐︎3としましたが、読みやすく、自傷や自殺に関連する領域で働く方にはおすすめできます。

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    2025年10月04日
  • 傷つきのこころ学

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    ここ最近東畑さんの本を読んでからまたこころとか傷つきにとても関心が高くなっていろいろ関連書籍を読み漁ってます。本書は現代の心の問題を取り巻く状況やどうやって考えるかのはじめの一歩として読み始めるのに良い書籍だなぁと。2時間で読み終えられるとうたっているだけに構えず、移動時間に読めて、そして「ちゃんとしている」と感じました。いろんな書籍で表現が変わりながら、言われていることの共通項がぼんやり見えてきて興味深いです。

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    2025年09月22日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    ネタバレ

    人の何倍も何十倍もの経験値が形作った人って感じがする。色んな人と出逢っとるのはもちろんすごいけど、ただのビジネスの付き合いじゃなくて、何年越しに連絡が来るような心に残る関わり方をしたりソウルファミリーと呼べるほどの関係を作っとること。すごい、尊敬
    しずかにロジカルに、その経験を語る本。よかった

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    2025年08月24日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    日常的な出来事や人々について語れているが、時に医者として、時に一人の人間として見る目や語り口が変わることによって物事の新たな一面を提示してくれている。
    そんな著者でも常にそれができるとは限らず、時に思い通りにならないこともある、それでも諦めずに前へ進むための方法を探していっている。

    人は大なり小なり過去に傷を負っているのだから、日常で人と接する時は著者のようなやり方・考え方が有効だと教えてくれた。

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    2025年08月10日
  • 傷のあわい

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    異国の地で暮らすことの大変さを思った。今までの当たり前が当たり前でない毎日が続くと、どんな感じになるのか、いろいろな事例があって、身につまされた。大変だけど、その大変さの中に個人の生きる価値があるのかなと思った。

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    2025年07月29日
  • 傷のあわい

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    宮地尚子著の傷を愛せるかに続く、ちくまからの文庫。途中から資産家の自慢のようにも思えたが、PTSDのような傷を負っていること。文体はとても柔らかく、読みやすいのではあるが、今ひとつ何を主張しているのかはわからなかった。評価は5つの中で3。

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    2025年07月13日
  • 傷のあわい

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    あわい、というどっちでもないファジーな状態というのに惹かれて買っておいた本。「死ぬまで生きる日記」の流れで、誰かの話を聞きたい、読みたいという気持ちで本棚から探し出した。
    人が不安定になったり、苦しくなったりするのは私が思っているよりもよくあることなのかもしれないなと思った。渦中にいる本人は辛くて仕方ないと思うのだけど、人はいつでも一番いい自分でいられるわけじゃない。
    自分もこうやって、いろんな人の話を聞いてみたいな、と思った。

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    2025年07月08日
  • 傷のあわい

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    著者が1989~92年にボストンに留学していた頃に出会ったり調査・インタビューした人たちのことを、その7年ほど後に雑誌に書いて連載したものをまとめた本。著者は「『ミニ・エスノグラフィー:小民族誌』のような物語」と言っているが、エッセイのようなインタビューのような「あわい」の読み心地である。

    渡米した日本人とひとくくりに言っても、性格も境遇も抱える困難や葛藤も人それぞれだ。
    しかし、どこか共通しているのはなにかしらの問題が異文化生活の中で浮かび上がってきてはいるもののその原因というか源流は決して単純ではなく、日本にいた時から、その人の人生そのものから始まっているように感じることである。まさに一

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    2025年06月19日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    『たとえ癒しがたい哀しみを抱えていても、傷がそこにあることを認め、受け入れ、傷のまわりをそっとなぞること。身体全体をいたわること。
    さらなる傷を負わないよう手当てをし、好奇の目からは隠し、それでも恥じないこと。
    傷とともにその後わ生きつづけること。』

    …と帯に書いてあったのに惹かれて衝動買いした本、なかなか難しくて重くて、読むのにかなり時間がかかってしまった。

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    2025年06月18日
  • ははがうまれる

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    子育ての本で、読んでいて心地よいのが珍しい。いついつまでに何をさせるとか、責められるような内容ではなく寄り添ってくれるような。仕事柄なのか、ありがたい。

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    2025年03月20日
  • 傷つきのこころ学

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    たしかに『傷つくこと』は『よくあること』なのかもしれないと思った。特別なことと思うから、出会った時のショックや悲しみが大きく、回復に時間がかかるのかなと思った

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    2025年03月05日
  • 傷つきのこころ学

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    Xで見かけて気になったので読んでみました。
    NHK出版の"学びのきほん"というシリーズに含まれる一冊で、トラウマやジェンダーの研究をされている専門家・宮地尚子さんによる執筆。
    易しくわかりやすい文章で、「傷つく」「傷つける」「傷つきを癒やす」など、そのときの心について向き合い、ゆっくり考えることがにできた。
    生きていくなかで、傷つくことも、傷つけることも避けられないものなので、それをいかに回避するかではなく、うまく付き合ってやっていくかが重要なのだと受け入れることができたように思う。
    傷つきを耕すことで、豊かな人生にしていけるよう意識してみたい。

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    2025年01月28日
  • 傷つきのこころ学

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    人が不満をかかえる、傷つくステップの表がとても印象深い。傷つきにも段階があるって分かると、それを予防できる。
    あくまでも客観的に見てどう防いでいくか?という思考になれたので学びのある本だった。

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    2024年11月27日
  • 傷つきのこころ学

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    感想
    トラウマを抱えて生きる。足取りの重さ。言葉にすればこれだけ。理解している。共感できる。などと言えない。だけど寄り添う。その距離感。

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    2024年11月13日
  • トラウマにふれる 心的外傷の身体論的転回

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    ※自分が読みたかったものとは少し違ったので評価を下げています

    親からの見えない加害を受け、トラウマの克服法を探して本を読んでいます。
    結論からいうと私にとってはそこを緩和するもの、脱することができるアイデアを得られるものではありませんでした。

    本書は全く学びにならないということはなかったですが
    DVの記載において加害者=男、被害者=女
    のような記載が目につき気になりました。
    上記気になったので全体通して熟読というよりパラ読みになってしまいました。
    記載が難しい箇所だとは思いますが
    逆のケースもままあると思うので、その記載は避けていただきたかったです。

    また親の不仲による子への影響の記載は

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    2024年08月13日
  • ははがうまれる

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    母になることに関するエッセイがいい。その他いいこと日記やほどくことへの考察など気になる言葉がちらほらする。赤ちゃんの泣き声はイライラして当たり前なんて言葉には救われる人も多いだろう。

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    2023年02月13日
  • ははがうまれる

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    子どもと向き合うのにつかれたとき、気分を変えるべく軽く手に取れる本。文章も平易で読みやすいエッセイ。

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    2019年01月22日
  • ははがうまれる

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    出産を視点を変えて、「ははがうまれる」ととらえるのはかなり斬新です。「いいこと日記」は特にいいです。残念ながら「ハンカチ落とし」というゲームがわかりません。著者も?マークを付していますが、処女出産、意味不明。英語から説き起こすのは、著者に限らず不可、他の言葉ではと突っ込みたくなります。成長は成熟では?日本でも少なくなりましたが、畳に座った目線は外国でも通用するのでしょうか?疑問です。ひらがなに、柔らかさや、あたたかさ、包み込むような感じを持ちますが、何かが始まる前の未分化な感じや、白紙や白地図に近い感じを私は持ちません。アウェイ感は「疎外感」とは違う気がします。

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    2016年06月19日
  • トラウマ

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    PTSDが西洋的概念であることを始めて知った。
    それにしても、心に傷を持つ・・ということは言葉としては古いでしょうから、その困難を克服しながら(克服できなかった者は排除され、淘汰されたのでしょうが)生きてきたのでしょう。
    それもまた進化の歴史だったのかもしれません。
    とはいえ、戦争や原爆、原発のような人的なトラウマはなくそうと思えばできること。
    その上、自然災害にはない、さらに深くて、長期にわたって解決できない心の傷を負うこともある。
    著者は、トラウマの説明に終始せず、それと如何に関わっていくかということまで言及している。
    医学的立場で書かれているというより、人道的、人間的立場に立って表現され

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    2013年02月06日