宮地尚子のレビュー一覧

  • 傷のあわい

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    留学時代のハーバードでの日本人移民の心の調査をした時の経験を下敷きにして、心の病を掘り下げて教えてくれている。

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    2025年11月08日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    一度ついた傷は消えないし、無かったことにもできない。だから時間が経っても痛いし、いつまで痛いんだろうと嫌になる。
    だけどその傷を無かったことにしようとしたり、痛いのに痛くないふりをしていると、本当は痛いのに、痛いままなのに麻痺してきて分からなくなる。醜い痛々しい傷を受け入れることはものすごく大変だから、見えないふりした方がその時は楽かもしれない。だけど痛みが分からなくなる方がずっと大変なんだと思う。
    しんどいけれど傷を受け入れて、抱えて生きていく強さを持ち続けたいと思う。

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    2025年10月15日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    傷はみじめで、醜い。とあっさり言い切られたのがちょっと衝撃的。ベトナム戦争戦没者慰霊碑が土に埋められていくというイメージも、今の状況では現実にならないとも言い切れないのかなあと思ったり

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    2025年10月10日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    温かいエッセイのような、でもとても人生において大切なことが書いてあるような、そんな本だった。
    すごい経験をされている著者のわりに、内容や文体はどこか楽しみのある感覚で、読んでいてすーっと心に入っていくような感じだった。
    この本にある「傷」って、何だろう。私はまたその答えを何となく見出せていない気がする。

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    2025年10月07日
  • 傷のあわい

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    傷を愛せるかに続き、どうして宮地尚子さんの本はこんなにもするすると心に入っていくのか、この本を読み終わるまでわからなかった。けれど、嘘もなく、凝り固まった強いメッセージもなく、ただ事実から考えられた涼やかな言葉が並んでいるこの本が、静かに今の私を満たしてくれた。

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    2025年10月04日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    宮地尚子さん。
    失礼ながらこの本を読むまでは存じ上げなかったのですが、精神科医、大学教授、ハーバード大学研究員など、ものすごい肩書きをたくさんお持ちの方のようで、肩書きだけ見たらご本人も文中に書かれているように「この人、なんか偉そう!」と思って本書を手に取ることはなかったかもしれません。
    でも読んでみると誠実なお人柄を感じさせる文章で、仕事や人間関係でくたびれたときに読むと優しい言葉に癒され、心にスッと沁みました。
    なんというか頭の良い人が私のような並の人間にもわかりやすいように世界観や考えを共有してくれたような一冊でした。

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    2025年10月03日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    文庫本です。海と水の透明さを感じさせる紀行文でもあり、グイグイ引き込まれます。著者は「トラウマ研究の第一人者」。赦しを求めて祈る。それで良い。医師ならではの達観と、力の抜き方を感じさせます。

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    2025年09月21日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    100分で名著に出演していたことで著者を知り、手に取った作品。静かだけど確かに意思のある文章。
    「Ⅲ 記憶の淵から」の章は印象深いエピソードと文章が多かった。

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    2025年09月07日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    著者の眼から通した世界が、読者や傷を負った人たちのシンパシーに展開する。著者自身の経験に忠実な表現が知的正直さを表す。挿絵によりチル・ムードも体験できる。

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    2025年09月03日
  • トラウマ

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    ネタバレ

    トラウマに関するトピックが網羅されており、読ませるための構成も洗練されている。最初の一冊として最適。当事者、当事者を支援する人にはここから先に進むことが必要。

    <メモ>
    ・DSMは統計的なエビデンスを出すためだが、時間経過や潜在的な病理が見逃されがちという意味で浅い、という批判もある。P30
    ・家庭に責任を押しつけ、うまくいかないときだけ批判するという社会の風潮は百害あって一利なし。かえって孤立をもたらし、虐待がはびこってしまう。P64
    ・アダルトチルドレンという呼称は言い得て妙な部分がある。P67
    ・PTSDを持つ人に薬物依存が多い。P68
    ・リストカットの心への鎮痛効果は高い。P70

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    2025年07月10日
  • 傷のあわい

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    「傷を愛せるか」を読んでいたので、本屋で見て、購入。アメリカ移住者へのインタビューを通じて、傷や傷になりそうな心の状態について考察する。人それぞれ事情は異なれど、異国の地というファクターが傷を生んだり、過去の傷を自覚させたり、悪化させたりと様々に作用する。人の心は一筋縄ではいかないことを思わされる。

    20年ほど前の文書だから、インタビューを受けた人は、今どう生きているのか気になる。それでも人生は続く。傷を愛せるか。

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    2025年05月11日
  • 傷のあわい

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    臨床の精神科医を経験後に、文化人類学の研究に入った著者のデビュー作。『傷を愛せるか』に比べたら確かにやや若い感じの文章。
    もともとボストン在住の日本人からの聞き取り調査を元にしたハンドブックを作成したが、書籍化するまでに時間が経過して新しく書き加えたものらしい。内容としてはエッセイとエスノグラフィーの間くらいの感じ。
    海外赴任、アメリカンドリーム、逃避、受験落伍者の留学など、それぞれの事情を抱えて外国に暮らす日本人の心情をよく聞き取っており、共感できたり、息苦しくなったりする。2000年ころまでの調査だけど不思議と時代を感じさせず、人の心は変わらないというあとがきに妙に納得した。

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    2025年05月10日
  • 傷つきのこころ学

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    とても読みやすかった。傷つくことなく生きることはできないけれど、傷ついても回復することはできる。大切なことに気付かせてくれた心強い一冊。
    自分も知らないうちに誰かを傷つけないよう気をつけたい。

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    2025年03月09日
  • 傷つきのこころ学

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    最近気に入って繰り返し聴いている米津玄師の「がらくた」という歌を思い出します。

    壊れていても構わないと謳う米津玄師

    傷つき、傷つけることは避けられない…傷とともに生きる。
    無条件に許すことではない、自分も痛みを知り円熟していく

    明日も頑張ろうという気持ちになります。

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    2025年02月24日
  • ははがうまれる

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    宮地さんの失敗や正直な感想を織り交ぜながら、子育てをする人を優しく受け止めてくれる本。

    読者がイメージしやすいよう短文なのに丁寧な伝え方は見習いたい点であり、憧れる。

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    2025年02月12日
  • 傷つきのこころ学

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    1.読みたくなったキッカケ
    読書会の課題本になったため購入。
    これまでこういった内容の本には触れてこなかったため、新しいジャンルの本を読むきっかけとしてもいい機会だと思った。

    2.著者の紹介
    一橋大学大学院教授。精神科医の医師として臨床を行いつつ、トラウマやジェンダーの研究を行っている。

    3.本の構成と読みやすさ
    「2時間で読める教養の入り口」とあるように、非常に読みやすい内容。
    かといって、内容がスカスカとかいうわけでもなく、著者の考えがコンパクトにまとめられているように感じだ。
    構成としては、序盤で傷つくとはどういうことかをまとめ、終盤で、その癒し方をまとめている。

    4.本の序章のま

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    2025年02月06日
  • 傷つきのこころ学

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    環状島ーー崖の様な高い島ではなく、内側に海を溜めたドーナツ型の島をモデリングして、内海で溺れた多くの人々が環の上に避難して身を寄せるーーというモデルが興味深かった。

    考えないために「歩く」という行為が推奨されているものの、「歩く」ことによって思考がキマってしまうタイプがいて…みたいなの、私がそのタイプなので納得しましたね。

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    2025年01月20日
  • 傷つきのこころ学

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    自分が傷ついたことばかり考えていたけど、読んでいて相手を傷つけていた事にも気付いたし、自分や他の人のケアの仕方も少し分かったように思う。

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    2025年08月12日
  • 傷つきのこころ学

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    ネタバレ

    内容に関しては、正直心系の本をまあまあ読んでると「まぁそうだよね」って感じる所があるけど(逆に言うと、謎が多い心に関するある種の法則や効果の高い方法が分かって来てる?)、「傷つきの練習」「傷つきを耕す」などの、現代における「嫌なものは切り捨てましょう!」的安直な解決方法ではない、人生に向き合った考え方を深められて、この本を読めて良かったと思えた。あっさり傷ついてしまうからこそ、その傷つきに種を育てられたらと思った。

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    2024年12月09日
  • 傷つきのこころ学

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    傷つくことと、傷つけること。それらは通常ネガティブなイメージを伴うものだが、本書を読むとそれらからすら人は学び、成長し得るのだということもわかる。また、トラウマや傷、そしてそれらを抱える人たちは多種多様なので、一様な最適解などないこともわかる。SNSに良い使い方と悪い使い方があるみたいに。

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    2024年12月01日