宮地尚子のレビュー一覧

  • 震災トラウマと復興ストレス

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    震災によってもたらされた多くのトラウマやストレスを環状島というイメージモデルを使って考察している。

    環状島=ドーナツ型の島を想定し、内側の輪の中に内海、外に外海を置き、内海の中には死者(犠牲者)、内海から尾根に上る内斜面に生還者、尾根から外海に下りる斜面に支援者、外海に傍観者や無知無関心の人々を当てはめ、分かりやすくそれぞれの立場や精神状態を理解出来るように解説してくれる。

    自分の現在の立ち位置を確認するのに役立つ本と言える。

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    2011年12月16日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    ネタバレ

    理解できるとこもしかねるとこもあったけど、総じて「傷を認めて恥じず愛す、自分が弱さだと思ってる部分を認められる人が強い人」だと一貫して言ってる気がした。ジェンダーの話が面白かった。

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    2026年09月10日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    著者の願いと社会への提案が凝縮されている本でした。
    著者が伝えたいことが理解できスイスイ読み進められる章と、全然分からなくて何度も読み返した章とがありました。なかなか珍しい本です。

    恥ずかしながら感情労働という言葉を知らなかったのですが、いつも職場や家族に感じている違和感に名前をもらえました。いい出会いでした。

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    2026年09月08日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    出会えて良かった本だった。

    痛みや悩みを抱えながら生きていく日々を肯定されて、傷を傷として認めて生きていい気持ちになった。

    見守られている・見守るという行為だけで、救われる心がある。そう思えた。

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    2026年08月29日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    「手当てをしてあげる」ってカネコアヤノも繰り返し歌ってるけど、やっぱり大事なんだ
    幸せをただ祈ってくれる人の存在は確かに素晴らしい
    人生に疲れて優しい言葉に触れたい時に寄り添ってくれる本だと思う

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    2026年08月17日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    現在を生きている医療人のエッセイ。専門用語が飛び交うが解説があるので理解はできている。筆者の考え方や生き方が斬新で合理的であった。医者という立場から人の人生を背負う覚悟がどこかあるのだろうとそして人を救いたいという気持ちの上で働いているのがひしひしと伝わってきた。

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    2026年08月03日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    本の雑誌・ロングセラー特集から。前から気になっていた本でもあったし、ってことで。なるほど~、って感じ。

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    2026年07月27日
  • 傷のあわい

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    前作の『傷を愛せるか』は、エッセイでも読者側にメッセージとして伝わるものが多く、そのひとつひとつがどれも感銘を受けていたのだけど、今作は作者の実体験を基に小説風に語られたエッセイ。
    異国暮らしによって精神が不安定になったり、一方で平気な人がいたり、そんな人たちとカウンセリングしながら得られた気付きの話。
    異国暮らし、そうでなくても文化の違うコミュニティで過ごす経験があれば今作も感銘を受けられたかもしれないけど、あいにくそんな経験がないので、その点では特に伝わってくるようなものがなかった。
    ただ、『しなやかで回復力のある若い時期に住み慣れた場所から離れ、異国暮らしをすることは悪くない。それらはすべて貴重な体験になる。異文化の暮らしは数珠繋ぎで予想外の出来事が呼び込まれる』との話には、深く共感をした。
    異文化に限らず、いろんな世界を知ることって大事よね。

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    2026年07月12日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    初めて読んだエッセイ本。タイトルが気になり購入。
    今の私にはあまり響かない話が多かったが、知らない世界の話、違う視点で見た時にどう感じるのかをしれて、面白いと感じた。
    エッセイ自体は自分に合っているジャンルな気がする。
    時間を置いてまた読んでみたい。

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    2026年07月03日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    想像していた本とは少し違ったけれど、ほんわかというのとは違う、でも心が穏やかになるような一冊だった。
    ベトナム戦没者慰霊碑など学びになるところも多かった。

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    2026年06月23日
  • 傷のあわい

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    あわい。2つのものが交わったり、重なったりしている領域。色々なケースを元に傷であるのか、傷ではない何かなのか。あわいの部分を読み進めていたが、それぞれのケースの具体性が強く、最終的なまとめが難しかったように思いました。自分が経験のない範囲だからこそそれぞれに共通点を見つけようとすると見つからず着地できずに終わってしまった感がありましたが、時間をあけて読むことでまた違う感じ方もできるのではないかとおもいました。

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    2026年06月10日
  • 傷つきのこころ学

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    1年前に購入し、積読をしていた本。
    そして、積読をしていたことを忘れて2冊目を買ってしまった本。
    と、いうことは。。
    かなり私はこの本に興味があったということ。
    「傷つき」というところが、私のビットに立ったのである。

    この本にあるように、トラウマは厄介で、幾度となく自身のトラウマと対決してきた。
    でも、完全に勝者になったわけではなく、やり過ごしている部分もかなりある。
    「傷つく」ことは、特別なことではなく、誰にでもあること。
    その事実を明示されただけでも、肩の荷が降りる感じがする。

    結末で「寄り添って話を聞くことが1番大事」というような意味合いの文章がある。
    ああ、それって傾聴だよなー。。と、思った。
    傾聴、やはりすごいよなー。。

    でも。。
    たぶん、私がこのタイトルに求めていた解決方法は書かれていなかった。
    まあ、そんな即座に速攻で解決する方法なんてないのよね。「ない」ということも、この本には書かれている。

    やり過ごしつつ、対立しつつ、生きていくしかない。

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    2026年02月01日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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     傷の存在を肯定してくれて、それを愛してもいいんだと言ってくれる人がいるという事実は、人を救ってくれる、と思う。

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    2026年01月21日
  • 傷のあわい

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    I found it highly insightful, as many of its themes are closely connected to what I recently read in The Study of Killing in War. Reflecting on how books from such diverse fields are interlinked in unexpected ways made me realize that the more experiences we have in life, the deeper and more comprehensive our understanding of the world becomes. It also offered valuable perspectives on migration, making it a truly worthwhile read.


    1. 従来の見解
    •海外移住者には精神障害の発生率が高いとされてきた。
    •その理由には主に2つの説がある:
    1.社会選択説:もともと精神的に脆弱な人が移住する傾向にある。
    2.社会起因説:移住先での異文化適応の困難が原因となる。

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    2. 移住に伴う主なストレス要因
    1.社会的・経済的地位の低下
    2.言語の壁(移住先の言葉が話せないこと)
    3.家族離散・別離
    4.受け入れ国の友好的態度の欠如
    5.同じ文化圏の人々と接触できないこと
    6.移住前の心的外傷体験や持続的ストレス
    7.老齢期・思春期など発達的に脆弱な時期での移住

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    3. 上記の「逆」から見た、適応を促す条件
    •日本での地位がもともと低かった人 → 地位低下によるストレスが少ない
    •家族がストレス要因であった場合 → 家族から離れることがむしろ安定要因
    •日本社会の非友好的さに疲れていた場合 → 新しい社会をポジティブに受け止めやすい
    •同じ文化圏(サブカルチャー)に属する人々と接触できること → 精神的な支えになる

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    4. PTSDの概念と社会的背景
    •PTSD = Post Traumatic Stress Disorder(心的外傷後ストレス障害)
    •1970〜80年代のアメリカで注目され始めた。
    •きっかけは:
    → ベトナム戦争の敗北という国家的トラウマを、医療化(医学的診断)によって処理しようとした動き。

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    5. アメリカ学界におけるユダヤ人の影響
    •当時(おそらく現在も)米国アカデミアではユダヤ人の割合が高い。
    •そのため、米国学界全体におけるユダヤ人の思想的・文化的影響は大きい。
    •PTSD概念の受容や社会的議論にも、こうした背景が影響した可能性がある。

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    2025年10月31日
  • 傷のあわい

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    まえがきで「あわい」という言葉について触れられていて、興味を持った。
    どちらでもない領域にいる私の傷のあわいも感じつつ、それぞれ登場する人の話を読み、それでもみんな生きているということを感じる。
    クスッと笑えてのは「ダンス上手」の話。私もこれ、宮地さんと同じ感覚だったな。でもよく考えたらそれはそうか、日本人だって「みんな綺麗好き」なんて思われているかもしれないけど、そうじゃないもんなとか思いながら読んだ。
    こういうふと力が抜けるお話がバランスよく散りばめられているのもいい。

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    2025年10月23日
  • 傷つきのこころ学

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    ここ最近東畑さんの本を読んでからまたこころとか傷つきにとても関心が高くなっていろいろ関連書籍を読み漁ってます。本書は現代の心の問題を取り巻く状況やどうやって考えるかのはじめの一歩として読み始めるのに良い書籍だなぁと。2時間で読み終えられるとうたっているだけに構えず、移動時間に読めて、そして「ちゃんとしている」と感じました。いろんな書籍で表現が変わりながら、言われていることの共通項がぼんやり見えてきて興味深いです。

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    2025年09月22日
  • 傷のあわい

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    異国の地で暮らすことの大変さを思った。今までの当たり前が当たり前でない毎日が続くと、どんな感じになるのか、いろいろな事例があって、身につまされた。大変だけど、その大変さの中に個人の生きる価値があるのかなと思った。

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    2025年07月29日
  • 傷のあわい

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    宮地尚子著の傷を愛せるかに続く、ちくまからの文庫。途中から資産家の自慢のようにも思えたが、PTSDのような傷を負っていること。文体はとても柔らかく、読みやすいのではあるが、今ひとつ何を主張しているのかはわからなかった。評価は5つの中で3。

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    2025年07月13日
  • 傷のあわい

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    あわい、というどっちでもないファジーな状態というのに惹かれて買っておいた本。「死ぬまで生きる日記」の流れで、誰かの話を聞きたい、読みたいという気持ちで本棚から探し出した。
    人が不安定になったり、苦しくなったりするのは私が思っているよりもよくあることなのかもしれないなと思った。渦中にいる本人は辛くて仕方ないと思うのだけど、人はいつでも一番いい自分でいられるわけじゃない。
    自分もこうやって、いろんな人の話を聞いてみたいな、と思った。

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    2025年07月08日
  • 傷のあわい

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    著者が1989~92年にボストンに留学していた頃に出会ったり調査・インタビューした人たちのことを、その7年ほど後に雑誌に書いて連載したものをまとめた本。著者は「『ミニ・エスノグラフィー:小民族誌』のような物語」と言っているが、エッセイのようなインタビューのような「あわい」の読み心地である。

    渡米した日本人とひとくくりに言っても、性格も境遇も抱える困難や葛藤も人それぞれだ。
    しかし、どこか共通しているのはなにかしらの問題が異文化生活の中で浮かび上がってきてはいるもののその原因というか源流は決して単純ではなく、日本にいた時から、その人の人生そのものから始まっているように感じることである。まさに一つ一つの「物語」を読んでいるような…。
    だから、著者のかかわりによって問題が簡単に解決するというようなことはない。それぞれの葛藤を抱えたままの物語が続いていくのを、著者の温かくもフラットなまなざしとともに見守り、見送るのだ。
    何も決着しない、病気や傷として個人の体験を決めつけない、そういう「あわい」の感じが本全体を優しく包み込んでいる。自分はつい白黒つけたがるタイプの性格なので、別にそうじゃなくたって、なにも決まったり分かったりしないまま流れてもいいのだよ、と頭をなでられているような気分になった。傷を愛せるかならぬ、あわいを愛せるか、というところか。

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    2025年06月19日