阿部謹也のレビュー一覧

  • 「教養」とは何か

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    『「世間」とは何か』の続編。
    日本人が教養を大事にする世代を広範囲に持っていたから、経済発展することができたのか。
    そうすると将来の日本は危うい。

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    2009年10月04日
  • ハーメルンの笛吹き男 ――伝説とその世界

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    《ハーメルンの笛吹き男》伝説はどうして生まれたのか。13世紀ドイツの小さな町で起こったひとつの事件の謎を、当時のハーメルンの人々の生活を手がかりに解明、これまで歴史学が触れてこなかったヨーロッパ中世社会の差別の問題を明らかにし、ヨーロッパ中世の人々の心的構造の核にあるものに迫る。
    ずいぶん前から積読していた。一般人向けではあるが、結構内容は難しくて、かなり時間をかけて読みました。結局伝説の裏の真実は分からない、というオチで肩透かしをくらったものの、丁寧に当時の背景を紐解く姿勢はすごいなと思った。学者ってこういう根気強く研究を重ねることで大発見が生まれるんだろう。ただ興味本位で読んだので、同じよ

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    2025年08月02日
  • ハーメルンの笛吹き男 ――伝説とその世界

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    名前はよく耳にする「笛吹き男」、おとぎ話の中だけの存在だと思っていたが。いろいろな説があって驚いた。

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    2025年07月28日
  • 物語 ドイツの歴史 ドイツ的とは何か

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    阿部謹也の著したドイツ物語ということで手に取ったが、物語と謳われるほどの物語性は感じなかった。ただキリスト教やラントをキーワードとして眺めたドイツの歴史であり、そこには時の流れの底にある何物かが浮かび上がる。

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    2025年05月23日
  • ハーメルンの笛吹き男 ――伝説とその世界

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    ハーメルンの笛吹き男の伝説について、包括的な解説がなされている。
    東方ドイツ植民説、あるいはその過程での遭難説を否定し、ヴォエラーの主張する沼地での事故死説を支持する。

    筆者の専門分野であろう、ヨーロッパ(特にドイツ)の民衆の生活の解説にかなりの紙幅が割かれている。巻末の参考資料の分量を見ても明らかである。
    ヴォエラーの説を支持するのも、このような分野の解説ないし歴史観と繋げやすいからであるようにも感じるが…。

    いずれにせよ、刊行されたのが1974年ということで、近年の研究が反映されていないことを念頭に置かないといけない。

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    2024年12月30日
  • ハーメルンの笛吹き男 ――伝説とその世界

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    ネタバレ

    事件を追うということで、当然事件のことだけでなく背景として当時の社会などを事細かく書いている。そのため地名など固有名詞が多くでてくるのでドイツに馴染みがありそれら名詞からマップなどをイメージできる人でないと理解が難しい。地図なども記載されているがすべてではないのでそこから想像するのも慣れてる人でないと中々に困難である。
    結局犯人は誰なのかはわからない。資料が不足しているため答えはでないが、少なくとも実際にあった事件であるといってよい、といったところだろうか。植民説なども紹介されるが無理があるそう。この事件のことだけでなく、この事件に関わる研究史の本である。

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    2024年09月29日
  • ハーメルンの笛吹き男 ――伝説とその世界

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    ネズミ、笛吹き男、ドイツ、子供たちというモチーフしか知らなかったけどこの本を読んで包括的に当時の社会が分かった。「感染地図」のように一つの結論に向かって論をまとめていくというよりは様々な角度から調査、検討している。

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    2024年07月30日
  • 西洋中世の愛と人格 「世間」論序説

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    社会と世間の違い、個人とは何か、愛とは、古くて新しい問いを歴史から紐解いてくれる。もちろん著者の考え方であって、盲信するものではないが、考察の視点がさまざまでとても興味深い。

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    2024年07月11日
  • 「教養」とは何か

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    教養人とは世間の中で、制度や権威によることなく、自らの生き方を通じて周囲の人に自然に働きかけてゆくことができる人。世間の中で自分の役割をもたねばならない。教養とは個人単位で、自己の完成を目指すものではない。p.180

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    2024年05月08日
  • 近代化と世間 私が見たヨーロッパと日本

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    ネタバレ

    この本では、日本とヨーロッパの近代化の過程における個人と社会の関係について比較分析しています。日本には個人という概念がなく、世間という集団の中で生きる人々が多いという主張をしています。ヨーロッパでは、キリスト教や贈与慣行の変化によって、個人が敬意をもって遇される公共性が生まれたというのです。この本はとても興味深いですが、難しい言葉や考え方もたくさん出てきますね。私はこの本を読む前に、ウェブ検索をして、雪舟やミシェル・フーコーという人物について調べました。雪舟は室町時代の水墨画家で、中国に渡って山水画を学びました。彼は自画像というジャンルを日本に初めて持ち込んだ人物です。ミシェル・フーコーはフラ

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    2023年11月25日
  • 物語 ドイツの歴史 ドイツ的とは何か

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    これはあまりにも情報が多すぎて理解不能。
    大陸の歴史は複雑怪奇。聞いたことも無い登場人物、地理の名称に悪戦苦闘。一番知ってるのはヒトラーで聞いたことあるけど、実際何した人か知らないのはルター、オットー、ニーチェ、ゲーテ、ビスマルク。本書でなんとなく知れたのは良かった。大陸というのは厄介やなぁとつくづく思う。

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    2023年11月09日
  • ハーメルンの笛吹き男 ――伝説とその世界

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    ネタバレ

    テーマはすごく興味深い本であるが正直難しかった。特に序盤の知識がなくて読むの大変だった。思っていたよりもたくさん説があることが分かった。自分の読解が正しければ、有力な説は「笛吹き男」と「鼠取り男」が合体したということかな??

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    2023年05月18日
  • 物語 ドイツの歴史 ドイツ的とは何か

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    カロリング朝から現代にいたるまでのドイツの歴史を解説している本です。

    中世ヨーロッパ史の研究者であり、日本史研究の網野善彦とともにわが国における社会史的な観点からの研究を牽引したことで知られています。本書は、ドイツの歴史の全体像をえがき出すことをねらいとしており、文化史について触れられているところがありますが、社会史との結びつきについての言及があるところに、本書の特色が見られるように感じます。

    また、本書のサブタイトルになっている「ドイツ的とは何か」という問いかけについては、最終章で現代のドイツが直面している難民問題に言及しながら、考察のいとぐちが示されています。著者は、いわゆる賤民と呼ば

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    2023年04月10日
  • 物語 ドイツの歴史 ドイツ的とは何か

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    やや古い書籍ではあるけれども、東西統一の記述など臨場感にあふれる。宗教改革のあたりの内容が大変深い。

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    2022年01月10日
  • 西洋中世の罪と罰 亡霊の社会史

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    ゲルマン社会における活力のある亡者が、いかに哀れな亡者に変わっていったか。
    学術文庫なので内容はやや難解ですが、簡潔な文章と整然とした論理、多数の具体的なエピソードにより、比較的分かりやすいと思いました。
    エッダ、サガに出てくる死者は、死してなお領地を得ようとしたりと生者を脅かします。たくましくて読んでいて怖かったです。

    支配者はキリスト教による国家安定を図ったが、民衆はまだゲルマン古来の信仰も持っていた。
    本書では、司祭のハンドブックとして中世に普及した「贖罪規定書」の内容を事細かに紹介してくれています。贖罪規定書では、異教の信仰は禁止事項として挙がっています。禁止事項を見ると、ゲルマン古

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    2020年08月12日
  • 「教養」とは何か

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    「世間」という集団の中で、いかに生きるべきかについて論考した本。

    教養とは、社会における自分の立ち位置を知ること。教養ある人とは、自分の生き方を通して周囲の人々に変化を働きかけていくことができる人。

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    2020年08月09日
  • ハーメルンの笛吹き男 ――伝説とその世界

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    13世紀当時のヨーロッパの庶民の暮らしがわかるのが面白い。様々な説を検証していく。
    でも、ちょっとくどいかな…

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    2020年07月09日
  • 「教養」とは何か

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    ネタバレ

    かなり理解することが難しかったという印象でした。個人の教養ではなく、世間の教養が高まったときよい社会が訪れるということが印象的でした。ただ勉強して知識を身につけるだけが教養ではないし、ほんとうの教養とは何か、教養学部に通う者として考えられました。僕は教養とは、想像力や心の引き出しが多い人や、いろんな困難を乗り越える勇気がある人かなと思います。自分はまだまだ教養が足りないので、とにかくいろんなチャレンジをしたり、本を読んだり、議論して、教養を高めたいなと思います。

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    2020年07月02日
  • ハーメルンの笛吹き男 ――伝説とその世界

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    史料を丹念に紐解き、伝説が生まれた社会的、心理的構造を明らかにしていく。日本も当時は鎌倉時代。被差別問題も似たような構造であったことに気づかされる(外圧(モンゴル帝国:元寇)まで含めて)。思考過程も丁寧でそつがなく分かりやすい。

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    2020年03月20日
  • 「世間」とは何か

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    世間ってなんだろう。

    その実態はかなり狭く、社会と等値できるものではない。

    ヨーロッパの場合には、中世以来諸学の根底に共通の哲学と神学がある。わか国はそういう基盤がないのに明治以降共通の世界観を基にして生まれた西欧流の学問形式が用いられている。形だけの模倣は、一般の人々の意識から程遠いものだったそうである。

    兼行、親鸞、西鶴、漱石、荷風、光晴をたどって世間を読む。
    ちょうど、それからをよんだとこだったのでタイムリー。解説みたいなものだから本文を知ってた方がわかりやすいと感じた。個人が日本の社会と世間の中でいかに生きていくかという問いに答えようとした1つの試みだったそうである。

    門の宗助

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    2019年12月03日