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Posted by ブクログ 2022年04月20日
阿部謹也のドイツ通史。個人の誕生などの中世史が程よく書かれていて面白い。
思った以上にドイツの中世末から近世の生活が悲惨で、ビスマルク後にその鬱憤が発出したのかと思う。
ドイツ精神とは、狭められた外の世界を断念し、内なる世界に没頭したということか。そこからは哲学や音楽などの知的世界もあるし、賤民差別...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月15日
サブタイトルは「ドイツ的とは何か」。
本書はドイツの特異性として、以下を指摘しています。
-ドイツ民族は、ヨーロッパの中央にあるという特異な位置だけでなく、その発端はゲルマン諸部族にあり、それはドイツという表記には直接つながらない。他のヨーロッパ諸国の言語を見ると、フランス人とフランス語のように、...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年05月03日
ドイツの歴史を通じてEU の中の国民感情の変化、中世にあったアジールという庇護権、多くの音楽家を産んだドイツ的なものとは何かという3つの視点で書かれたドイツ史。音楽に焦点を絞ったドイツ史も執筆するつもりだったらしいが書かれることなく亡くなられたらしく非常に残念。神聖ローマ帝国という高い理念と領邦国家...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月09日
これはあまりにも情報が多すぎて理解不能。
大陸の歴史は複雑怪奇。聞いたことも無い登場人物、地理の名称に悪戦苦闘。一番知ってるのはヒトラーで聞いたことあるけど、実際何した人か知らないのはルター、オットー、ニーチェ、ゲーテ、ビスマルク。本書でなんとなく知れたのは良かった。大陸というのは厄介やなぁとつくづ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月10日
カロリング朝から現代にいたるまでのドイツの歴史を解説している本です。
中世ヨーロッパ史の研究者であり、日本史研究の網野善彦とともにわが国における社会史的な観点からの研究を牽引したことで知られています。本書は、ドイツの歴史の全体像をえがき出すことをねらいとしており、文化史について触れられているところ...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年11月23日
再読、いつ読んだのかは全く覚えていませんが。
通史概論なんで粗っぽい面は致し方ないけれども、やっぱり専門から少し外れるからか、近代の叙述が乗っていないというか、それこそ無難感あり。
逆に中世のくだりは濃密感あり、あとがきのドイツ音楽(当方クラシックは全くの門外漢ですが、ちなみに)と中世史という観点で...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月15日
かつてはアジールは森や特定の空間であった。中世になると教会や家、橋や渡し船、墓地などがアジールとして設定され、そこに逃げ込んだものは世俗権力の追求を免れたのである。(p.iii)
中世の人々は大宇宙と小宇宙の、二つの宇宙の中で暮らしていた。大宇宙とは家を中心とする小宇宙の周囲に広がる世界であり、太...続きを読む
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