【感想・ネタバレ】震災トラウマと復興ストレスのレビュー

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Posted by ブクログ

震災とその後の復興にも傷つき、ストレスだらけであること
被災者、支援者、傍観者それぞれのストレスについてわかりやすく説明
いろんな立ち位置での罪悪感を鋭く説明されていた
 
震災の意味、自分の人生に持つ意味を考えるとあるが、具体的に対策まではさらっと書いている

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2016年06月30日

Posted by ブクログ

被災地支援を知るために手にとったブックレットでしたが、読み進めるにつれて、別の「現場」でも応用できる考え方が紹介されていることに気づきました。

トラウマの中空構造に関しては、「語られないこと」をも大切にされていることが伝わってきて、胸がじんわりしました。

「環状島」について知ったのは、このブックレットが初めてでした。

「ウチ」と「ソト」に分かれていて、どこにいるかで感じることがまったく違うこと、
「仲間」になれるのは「ウチ」の人だけで、「ソト」の人は「味方」にはなれるけど「仲間」にはなれないことなど、
説明されると「ほんとにそうだ〜!」と、深く深く納得のいくことばかりでした。

「環状島」は「感情島」でもあり、「感情」の取り扱いで気をつけた方がいいことも紹介されており、
日々の支援活動で役立つ知恵をたくさん受け取ることができました。

こんなにも複雑で、センシティブな内容を、
こんなにもわかりやすく、すっきりと伝えることができることに、
とてもとても驚きました。

このブックレットを読むこと自体が、私にとってはややしんどい体験でしたので、すぐは読み返せないと思うのですが、心の元気が回復したら、繰り返し読み込んで、紹介されている内容をしっかり身につけたいと思います。

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2013年04月06日

Posted by ブクログ

【環状島=トラウマの地政学】で書かれた
「環状島」をモデルに
震災トラウマに焦点を絞って書かれた本

本自体はとても薄い
しかし 被災者のトラウマだけでなく、支援者の受けるトラウマを
キーワードを使い簡潔に説明している
とても分かりやすい本だと思う

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2013年04月06日

Posted by ブクログ

なぜか「自分の方が流されれば良かった」「なぜxxxを無理にでも止めなかったのか」と感じてしまう人達、それはどうしてなのか。東北の被災者でない人達も「こんなことで良いのか」と思ってしまったり、傷ついている。なぜ?東北震災から時間のたちつつある今、被災者も支援者も距離を置いている人も心に触れるところがきっと出てくる不思議な学術本。薄くて読みやすいよ。

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2012年04月25日

Posted by ブクログ

震災ボランティアとして2度ほど被災地に行った身として、共感できる部分がたくさんあった。

特に環状島モデルは秀逸。

自分自身の問題意識に引きつけて、新たな環状島を浮かび上がらせることができる、というのは興味深かった。

支援者として、仮設住宅の聞き取り調査に関わること、東京で脱原発の運動などを起こしていくことは、新たな環状島を浮かび上がらせ、声なき声を届けることに繋がるのだ、と再確認することができた。

とてもおすすめの本。

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2012年01月10日

Posted by ブクログ

岩波ブックレットで薄い、安い。福岡-宮崎間の高速バスで読み切った。どちらかと言えば、被災者を支援する側にとって有用か。著者独自の環状島モデルで、自分の立ち位置がよく分かる。本体と思われる「環状島=トラウマの地政学」が読みたくなった。福岡には山ほどあったのに、ここいらでは売ってない。注文しなくっちゃ。

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2011年10月23日

Posted by ブクログ

 宮地自身の著書『環状島』にある、トラウマを持つ人と支援者との関係の「環状島」モデルによる説明と、東日本大震災への適用がまず語られる。そのあとに、被災者、支援者、被災地から遠い人、と説明が続き、最後に震災トラウマと復興ストレスについて語られる。
 『環状島』はやや手ごわい本だが、その理論部分を著者本人がわかりやすくまとめてくれてあるのがありがたい。キーになる本のガイドも文中で詳細になされる。
 具体例の例示などもあるが、実際今回の震災に関わる中で同様のことを見聞きし、そもそも環状島モデルが阪神大震災の後に考え出されたことに思いをはせた。
 被災者、支援者はもちろんのこと、そのどちらにも属さず、ときにはサバイバーギルト(生き残ったことを罪と感じる)に悩まされる多くの人々にとっても、この小さな冊子からは、元気を汲み出すなにがしかがきっと得られることと思う。

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2011年09月08日

Posted by ブクログ

震災によってもたらされた多くのトラウマやストレスを環状島というイメージモデルを使って考察している。

環状島=ドーナツ型の島を想定し、内側の輪の中に内海、外に外海を置き、内海の中には死者(犠牲者)、内海から尾根に上る内斜面に生還者、尾根から外海に下りる斜面に支援者、外海に傍観者や無知無関心の人々を当てはめ、分かりやすくそれぞれの立場や精神状態を理解出来るように解説してくれる。

自分の現在の立ち位置を確認するのに役立つ本と言える。

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2011年12月16日

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