宮地尚子のレビュー一覧

  • 傷のあわい

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    宮地さんの本は、文章が滞りなく身体に流れてくる。
    「傷を愛せるか」に引き続き、私にとって必要な本でした。

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    2026年01月26日
  • 傷のあわい

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    ネタバレ

    誰もがさまざまな経験や感情を抱えながら、どうにかこうにか日々を生きていることをあらためて突きつけられる。「この人もきっと何かを抱えながら生きているんだろう」と思うだけでも、相手にやさしくなれそうな気がする。


    「移民候補生」
    日本で息苦しさを感じて他国へ移住した人、そういった息苦しさを感じる「不適応者」を排除する社会のあり方、そしてその社会にとどまり続ける「定住民」たちについて、もっと学んでみたいと思った。

    「ステレオタイプ」
    著者自身も差別者であったと気づく、哀れみと固定観念のつながりについて。自分の中にもあるにちがいない無意識のうちの差別的態度について、どう向き合ったらいいのか知りたい

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    2026年01月15日
  • トラウマ

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    2章
    ・加害者性や犯罪性を帯び、「善き市民」から逸脱してしまうと、語っても信用してもらえず、被害な意見を訴えても言い逃れだとみなされて、さらに心証を悪くします。
    ・自傷は、本来誰かに助けを求めたり相談すべきところを、自分一人で苦痛を解決しようとする行為であり、簡便かつ即効性のある手段であり、根底には人間不信があると言います。
    ・環状島は、沈んで分からなくなることもある。その逆も然り。
    →ちょうど、世界99を読んでいたから、いろいろ重なるところがあると感じた。「善き市民」=「クリーンな人」でないと、世界に受け入れられてもらえない。本心を語ることすら世界からの逸脱だと思われる。

    ・正しさの持つ危

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    2026年01月10日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    p53のぐっときたところから引用。

    “長いあいだ追いやられてきた孤独の闇から抜け出すには、自分の幸せを祈ってくれる「だれか」がかならず必要である。”

    “幸せを心から祈ってくれる「だれか」がいれば、被害者自身も幸せになりたいと願いつづける勇気、なれるかもしれないという希望を取り戻すことができる。”

    私も、幸せを心から祈りたいと思う人がいる。
    きっとその人も、私の幸せを祈ってくれると思う。
    そういう人とのつながりを大切にしながら、私も今負っている傷を愛していきたいと思った。

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    2025年12月28日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    トラウマの研究者も私と変わらない人間であること。(カウンセラーとしてもあるかもしれないけど)1人の人から幸せを祈ってもらうのは温かい気持ちになる。

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    2025年11月30日
  • トラウマ

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    トラウマを抱えたとしても、そばに寄りそう人がいて、回復を待っていられる時間的余裕のある、ゆっくりと生きていける社会であってほしいと願うと共に、そのような人間であろうと思う。

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    2025年11月20日
  • トラウマ

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    たまには新書をと軽い気持ちで購入したことを恥じる
    トラウマへのあらゆる方向からアプローチ
    読めばきっとそれに関わる事柄で悩んでいる人の入門書として拠り所として知識として忘れがたい好著となる本になるのだろうと想像できる

    僕は超高所恐怖症である
    この本でトラウマから来ているものなのかも今更思う

    初めて買ってもらった自転車
    僕は興奮しハンドルに名前をつけていたような気がする
    当時団地に住んでいたにも関わらず常に触りたいと家の中に自転車を入れ毎日拭いていた
    幼稚園が休みで初めて母親と練習するとなり
    僕は団地の入口前で早く早くと母親を待った
    すると母親が自転車を持って階段を降りてきたのだがペダルに足

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    2025年11月15日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    「張りつく薄い寂しさ」を克服したい。丁寧に世界を見て、自分の感覚に耳を澄ませ、手を合わせて「わたしたちは大丈夫」と祈ろうと思う。

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    2025年11月03日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    心の傷やトラウマは極めて主観的なもので、決して他者のことは理解することはできず、それぞれの地獄がある。そんな地獄をそれぞれが抱えていることを認め、見つめていけるまなざしを持っていたい。

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    2025年11月03日
  • 傷つきのこころ学

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    薄く、文字が大きく、読みやすいのは「ハードルを下げて届いてほしい人に届けるため」なんだろうなぁ。内容はざっくりとしているながら、「傷ついている」という心に寄り添い、シンプルかつ普遍的な内容を書いていると思う。すごくいい本で、今の私に本当に必要な本だった。

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    2025年10月30日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    精神医学者で人文学系の大学で教鞭をとら社会学的な研究もされている先生のエッセイ。難しい専門用語もなく平易な言葉で、日常の生活で感じられたこと、アメリカ留学での同性愛者との交わり、ベトナム戦争のアメリカの後遺症を鎮魂した記念碑の話などを語っている。
     日常でのもやもやの捉え方、学者としてこういう切り込み方があるのかといなってしまう。

     生きづらい社会がタイパだのコスパなとますます進むだろうけど、悲観せず立ち向かおうとわれわれにエールを送っているさわやかな気持ちと元気をくれる本です。

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    2025年10月23日
  • 傷のあわい

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    『心の傷つきをめぐる文章が多いのはたしかだが、私が精神科医だからあたりまえなのかもしれない』
    文庫版まえがきより

    宮地先生の著書はこれで2冊目。

    心の傷つきがある(可能性のある)方々へのインタビューのため、少しもの悲しさが漂う。
    著者自身の葛藤や偏見なども、比較的赤裸々に書かれている。
    一方、やはり文章力の高さゆえなのか、どこまでいってもどんなにへヴィーな題材を取り扱っていても、とにかく上品で美しい。

    センチメンタルな秋の夜長にぴったりの一冊に思います。

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    2025年10月20日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    優しい文章。トラウマの研究に携わってきたというのは正直本当に辛い部分もあったのだろうなと思う。読んでいてしんどいところもあった。それでも、大なり小なり様々な傷をかかえながら生きていく人生。
    そんな傷を愛しながら生きていきたい。

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    2025年10月17日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    今を生きてないなあ(後悔とか未来への不安とか)って感じる時に、リセットするために読んでる。そんな内容の本ではないんだけども。

    読むとなんか落ち着ける一冊。

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    2025年10月12日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    傷がそこにあることを認め、受け入れ、傷の周りをそっとなぞること。
    過去の傷から逃れられないとしても、好奇の目からは隠し、それでも恥じずに、傷と共にその後を生き続けること。

    トラウマ研究の第一人者による
    深い思索が心に沁みとおるエッセイ。

    ホスピタリティについて、と、ヴァルネラビリティについての部分が特に沁みた。

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    2025年10月11日
  • 傷を愛せるか 増補新版

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    出来事をフレームではなくて自分の意識で捉えていることに自覚的だなとおもった。

    世界を澄み、濁った瞳で見ていること、その客観視、それでも自分に、患者への欺瞞を許すこと、人の営みの息遣い、自己と非日常の邂逅が生む眩暈、
    今ここにいる人、風の匂いのわかる人の書く文章だった。

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    2025年10月03日
  • 傷のあわい

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    この著者のべつの本を読んで惹かれたため、こちらも購入。この本を読んでいると、「悩みを抱えていた、あの友人は今どうなっているだろう」と思い出したり、自分はどうなんだろうと思い返したりできる。数ページごとに顔を上げて考え込んでしまうような本。共感と無理解が混在する。

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    2025年09月08日
  • 傷のあわい

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    本当に文章が好きだ…いつの時代も皆んな一生懸命に生きていると文中にあった通りで、事情がありながらも外国で暮らす人たちの姿がありありと浮かび、他人事じゃないな…と思った。
    色んなことを考えさせられたけれど、まずは日々平和に生活できてることに感謝して自分を労おうと思った。
    外からはどんな問題を抱えているのかわからないから、人を見かけで判断しないとか、他人を羨ましく思う前に自分と向きあったり読書するようにしようとか、そんなことを考えた時間だった。
    お守りみたいな本。

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    2025年07月09日
  • 傷のあわい

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    病院に来た人を診るような受動的な医師としての生活ではなく、一人ひとりに絞った社会学や人類学のように直接自分で会いに行く能動性に心を打たれました。宮地さんだからこそ皆んな色んなことを打ち明けてしまうんだと思います。それだけ傷への寄り添い方が優しいからだと、僕もいつか会ってお話してみたいです。

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    2025年06月08日
  • 傷のあわい

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    一つ一つのエピソードが印象的で、渡米というある意味での道から外れた人たちのさまざまな孤独、それにまつわる感情が味わい深い。

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    2025年06月02日