宮地尚子のレビュー一覧
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2時間で読める教養の入口というキャッチフレーズのシリーズ。1時間で読める。トラウマ研究および臨床の第一人者の著者の書なので、事例みれられ、分かりやすく、しかもツボをきちんと押さえられている。もう少し深く学びたい人は著者の書に進めば良いと思う。著者のトラウマ理解のモデル、環状島も出ており、このモデルは当事者と支援をするものにっって非常に理解しやすいモデルである。まやトラウマはコミュニケーションエラーから起こり、そしてコミュニケーションの回復から起こるが、現代的なコミュニケーション、オンラインとリアルという「二つのコミュニケーション」への言及もされている。特にコロナ禍以降、この状況が広がっており、
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回復の道のりが新たなストレスをもたらすこともある。
安全な場所で、共感性をもったよい「聞き手」に話を聞いてもらうことで、気持ちの整理がついてくる。
とまどいながらそばによりそい続けることには、計り知れない価値がある。
自己尊重感や試行錯誤の経験抜きには人間は成長していけません。
安心できる場所とは、自分がそのままでいていい場所、存在証明から解放された場所でもある。
ただ誰が、誰を、誰から救済しようとしているのか、救済されるべき人たちはそのことを望んでいるのか、ということを考える必要があります。
トラウマも「耕す」ことによって、豊かになっていく。柔らかく混ぜ返し、外から空気を入れれば、ふくよかに -
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ははがうまれる。
このやわらかいひらがな表記の中に、戸惑いや迷い、自信のなさなどいろいろな葛藤が含まれている。妊娠中の今の私に、それでいいんだよ、と包み込んでくれるようなやさしい安心感を与えてくれる。
ほどく、という章がとても好きだった。
何かを作るというワークショップは多いけれど、ほどくワークショップはほとんどないという。
「私たちは、何かを作ることが、生産的で価値のあることだと思い過ぎている」とも宮地さんは言う。今の私の状態は、まさにこのほどく過程にあるのではないかと思った。
作り出すことは、目に見えてわかりやすいし、やった感があって充実した気持ちになる。でも、どうしても気持ちがそちらに -
Posted by ブクログ
確認不足でしかないけど新書系の本かと思って購入して読み始めたらエッセイで驚いた。
著者自身の経験に関する話をしているが、それに伴う創作物・歴史的事実・学術的知識の話が主に語られており、「研究者(専門家)」らしい文章、という印象を受けた。学びの多い本で勉強になったが、一般的な「エッセイ」と聞いて期待するものとはちょっと違う気がした。だからこそ、著者自身の傷の話をもう少し聞きたかったかも。(母に関する話や〈手当てされた風景〉という節は面白かった。)
あとは本文中では否定されてたけど、結局著者ってエリートなんだよなあ……と思いながら読んじゃった。「傷や欠陥を愛する」ってすごく大切なことだけど