宮地尚子のレビュー一覧

  • 傷つきのこころ学

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    ネタバレ

    内容に関しては、正直心系の本をまあまあ読んでると「まぁそうだよね」って感じる所があるけど(逆に言うと、謎が多い心に関するある種の法則や効果の高い方法が分かって来てる?)、「傷つきの練習」「傷つきを耕す」などの、現代における「嫌なものは切り捨てましょう!」的安直な解決方法ではない、人生に向き合った考え方を深められて、この本を読めて良かったと思えた。あっさり傷ついてしまうからこそ、その傷つきに種を育てられたらと思った。

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    2024年12月09日
  • 傷つきのこころ学

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    傷つくことと、傷つけること。それらは通常ネガティブなイメージを伴うものだが、本書を読むとそれらからすら人は学び、成長し得るのだということもわかる。また、トラウマや傷、そしてそれらを抱える人たちは多種多様なので、一様な最適解などないこともわかる。SNSに良い使い方と悪い使い方があるみたいに。

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    2024年12月01日
  • 傷つきのこころ学

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    2時間で読める教養の入口というキャッチフレーズのシリーズ。1時間で読める。トラウマ研究および臨床の第一人者の著者の書なので、事例みれられ、分かりやすく、しかもツボをきちんと押さえられている。もう少し深く学びたい人は著者の書に進めば良いと思う。著者のトラウマ理解のモデル、環状島も出ており、このモデルは当事者と支援をするものにっって非常に理解しやすいモデルである。まやトラウマはコミュニケーションエラーから起こり、そしてコミュニケーションの回復から起こるが、現代的なコミュニケーション、オンラインとリアルという「二つのコミュニケーション」への言及もされている。特にコロナ禍以降、この状況が広がっており、社会問題にも至っていると考える。オンラインでは現時点ではリアルほどルールがない中ではそれぞれ自信が気をつけるしかない部分があるが、ある程度、社会的なルール作りも求められてくるのではないだろうか。

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    2024年12月01日
  • 傷つきのこころ学

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    細かいことまで含めれば、人との付き合いを前提に世の中が回る以上、大小問わずの自傷他害の可能性は避けられない。癒され方はもちろんのこと、傷つける場合の上手い仕方、第三者としての傷を負った人との接し方まで、短い一冊の中だけど、情報盛りだくさん。シリーズならではの一冊、って感じ。

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    2024年11月22日
  • ははがうまれる

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    ゆったりとした優しい気持ちになれる本。
    「人をケアする人は、人にケアされなければいけない。」という言葉が印象に残った。子育て中の人は漏れなくケアされるべきだよなあ。

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    2024年01月10日
  • トラウマ

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    回復の道のりが新たなストレスをもたらすこともある。
    安全な場所で、共感性をもったよい「聞き手」に話を聞いてもらうことで、気持ちの整理がついてくる。
    とまどいながらそばによりそい続けることには、計り知れない価値がある。
    自己尊重感や試行錯誤の経験抜きには人間は成長していけません。
    安心できる場所とは、自分がそのままでいていい場所、存在証明から解放された場所でもある。
    ただ誰が、誰を、誰から救済しようとしているのか、救済されるべき人たちはそのことを望んでいるのか、ということを考える必要があります。
    トラウマも「耕す」ことによって、豊かになっていく。柔らかく混ぜ返し、外から空気を入れれば、ふくよかになっていくのでないか。重く凝り固めるのではなく、水分を含んだ、ほぐれるようなものになっていく。「耕す」とは、〈内海〉の揺らめきに目を凝らしたり、波打ち際のざわめきに耳を澄ますことと重なっている。言葉にならないもの、見えないものがそこにあると気づくこと、時には水を掻き出し〈水位〉を下げ、時には網を投げて沈みかけていたものを引き上げること、時にはそっと足を踏み入れ、貝殻のような何か足裏に触れたものを拾い上げること。そんなイメージ。
    トラウマは、人間の弱さと不完全さを認識させてくれる。圧倒的な外力に対して、「同じ人間として」「人が傷つくのは同じ」という事実は、何があろうと揺らぎません。たとえ個人の気質や体力の差や、周囲の反応や使える資源によって、傷からの回復の程度が実際には変わるとしても、人間の存在自体の脆弱性は、誰もが共通して持つもの。
    人間は皆、不完全です。弱さだけでなく、愚かさや身勝手さを抱えています。そもそも、人は皆、人生の初心者です。すべて人生は一回目です。たとえ人間社会で知識が蓄積され伝達されるとしても、学び、成長していくには時間もかかるし、努力も必要です。
    トラウマは、人間の持つ復元力への信頼と尊重をも学ばせてくれる。つらい経験をしながらも前向きに生きて行く力、困難を適切に切り抜け、乗り越える力です。つらい体験をしても、それと向き合い乗り越えることで、成長につなげ、人間としての豊かさを広げること。こういった考え方は、外から押しつけられると、つらくなってしまいます。
    トラウマは創造力や理想像、知恵の源になる。
    表現者として自ら発信するとき、人は力を取り戻します。「私はここにいる」と発信する行為なのです。
    自己を表現する手段を持たないために、社会に受け入れられず失敗することを繰り返してきた。自分の思いを表現することは、自己イメージの回復にもつながります。
    あなたが何を言っているのかは分からない。でもあなたが何を言いたいのかは分かる。
    何かを作ってみようという気持ちになること、何かを表現してみようという意欲が出てくること、自分が何かを表現してもいいと思えること、何か表現すべきものを自分が持っていることに気づけること、誰かが受けとめて興味を持ってくれるかもしれないという希望を持てること、そこの部分が重要なのです。
    「何者」にもならなくていいということ。それがトラウマからもたらされる想像力や創造性の帰着点です。そして、それがまた新たな想像力や創造性の原点となるのです。

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    2023年08月10日
  • ははがうまれる

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    母親になる、ということをすごくパーソナルに書かれた書。赤裸々に心理描写を書いていたり、省察というべきか、振り返りに、人はそう簡単には生きていないことが表されていると感じた。
    母というか親。保育者はその親に対する想像力が必要だとヒシヒシと感じた。

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    2023年06月22日
  • ははがうまれる

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    育児真っ只中の今、著者の言葉はじんわり心に響く。待ったなしの育児、どんどん大きくなる我が子。自分も母として一緒に成長しているんだ、1人の大人であるのだと認識させられる。子供という存在がいるだけで、大人だけの世界では見えなかったこと、思いもつかなかったことに気付かされる。大変な毎日でも、我が子との時間は一瞬なんだろうな。かけがえのない日々を大切に生きたいと思う。

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    2023年06月06日
  • ははがうまれる

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    子育てに関しては、自分も色々と思うことがある。
    幸せで満たされたり、怒りを抱いたり、ひどく落ち込んだり。
    この本の中の「母親のための酸素マスク」の話にとても励まされた。「母親の自己犠牲は美化されがちだが、実際にはなんのメリットもない。」
    本当にその通り。自分より家族のことを優先しなければいけない時はどうしてもあるけど、バランスを取りながら自己犠牲だけはしないようにしたい。

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    2023年04月06日
  • ははがうまれる

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    NHK理想的本棚 母親を嫌いになったときに読む本 で紹介されてた。

    数ヶ月前に母という役割を与えられた身としては、そんなに気張らず肩の力を抜いていこう、と声をかけてくれるような本だった。

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    2023年01月11日
  • ははがうまれる

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    どうしてこの本を選んだのかが思い出せない。
    雑誌の推薦か
    どなたかのレビューをみたのか・・・
    子育てが終わった私にも
    優しく響く本でした。
    「子供が生まれたと同時に
    ははも生まれたのだ」
    「生まれたからにはははも成長していかなければならない」
    成長できない はは も沢山いるなぁ~

    私はどうだろう

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    2022年12月02日
  • ははがうまれる

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    お母さん、これからお母さんになる人におすすめ。
    手元に置いて、しんどい時に読み返したいと思った。

    印象に残ったのは「母親のための酸素マスク」

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    2022年02月18日
  • ははがうまれる

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    2021.02.08

    精神科医として働くが、この本では「母」であり
    かつて妊婦で新米母として戦ってきた著者のこれまでの振り返りと、「母として」像がある。
    経験者の言葉は重く深く、そして気づきがたくさんある。
    すぎてみれば…思うところがあるのは、人生皆同じだ。
    この目線は想像するしかない、失敗はしてなんぼ(命にかかわらなければ)先輩ママからのことばに励まされる。

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    2021年02月18日
  • ははがうまれる

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    何度も腕を骨折する息子。見方を変えれば、腕がもっと大事な身体の中心部分を守ってくれている。

    子どもに対して「まったくもう!」と思うことを、ちょっと見方を変えてほっこり心が温まる。そんな風に子どもの成長を見守りたいと思った。

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    2020年11月06日
  • ははがうまれる

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    ははがうまれる。
    このやわらかいひらがな表記の中に、戸惑いや迷い、自信のなさなどいろいろな葛藤が含まれている。妊娠中の今の私に、それでいいんだよ、と包み込んでくれるようなやさしい安心感を与えてくれる。

    ほどく、という章がとても好きだった。
    何かを作るというワークショップは多いけれど、ほどくワークショップはほとんどないという。
    「私たちは、何かを作ることが、生産的で価値のあることだと思い過ぎている」とも宮地さんは言う。今の私の状態は、まさにこのほどく過程にあるのではないかと思った。
    作り出すことは、目に見えてわかりやすいし、やった感があって充実した気持ちになる。でも、どうしても気持ちがそちらに向かない。
    1ヶ月ちょっと後に控えた出産という大きな出来事に向かうモラトリアムのような時間。今の私は、作り出すよりも、いろいろなことをほどいていく時なのかもしれない。自分の分身のいのちが生まれるその時までに、私は静かに神妙に少しずつ自分をほどいていっている。
    そして、まっさらな自分に生まれ変わって、あなたを迎える。あなたと一緒に、ははもうまれる。
    そのための時間を、今私は過ごしている。

    そう考えると、産休のこの時間を有意義に過ごせない劣等感や虚無感、敗北感、自己嫌悪、そういったものたちから自分を解放してあげられる。

    ははがうまれる。
    母になるでもなく、母をするでもなく、ははがうまれる。
    しばし、あたたかいシャワーのように、このことばに素直に包まれていようと思う。

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    あったはずのものが消失し、静かな空間が残る。なくなってしまったセーターのかわりに、手の間を糸が通る感触と、編まれていたものに向き合っていた時間が残る。
    ほどかれた毛糸は、蒸すと、よれがなくなり、まっすぐになる。もう元のセーターの余韻は去り、次に何かに生まれ変わることを待っている。

    編んだり、結んだり、作ったりする動作から、ほどく、ゆるめる、ほぐすといった動作に注目を移すこと。それは、よれる、もつれる、からむ、といった途中経過も含めて、日々の暮らしの大切な何かを語っているような気がする。(86)

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    2020年08月27日
  • ははがうまれる

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    もっと核心をついた内容かと期待したので、ちょっと肩透かし。
    でも、『母親のための酸素マスク』と『子どものまっとうな怒り』は為になった。
    この章は繰り返し読んで忘れないように。
    そして『母親の〜』は主人にも読んでほしいと思った。

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    2016年06月28日
  • トラウマ

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    トラウマについての理解を深められる一冊。

    トラウマとは一体何か、心、身体、社会の3つの視点から、述べられています。

    個人的には、ジェンダー、DV、マイノリティ、性被害、正当化の危険性についての部分が興味深かったです。

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    2015年02月07日
  • トラウマ

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    良書。
    トラウマと気軽に使うことが間違いだと判る。そんな生易しいものでは無い。
    幸運なことに、トラウマを経験したことがない。でも、いつでも、どこでも自分がトラウマになりうる。また、トラウマを抱えた方に出会うかもしれない。対応が非常に難しいことが判る。本書はこうした時のヒントになりうる。

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    2013年06月15日
  • トラウマ

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    心の傷であるトラウマについて書かれた入門書的1冊。疾患の基本的な事項から、心のケアに関すること、そして芸術との相関についてまで平易に解説されています。

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    2013年04月22日
  • トラウマ

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    トラウマとは何か。
    傷を抱えた人とともに生きることも、苦しい。話せないことも、苦しい。しかし、話すことも苦しい。
    ジェンダーの観点もからんでくる、複雑な問題。

    いろいろな視点から、専門的な内容を多く盛り込みながらも、語りかけるような口調で読みやすく書かれている。
    トラウマという言葉が軽く扱われている傾向があるからこそ、こういった本で学ぶことには意義があると思う。

    全員が正面から向き合うことまでは求められていないけれども、知っておいた方がいい。

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    2013年02月20日