宮地尚子のレビュー一覧

  • 震災トラウマと復興ストレス

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    震災とその後の復興にも傷つき、ストレスだらけであること
    被災者、支援者、傍観者それぞれのストレスについてわかりやすく説明
    いろんな立ち位置での罪悪感を鋭く説明されていた
     
    震災の意味、自分の人生に持つ意味を考えるとあるが、具体的に対策まではさらっと書いている

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    2016年06月30日
  • ははがうまれる

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    最初から母であるわけがない。
    母であろうと、産んだ瞬間から後戻りできない道を歩き始めるのだ。
    なのに、当然のように母であることを求められる。できないことを責められ、また自分でも責めてしまう。
    そんなことしなくていい。
    大丈夫。
    完璧である必要なんてまったくない。
    だって、育児しながら育自してるのだから。
    あの頃の自分に言ってあげたい。
    間違ってなかったよって。
    そう再確認できた作品でした。

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    2016年05月06日
  • トラウマ

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    社会がトラウマを作り、トラウマが社会を更新していくという本書の主張に納得した。トラウマから社会を見ると、見えてくることが色々あるなと思った。汎用性の高い主張。勉強になった。

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    2014年05月10日
  • 震災トラウマと復興ストレス

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    被災地支援を知るために手にとったブックレットでしたが、読み進めるにつれて、別の「現場」でも応用できる考え方が紹介されていることに気づきました。

    トラウマの中空構造に関しては、「語られないこと」をも大切にされていることが伝わってきて、胸がじんわりしました。

    「環状島」について知ったのは、このブックレットが初めてでした。

    「ウチ」と「ソト」に分かれていて、どこにいるかで感じることがまったく違うこと、
    「仲間」になれるのは「ウチ」の人だけで、「ソト」の人は「味方」にはなれるけど「仲間」にはなれないことなど、
    説明されると「ほんとにそうだ〜!」と、深く深く納得のいくことばかりでした。

    「環状島

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    2013年04月06日
  • 震災トラウマと復興ストレス

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    【環状島=トラウマの地政学】で書かれた
    「環状島」をモデルに
    震災トラウマに焦点を絞って書かれた本

    本自体はとても薄い
    しかし 被災者のトラウマだけでなく、支援者の受けるトラウマを
    キーワードを使い簡潔に説明している
    とても分かりやすい本だと思う

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    2013年04月06日
  • トラウマ

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    トラウマという言葉は、「PTSD」で有名になったが、逆にこのことで「医学化」されてしまい、問題が矮小化されすぎてしまっているきらいがある。何か大きな問題が起こると、すぐに「こころのケア」が叫ばれるが、いつも微かな疑問を感じてしまう。この著者の本を読むと、いつも何故かホッとする。いろいろな意味で幅広い臨床経験と、幅広い視野から「トラウマ」をとらえておられるからだろう。依存症の問題、ジェンダーの問題、マイノリティの問題、など勉強になった。沖縄の問題では蟻塚先生の記述も見られ、更に親近感を持った。

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    2013年03月17日
  • 震災トラウマと復興ストレス

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    なぜか「自分の方が流されれば良かった」「なぜxxxを無理にでも止めなかったのか」と感じてしまう人達、それはどうしてなのか。東北の被災者でない人達も「こんなことで良いのか」と思ってしまったり、傷ついている。なぜ?東北震災から時間のたちつつある今、被災者も支援者も距離を置いている人も心に触れるところがきっと出てくる不思議な学術本。薄くて読みやすいよ。

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    2012年04月25日
  • 震災トラウマと復興ストレス

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    震災ボランティアとして2度ほど被災地に行った身として、共感できる部分がたくさんあった。

    特に環状島モデルは秀逸。

    自分自身の問題意識に引きつけて、新たな環状島を浮かび上がらせることができる、というのは興味深かった。

    支援者として、仮設住宅の聞き取り調査に関わること、東京で脱原発の運動などを起こしていくことは、新たな環状島を浮かび上がらせ、声なき声を届けることに繋がるのだ、と再確認することができた。

    とてもおすすめの本。

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    2012年01月10日
  • 震災トラウマと復興ストレス

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    岩波ブックレットで薄い、安い。福岡-宮崎間の高速バスで読み切った。どちらかと言えば、被災者を支援する側にとって有用か。著者独自の環状島モデルで、自分の立ち位置がよく分かる。本体と思われる「環状島=トラウマの地政学」が読みたくなった。福岡には山ほどあったのに、ここいらでは売ってない。注文しなくっちゃ。

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    2011年10月23日
  • 震災トラウマと復興ストレス

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     宮地自身の著書『環状島』にある、トラウマを持つ人と支援者との関係の「環状島」モデルによる説明と、東日本大震災への適用がまず語られる。そのあとに、被災者、支援者、被災地から遠い人、と説明が続き、最後に震災トラウマと復興ストレスについて語られる。
     『環状島』はやや手ごわい本だが、その理論部分を著者本人がわかりやすくまとめてくれてあるのがありがたい。キーになる本のガイドも文中で詳細になされる。
     具体例の例示などもあるが、実際今回の震災に関わる中で同様のことを見聞きし、そもそも環状島モデルが阪神大震災の後に考え出されたことに思いをはせた。
     被災者、支援者はもちろんのこと、そのどちらにも属さず、

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    2011年09月08日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    (メモ)
    ・大人になっても忘れたくないのは、悩みとは人それぞれで、その重さは違わない。
    ・世界でトップクラスの頭脳が集まっても、行われるのは競争。最先端の研究が積み重なっても、社会には活かされていない印象。もっと世の中が良くならないかと、学べば学ぶほど自分の無力さを知る。
    ・右脳と左脳、右利きと左利き
    右脳は五感、一体化
    左脳は言語化、感覚、個人
    ・vulnerability。弱いまま自分を愛すること。
    ・上に関連して、包帯クラブ

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    2026年01月25日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    帯に書かれていた『弱いまま強くあると言う事』という言葉に惹かれ、手に取った一冊。

    精神科医である著者が、旅先で、臨床現場で、傷ついた人たちの心に触れながら綴った温かい物語だ。

    傷を愛することはむずかしい。傷は醜い。傷はみじめである。ただ、傷をなかったことには、しないでいたい――。(エッセイより)
     
    自分には難しそうだ…。



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    2026年01月20日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    これまで読んだエッセイの中でも結構好きな部類!
    心がスッと満たされるような、やさしくて、包み込まれるわけではないけどそっと寄り添ってくれるような、そんな文章

    傷は誰にでもあるし、治り切ることってないんだよね
    人に優しく自分にも優しくありたい

    宮地尚子さんの文章をもっと読みたい

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    2026年01月13日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    最初読み始めたときは、なんて読みづらいんだろう…と思いながら一生懸命読みました。でもだんだんだんだん惹き込まれていって、いっきに読みました。
    印象に残るフレーズもたくさん。
    ハッとさせられることもありました。

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    2026年01月09日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    トラウマ研究の第一人者、宮地先生のエッセイ。
    あちこちに寄稿されたものを収録しつつ、傷を抱えて生きることをテーマに書き下ろしも数篇加えてまとめられている。

    昨今は正しさへの希求が強く、特に若い人たちに「正解」を求める風潮があるときく。どうすれば間違えずに済むか、効率が良いのは何か、正解のやり方は何か。
    人生そんな枠に当てはまるものはほぼないと言ってもいいのに、正しさを求めて、皆が右往左往する。その際たるものがAIなのかなとも思うが。

    対人援助をしていると、ほぼ正解には辿り着けない。著者も言っているが、なんとかしたいと思っても、どうすることもできないことが山ほどある。仕方なく一線を引いて少し

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    2026年01月02日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    「傷を愛せるか」表題になっている最後の一編がやはり一番ぐっときた。
    傷って本当は人に見せられないくらいえぐいものであることもある。そんな傷をさらけ出して生きていくのが必ずしもいいとは思わないけど、でもできるなら治してあげたいと思うし、傷痕が残っても気にならなくなるくらいになって欲しいと思う。
    カウンセラーさんのストレスも計り知れないと思う。何もしてあげられないことの方が多い、してあげられないからストレスになるというのは本当に大変な仕事だと思う。

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    2025年12月08日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    ネタバレ

    読みやすく、優しいエッセイだった。共感できる内容や、また改めて読み返したいところに、線を引きながら読んだ。
    トラウマ研究者といえど、心に傷を抱えた人すべてを救うことはできず、また、職場を離れると一人の母親であり一人の生身の人間であり、苦しんでいる人を差し置いて生活していることへ後ろめたさというか葛藤があることなんか、それはそうだろうなぁと想像しながら共感できた。
    みんな傷だらけで生きてるのかなぁと思いながら読んだ

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    2025年11月30日
  • 傷のあわい

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    ボストン在住の日本人が対象のアンケートを基にしたフィクションとのことだけれど、同じような悩みを抱えて生きている人は自分も含めてどの国にもどの時代にもいる。
    他人には打ち明けにくそうな悩みなどにも客観的かつ冷静に、決して深くは踏み込まずに話を聞く距離感を保つ姿勢がなんだか心地よい。
    宮地さんの文章を読んでいると、この人に話を聞いてもらいたくなる気持ちわかるな〜と思います。
    PTSDの患者さんを受け入れる側の不理解や、無意識の先入観、相手を傷つけずに自分の気持ちを伝えるアサーティブトレーニングなど、考えるきっかけとなるお話が多かったです。

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    2025年11月29日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    淡々と文章が沁みてくる。
    レジリエンスだなんだと打たれ強さを求められてる気がして肩に力が入っていたんだな、と気づいた。
    私はまだまだ傷を愛するどころか、向き合うことすらできずにいるけど、いつか自分の傷を愛おしく撫でることができたらいいなと思う。

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    2025年11月15日
  • ははがうまれる

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    ネタバレ

    育児にまつわる内容でも、読んでいて説教くさくなく、読者に寄り添うやさしい文章で、するする読めた。こうでなければならないといった型にはまった考え方でなく、柔軟にとらえることの大切さをしみじみ感じた。
    完璧でない者がこどもを育て、育てられる。こどもであったとしても、一人の人間として慈しみ、尊厳を大切にすることを大切にしなければと思う。そう思っていても、少しでもより良い道を歩ませたいと願う親心が時に過干渉へ繋がるのだから、あんばいは難しい。ただ、同じ空間にいても別のことをして、時おり同じ時間を共有する。それくらい気楽に生きてもいいのだと思った。
    自分の失敗談が子どもたちにウケるというのは面白かった。

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    2025年11月11日