宮地尚子のレビュー一覧

  • 傷を愛せるか 増補新版

    Posted by ブクログ

    トラウマの研究者も私と変わらない人間であること。(カウンセラーとしてもあるかもしれないけど)1人の人から幸せを祈ってもらうのは温かい気持ちになる。

    0
    2025年11月30日
  • トラウマ

    Posted by ブクログ

    トラウマを抱えたとしても、そばに寄りそう人がいて、回復を待っていられる時間的余裕のある、ゆっくりと生きていける社会であってほしいと願うと共に、そのような人間であろうと思う。

    0
    2025年11月20日
  • トラウマ

    Posted by ブクログ

    たまには新書をと軽い気持ちで購入したことを恥じる
    トラウマへのあらゆる方向からアプローチ
    読めばきっとそれに関わる事柄で悩んでいる人の入門書として拠り所として知識として忘れがたい好著となる本になるのだろうと想像できる

    僕は超高所恐怖症である
    この本でトラウマから来ているものなのかも今更思う

    初めて買ってもらった自転車
    僕は興奮しハンドルに名前をつけていたような気がする
    当時団地に住んでいたにも関わらず常に触りたいと家の中に自転車を入れ毎日拭いていた
    幼稚園が休みで初めて母親と練習するとなり
    僕は団地の入口前で早く早くと母親を待った
    すると母親が自転車を持って階段を降りてきたのだがペダルに足

    0
    2025年11月15日
  • 傷を愛せるか 増補新版

    Posted by ブクログ

    「張りつく薄い寂しさ」を克服したい。丁寧に世界を見て、自分の感覚に耳を澄ませ、手を合わせて「わたしたちは大丈夫」と祈ろうと思う。

    0
    2025年11月03日
  • 傷を愛せるか 増補新版

    Posted by ブクログ

    心の傷やトラウマは極めて主観的なもので、決して他者のことは理解することはできず、それぞれの地獄がある。そんな地獄をそれぞれが抱えていることを認め、見つめていけるまなざしを持っていたい。

    0
    2025年11月03日
  • 傷つきのこころ学

    Posted by ブクログ

    薄く、文字が大きく、読みやすいのは「ハードルを下げて届いてほしい人に届けるため」なんだろうなぁ。内容はざっくりとしているながら、「傷ついている」という心に寄り添い、シンプルかつ普遍的な内容を書いていると思う。すごくいい本で、今の私に本当に必要な本だった。

    0
    2025年10月30日
  • 傷を愛せるか 増補新版

    Posted by ブクログ

    精神医学者で人文学系の大学で教鞭をとら社会学的な研究もされている先生のエッセイ。難しい専門用語もなく平易な言葉で、日常の生活で感じられたこと、アメリカ留学での同性愛者との交わり、ベトナム戦争のアメリカの後遺症を鎮魂した記念碑の話などを語っている。
     日常でのもやもやの捉え方、学者としてこういう切り込み方があるのかといなってしまう。

     生きづらい社会がタイパだのコスパなとますます進むだろうけど、悲観せず立ち向かおうとわれわれにエールを送っているさわやかな気持ちと元気をくれる本です。

    0
    2025年10月23日
  • 傷のあわい

    Posted by ブクログ

    『心の傷つきをめぐる文章が多いのはたしかだが、私が精神科医だからあたりまえなのかもしれない』
    文庫版まえがきより

    宮地先生の著書はこれで2冊目。

    心の傷つきがある(可能性のある)方々へのインタビューのため、少しもの悲しさが漂う。
    著者自身の葛藤や偏見なども、比較的赤裸々に書かれている。
    一方、やはり文章力の高さゆえなのか、どこまでいってもどんなにへヴィーな題材を取り扱っていても、とにかく上品で美しい。

    センチメンタルな秋の夜長にぴったりの一冊に思います。

    0
    2025年10月20日
  • 傷を愛せるか 増補新版

    Posted by ブクログ

    優しい文章。トラウマの研究に携わってきたというのは正直本当に辛い部分もあったのだろうなと思う。読んでいてしんどいところもあった。それでも、大なり小なり様々な傷をかかえながら生きていく人生。
    そんな傷を愛しながら生きていきたい。

    0
    2025年10月17日
  • 傷を愛せるか 増補新版

    Posted by ブクログ

    今を生きてないなあ(後悔とか未来への不安とか)って感じる時に、リセットするために読んでる。そんな内容の本ではないんだけども。

    読むとなんか落ち着ける一冊。

    0
    2025年10月12日
  • 傷を愛せるか 増補新版

    Posted by ブクログ

    傷がそこにあることを認め、受け入れ、傷の周りをそっとなぞること。
    過去の傷から逃れられないとしても、好奇の目からは隠し、それでも恥じずに、傷と共にその後を生き続けること。

    トラウマ研究の第一人者による
    深い思索が心に沁みとおるエッセイ。

    ホスピタリティについて、と、ヴァルネラビリティについての部分が特に沁みた。

    0
    2025年10月11日
  • 傷を愛せるか 増補新版

    Posted by ブクログ

    出来事をフレームではなくて自分の意識で捉えていることに自覚的だなとおもった。

    世界を澄み、濁った瞳で見ていること、その客観視、それでも自分に、患者への欺瞞を許すこと、人の営みの息遣い、自己と非日常の邂逅が生む眩暈、
    今ここにいる人、風の匂いのわかる人の書く文章だった。

    0
    2025年10月03日
  • 傷のあわい

    Posted by ブクログ

    この著者のべつの本を読んで惹かれたため、こちらも購入。この本を読んでいると、「悩みを抱えていた、あの友人は今どうなっているだろう」と思い出したり、自分はどうなんだろうと思い返したりできる。数ページごとに顔を上げて考え込んでしまうような本。共感と無理解が混在する。

    0
    2025年09月08日
  • 傷を愛せるか 増補新版

    Posted by ブクログ

    どこまでも誠実で美しかった。澄んだ空気を感じられるようなエッセイだった。
    読みやすく、救われたような気がして、傷のあわい、も読んでみたい。

    0
    2025年08月07日
  • 傷を愛せるか 増補新版

    Posted by ブクログ

    今年読んだ本の中で、一番かもしれない。私は、こんなにも真摯に患者に、そして人生に向き合う人に出会ったことがない。そして、文字から書き手の誠実さやが伝わる文章というものを、読んだことがない。

    考え方然り、紡がれる文章然り、心にしんしんと雪が降るように積もっていくやさしさ。でも温かい。触れたところからじわっと温かさが広がっていく、そんな内容だった。会ったこともないのに、私を全肯定してくれるような、そんな気分にさせてもらった。押し付けがましいやさしさではなく、ただただありのままの人間を肯定する。こんなやさしさもあるのかと目から鱗だった。

    忘れられない一冊。私は普段エッセイはあまり読まないし、好き

    0
    2025年07月11日
  • 傷のあわい

    Posted by ブクログ

    本当に文章が好きだ…いつの時代も皆んな一生懸命に生きていると文中にあった通りで、事情がありながらも外国で暮らす人たちの姿がありありと浮かび、他人事じゃないな…と思った。
    色んなことを考えさせられたけれど、まずは日々平和に生活できてることに感謝して自分を労おうと思った。
    外からはどんな問題を抱えているのかわからないから、人を見かけで判断しないとか、他人を羨ましく思う前に自分と向きあったり読書するようにしようとか、そんなことを考えた時間だった。
    お守りみたいな本。

    0
    2025年07月09日
  • 傷のあわい

    Posted by ブクログ

    病院に来た人を診るような受動的な医師としての生活ではなく、一人ひとりに絞った社会学や人類学のように直接自分で会いに行く能動性に心を打たれました。宮地さんだからこそ皆んな色んなことを打ち明けてしまうんだと思います。それだけ傷への寄り添い方が優しいからだと、僕もいつか会ってお話してみたいです。

    0
    2025年06月08日
  • 傷のあわい

    Posted by ブクログ

    一つ一つのエピソードが印象的で、渡米というある意味での道から外れた人たちのさまざまな孤独、それにまつわる感情が味わい深い。

    0
    2025年06月02日
  • 傷のあわい

    Posted by ブクログ

    宮地先生のお話は初めて読みます。
    「あわい」の言葉通りどの人の記録もすべて完していません。
    この本のなかにでてくる人達だけでなく私たちにもこの「あわい」の時間が沢山あるんだよなぁと考えさせられた

    0
    2025年05月27日
  • 傷のあわい

    Posted by ブクログ

     先に『傷を愛せるか』を読んでから手に取った。要するに、ちくま文庫から再刊された順に読んだことになるが、この本のほうが、著者が若い頃に書かれたものであるので、『傷を愛せるか』よりも、著者の揺れや戸惑いがストレートに感じられる。内容はアメリカ在住の日本人たちのメンタルヘルスであり、エスノグラフィの形式で書かれている。「あとがき」(pp219-226)で著者が述べているように、1980年代後半から1990年代初頭にかけて接した人々を、1990年代後半から2000年代初頭にかけての連載で振り返って書かれたものなので、流れた時の分、著者のなかで、かつて接した人々(やこの世を去った人々)が抽象化され、よ

    0
    2025年05月18日