阿部謹也のレビュー一覧
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[ 内容 ]
哲学のすべてを修めた後、靴直しや陶工として働く―西欧中世の知恵のあり方や公共性と「世間」の歴史的洞察から、誰もが身につけうる教養の可能性をさぐる。
[ 目次 ]
序章 建前と本音
第1章 公共性としての「世間」
第2章 「世間」の中でいかに生きるか
第3章 個人のいない社会
終章 「世間」と教養
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・ -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
古来から、日本人の生き方を支配してきた「世間」という枠組。
兼好、西鶴、漱石らが描こうとしたその本質とは。
西洋の「社会」と「個人」を追究してきた歴史家の視点から問い直す。
[ 目次 ]
第1章 「世間」はどのように捉えられてきたのか
第2章 隠者兼好の「世間」
第3章 真宗教団における「世間」―親鸞とその弟子達
第4章 「色」と「金」の世の中―西鶴への視座
第5章 なぜ漱石は読み継がれてきたのか―明治以降の「世間」と「個人」
第6章 荷風と光晴のヨーロッパ
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー -
Posted by ブクログ
かつてはアジールは森や特定の空間であった。中世になると教会や家、橋や渡し船、墓地などがアジールとして設定され、そこに逃げ込んだものは世俗権力の追求を免れたのである。(p.iii)
中世の人々は大宇宙と小宇宙の、二つの宇宙の中で暮らしていた。大宇宙とは家を中心とする小宇宙の周囲に広がる世界であり、太陽や月、星辰の世界で、森や牧地なども大宇宙の一部であった。実際には、生活は原則として小宇宙の中で営まれており、時に必要に応じて薪を取りに森にはいったり、羊の放牧のために牧野に出かけ、その間、大宇宙に接するのであった。大宇宙はすべての力の源泉であり、運命もそこからくると考えられていた。メルヒェンの中で -
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<本の紹介>
古来から、日本人の生き方を支配してきた「世間」という枠組。兼好、西鶴、漱石らが描こうとしたその本質とは。西洋の「社会」と「個人」を追究してきた歴史家の視点から問い直す。
「世間」とか「社会」とかって言葉の違いをあんまり意識したことはなかった。
でも、話し言葉では「渡る世間に」とか「世間は狭いね」とか、「世間」を使うことが多いように感じる。
逆に、「社会」って言葉は文字として見ることが多い気が。教科書とか、新聞とか。
おもしろいなーと思いました。
自分を日本人の代表だとは思わないけど、日本に生まれてずっと日本に住んできて、やっぱ見える範囲は大きい社会じゃない。もっと狭い、自分と -
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ドイツをまとめるのは大変だなあ・・・と思ったのが一番の感想です。
私の読解力を棚に上げて言えば、なんか内容がまとまってないような。
そもそもドイツ自体がまとまった国家として日が浅いのからかもしれません。
みなさんも知っての通りドイツの原型は9世紀前半のカール大帝死後、その子供たちによって行われたヴェルダン条約およびメルセン条約によるフランク王国分割により形成された東フランク王国です。
まあ実質的なスタートは962年オットーの戴冠による神聖ローマ帝国成立と考えていいでしょう。
しかしこの帝国は諸侯や都市の力が強く、帝国内の半独立国としてときに皇帝に刃を向けます。
宗教でもルター以後北部のプロ