阿部謹也のレビュー一覧

  • 「世間」とは何か

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    世間というのは「社会」とは違う。
    世間は日本独自のコミュニティだ。
    という見解を解説している本。
    世間の目なんてどうでもよくなれますよ。

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    2009年11月29日
  • 「教養」とは何か

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    『「世間」とは何か』の続編。
    日本人が教養を大事にする世代を広範囲に持っていたから、経済発展することができたのか。
    そうすると将来の日本は危うい。

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    2009年10月04日
  • 物語 ドイツの歴史 ドイツ的とは何か

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    ドイツ史の流れを把握したい、概要を知りたい、という人には向かないと思います。大学受験程度の世界史知識はもちろん、それに加えてある程度ドイツ史を知っている方でないと挫折するか結局頭に入らずに終わります。
    題名に「物語」とありますが、物語として読むのには無理があると感じました。『物語〇〇の歴史』という題は中公新書でよく見かけるので、それに習ってつけたものなのでしょうか…

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    2026年07月21日
  • ハーメルンの笛吹き男 ――伝説とその世界

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    古今東西、数多くの怪事件が報告されている。
    その中でも「ハーメルンの笛吹き」事件は、ひときわ奇っ怪だ。

    1284年6月26日 ドイツはハーメルンで約130名の子どもが集団失踪した…童話で有名な「ハーメルンの笛吹き」は実際に起こった事件で、真相は今も謎に包まれている。
    私は本書を先月26日から読み始め、事件がもたらした混乱や世界中から寄せられた好奇の眼差しについて思いを馳せていた。

    「伝説とは本来庶民にとって自分たちの歴史そのものであり、その限りで事実から出発する。その点でメルヘンとは質を異にしており、『伝説は本来農民の歴史叙述である』(ゲオルグ・グラーバー)といわれるゆえんである」(P. 117)

    本書は事件の解決ではなく、中世ドイツ社会や笛吹き男の社会的地位、現代に至るまでの「ハーメルンの笛吹き」研究史を紐解く目的で書かれている。
    学術書のニュアンスが強く、研究者名や専門用語の羅列に戸惑われる方が出てくるかもしれない。(ちなみに私はいとも簡単に戸惑い、メモを取りながらでないとついていけなかった)

    そんな中でも仰天することはあった。なんと1284年の集団失踪事件には本来、鼠取り男は登場していないというのだ。
    ハーメルンは水車産業で成り立っていたので、ネズミが大量発生しやすかったという史実はある。この複雑な変遷をたどる限りだと、ハーメルン以外の土地で伝承されている鼠取り男の話が派生して、いつの間にか失踪事件と合体しちゃったっぽい。
    悪い出来事があるとすぐ鬼や妖怪のしわざとする、日本の昔話が思い浮かんだ。

    我々が一番知りたい子どもたちの行方より、「なぜ子どもたちが出て行かねばならなかったのか」に焦点を当てている点も、学術書らしい。
    失踪の理由や行方については、数々の説が打ち出されている。大人たちに感化され「子ども十字軍」を結成した、子供ではなく成人した男女らが豊かな土地を求め旅立った等、枚挙にいとまがない。
    笛吹き男を貴族と特定するような大胆な説もあった。

    いずれにせよ130名も同時に失踪するのは不自然だし、怪事件としか言いようがない。
    だが中世という厳しい時代、大人と同じ領域で生きなければならなかった少年少女の悲哀が、(例えば笛の音色のように)何らかの形で触発された…というのはあるのかも。

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    2026年07月15日
  • ハーメルンの笛吹き男 ――伝説とその世界

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    ハーメルンの笛吹き男について真実が解明されることはない。これが実に研究というものを表していると思った。

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    2026年07月13日
  • ハーメルンの笛吹き男 ――伝説とその世界

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    《ハーメルンの笛吹き男》伝説はどうして生まれたのか。13世紀ドイツの小さな町で起こったひとつの事件の謎を、当時のハーメルンの人々の生活を手がかりに解明、これまで歴史学が触れてこなかったヨーロッパ中世社会の差別の問題を明らかにし、ヨーロッパ中世の人々の心的構造の核にあるものに迫る。
    ずいぶん前から積読していた。一般人向けではあるが、結構内容は難しくて、かなり時間をかけて読みました。結局伝説の裏の真実は分からない、というオチで肩透かしをくらったものの、丁寧に当時の背景を紐解く姿勢はすごいなと思った。学者ってこういう根気強く研究を重ねることで大発見が生まれるんだろう。ただ興味本位で読んだので、同じような内容を繰り返し書かれて少し退屈になってしまったのと、中世の市井の人々の過酷さに悲しい気持ちになった。人権がないって恐ろしいことだわ。

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    2025年08月02日
  • ハーメルンの笛吹き男 ――伝説とその世界

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    名前はよく耳にする「笛吹き男」、おとぎ話の中だけの存在だと思っていたが。いろいろな説があって驚いた。

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    2025年07月28日
  • 物語 ドイツの歴史 ドイツ的とは何か

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    阿部謹也の著したドイツ物語ということで手に取ったが、物語と謳われるほどの物語性は感じなかった。ただキリスト教やラントをキーワードとして眺めたドイツの歴史であり、そこには時の流れの底にある何物かが浮かび上がる。

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    2025年05月23日
  • ハーメルンの笛吹き男 ――伝説とその世界

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    ハーメルンの笛吹き男の伝説について、包括的な解説がなされている。
    東方ドイツ植民説、あるいはその過程での遭難説を否定し、ヴォエラーの主張する沼地での事故死説を支持する。

    筆者の専門分野であろう、ヨーロッパ(特にドイツ)の民衆の生活の解説にかなりの紙幅が割かれている。巻末の参考資料の分量を見ても明らかである。
    ヴォエラーの説を支持するのも、このような分野の解説ないし歴史観と繋げやすいからであるようにも感じるが…。

    いずれにせよ、刊行されたのが1974年ということで、近年の研究が反映されていないことを念頭に置かないといけない。

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    2024年12月30日
  • ハーメルンの笛吹き男 ――伝説とその世界

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    ネタバレ

    事件を追うということで、当然事件のことだけでなく背景として当時の社会などを事細かく書いている。そのため地名など固有名詞が多くでてくるのでドイツに馴染みがありそれら名詞からマップなどをイメージできる人でないと理解が難しい。地図なども記載されているがすべてではないのでそこから想像するのも慣れてる人でないと中々に困難である。
    結局犯人は誰なのかはわからない。資料が不足しているため答えはでないが、少なくとも実際にあった事件であるといってよい、といったところだろうか。植民説なども紹介されるが無理があるそう。この事件のことだけでなく、この事件に関わる研究史の本である。

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    2024年09月29日
  • ハーメルンの笛吹き男 ――伝説とその世界

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    ネズミ、笛吹き男、ドイツ、子供たちというモチーフしか知らなかったけどこの本を読んで包括的に当時の社会が分かった。「感染地図」のように一つの結論に向かって論をまとめていくというよりは様々な角度から調査、検討している。

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    2024年07月30日
  • 西洋中世の愛と人格 「世間」論序説

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    社会と世間の違い、個人とは何か、愛とは、古くて新しい問いを歴史から紐解いてくれる。もちろん著者の考え方であって、盲信するものではないが、考察の視点がさまざまでとても興味深い。

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    2024年07月11日
  • 「教養」とは何か

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    教養人とは世間の中で、制度や権威によることなく、自らの生き方を通じて周囲の人に自然に働きかけてゆくことができる人。世間の中で自分の役割をもたねばならない。教養とは個人単位で、自己の完成を目指すものではない。p.180

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    2024年05月08日
  • 近代化と世間 私が見たヨーロッパと日本

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    ネタバレ

    この本では、日本とヨーロッパの近代化の過程における個人と社会の関係について比較分析しています。日本には個人という概念がなく、世間という集団の中で生きる人々が多いという主張をしています。ヨーロッパでは、キリスト教や贈与慣行の変化によって、個人が敬意をもって遇される公共性が生まれたというのです。この本はとても興味深いですが、難しい言葉や考え方もたくさん出てきますね。私はこの本を読む前に、ウェブ検索をして、雪舟やミシェル・フーコーという人物について調べました。雪舟は室町時代の水墨画家で、中国に渡って山水画を学びました。彼は自画像というジャンルを日本に初めて持ち込んだ人物です。ミシェル・フーコーはフランスの哲学者で、権力と知識の関係について論じました。彼は告解という慣行が個人を形成する社会的手続きの核心になったと述べました。この本には、この二人の人物に関する話題が出てきます。あなたはこの本を読んで、どんなことを考えましたか?私は、日本とヨーロッパの違いについて考えました。日本では、自分の気持ちや考えを人に話すことが少ないと思います。でも、ヨーロッパでは、自分の内面を語ることが大切だと思われているのでしょうか。私は、自分の内面を語ることができる人がうらやましいです。でも、それは難しいことだとも思います。自分の内面を語ることは、自分をさらけ出すことでもありますから。あなたは、自分の内面を語ることができますか?それとも、世間の目を気にしますか?私は、この本を読んで、自分の内面についてもっと考えてみたいと思いました。あなたはどうですか?

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    2023年11月25日
  • 物語 ドイツの歴史 ドイツ的とは何か

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    これはあまりにも情報が多すぎて理解不能。
    大陸の歴史は複雑怪奇。聞いたことも無い登場人物、地理の名称に悪戦苦闘。一番知ってるのはヒトラーで聞いたことあるけど、実際何した人か知らないのはルター、オットー、ニーチェ、ゲーテ、ビスマルク。本書でなんとなく知れたのは良かった。大陸というのは厄介やなぁとつくづく思う。

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    2023年11月09日
  • ハーメルンの笛吹き男 ――伝説とその世界

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    ネタバレ

    テーマはすごく興味深い本であるが正直難しかった。特に序盤の知識がなくて読むの大変だった。思っていたよりもたくさん説があることが分かった。自分の読解が正しければ、有力な説は「笛吹き男」と「鼠取り男」が合体したということかな??

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    2023年05月18日
  • 物語 ドイツの歴史 ドイツ的とは何か

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    カロリング朝から現代にいたるまでのドイツの歴史を解説している本です。

    中世ヨーロッパ史の研究者であり、日本史研究の網野善彦とともにわが国における社会史的な観点からの研究を牽引したことで知られています。本書は、ドイツの歴史の全体像をえがき出すことをねらいとしており、文化史について触れられているところがありますが、社会史との結びつきについての言及があるところに、本書の特色が見られるように感じます。

    また、本書のサブタイトルになっている「ドイツ的とは何か」という問いかけについては、最終章で現代のドイツが直面している難民問題に言及しながら、考察のいとぐちが示されています。著者は、いわゆる賤民と呼ばれてきた人びとについての研究を手がけているということもあり、政治的亡命者を受け容れることを規定したアジール法に触れつつ、こうした問題が現代のドイツにおいてあらためて考えなおされる必要があるということを説いています。

    新書一冊のヴォリュームにドイツの歴史を圧縮してまとめているので、個々の問題について突っ込んだ考察が展開されているわけではありませんが、ドイツ史の全体像を簡潔に示しつつも、著者自身の関心にもとづく視点がところどころにうかがえるようで、興味深く読みました。

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    2023年04月10日
  • 物語 ドイツの歴史 ドイツ的とは何か

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    やや古い書籍ではあるけれども、東西統一の記述など臨場感にあふれる。宗教改革のあたりの内容が大変深い。

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    2022年01月10日
  • 西洋中世の罪と罰 亡霊の社会史

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    ゲルマン社会における活力のある亡者が、いかに哀れな亡者に変わっていったか。
    学術文庫なので内容はやや難解ですが、簡潔な文章と整然とした論理、多数の具体的なエピソードにより、比較的分かりやすいと思いました。
    エッダ、サガに出てくる死者は、死してなお領地を得ようとしたりと生者を脅かします。たくましくて読んでいて怖かったです。

    支配者はキリスト教による国家安定を図ったが、民衆はまだゲルマン古来の信仰も持っていた。
    本書では、司祭のハンドブックとして中世に普及した「贖罪規定書」の内容を事細かに紹介してくれています。贖罪規定書では、異教の信仰は禁止事項として挙がっています。禁止事項を見ると、ゲルマン古来の信仰や習慣が見え、面白かったです。
    贖罪規定書に規定される内容は、魔女裁判の際に魔女として特定される理由と通ずるものがあり、興味深いです。

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    2020年08月12日
  • 「教養」とは何か

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    「世間」という集団の中で、いかに生きるべきかについて論考した本。

    教養とは、社会における自分の立ち位置を知ること。教養ある人とは、自分の生き方を通して周囲の人々に変化を働きかけていくことができる人。

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    2020年08月09日