前野隆司のレビュー一覧
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自分を救えるのは自分だけである。私たちは皆群れようとする。必要もないのに繋がろうとする。見栄を張り無理な自尊心を得ようとする。それは皆が通る道であり、失敗をし苦い経験を通して気付き学び修正して立ち上がり前へ進むことができるのだ。
さて、本著では、幸せな孤独とは何かを教え説く良書である。現代(2025)では個人で生きようとする人が10代から50代までと幅広く存在し、これから孤独な人は多くなるだろう。孤独とは1人の時間を大切にする姿勢であり、孤独とは、自分を労り励まし対話するものであり、気を楽にして自分のための時間を人生をどう生きるのか問い続け、自分の意思で決定し選択をするものだ。人生は何が起きる -
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【本書を選んだ目的】
感動する力を増やしたいため。年齢を重ねて「まあそうだよな」と思うことが増えてしまい、感動とはそもそも何か、そして感動するにはどうすればいいか、と考えて本書を読んだ。
【感想】
感動のメカニズムについて、STAR分析を利用して事業等の事例を用いて説明していた。
内容的には面白かったけど、目的に対してはそこまで得られるものはなかった。一応最後の章で S (感覚) を高めることが大事と言っていた。Sから、T (Think) A (Act) R (Ralated) と続いていくという論理だった。
自然に触れることが大事だと一部語っていた。
対話による感動の見つけ方は、今だと -
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最近、周囲がウェルビーイングでにぎわっているんだけど、世のなかではもう当たり前のことなんだろうか。とはいえ、この本だって出たのは3年前だからそのくらいの感じなんでしょうね。
古くはたとえばアランとかの「幸福論」から始まり、現在のウェルビーイングのわりと直接的な前進にもポジティブ心理学があることが述べられているけど、社会のなかにはずっとこういうことを至上のものと考える一派がずっといるということだろう。この本でも述べられているとおりにウェルビーイングが一般的になればすてきな社会になるはずなのに、そうならないのはなぜだろう。
でも、いままでになくウェルビーイングの潮流が来ていることは感じられた。この -
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これまでの人生を振り返って、うれしかったこと、感動したこと…・・・・そのほとんどが「経験」「体験」によるものだということです。
科学的に証明されている「幸福度が高まる経験の4条件」】
①お金を使うことで、他の人と関わり、新たな知人や友人が増えたり、世の中とのつながりが実感できる経験。
②お金を使うことで、この先何年も楽しい気持ちで「繰り返し語ることができる」思い出となる経験。
③お金を使うことで、自分自身で思っている理想とする自分のイメージ、あるいは「自分がなりたいと思っている自分像」につながる経験。
④お金を使うことで、他のこととは簡単に比較することができない「めったにないチャンス」を得ら -
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ネタバレ思い込みが正しくないことをよく理解できた。
幸せと思えないのは、どうしたら幸せになれるのかを知らないから、というのは面白い視点。
すぐに始められることが沢山あるから実践していきたい。
ーーーーめもーーーーー
・お金はある方がいい
・経験にお金を使う、人にお金を使う
・温かな人間関係を築ける人が幸せを手に入れる
・友達は数より多様性
・結婚は努力が必須。一緒にいることを当たり前のことだと思わないで行動。うまくいく人はうまくいく努力をしている
・夫婦の月初ミーティングで、先月の振り返り(相手にしてもらって嬉しかったこと、楽しかったこと、改善してもらいたいなと思ったこと)と今月の過ごし方の確 -
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ネタバレ幸せの4つの因子と、それらを高める方法
①「やってみよう」
(主体性、自己決定、やりがい、強み、達成)
→夢や目標について語り合う、日常のなかにワクワク感やときめきを見出す、視野を広く持ち今やっていることに将来に繋がる意味を見出す
②「ありがとう」
(つながり、感謝、利他性、思いやり)
→じっくりと対話する、ボランティア活動などをする
③「なんとかなる」
(ポジティブ、楽観的、チャレンジ精神)
→ポジティブな言動をあえてする(口角を上げる、胸を張って視線を上に向ける、ポジティブな言葉を声に出す)
④「ありのままに」
(独立性、自分らしさの自覚)
→他者と自分を比較しない、創造性 -
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幸せのメカニズムを理解し実践したい人の参考になる一冊。カネ、モノ、名誉といった「地位財」では束の間の満足しか得られないということは、なんとなくわかっていても、それらへの欲求に捕らわれずに生きることは難しい。著者は「地位財」と、自己実現や人とのつながりといった「非地位財」への欲求のバランスを取ることを提唱する。
著者はさらに、人の人生と国家の成長にアナロジーを見い出し、今後の日本は成長より成熟、経済発展より文化力向上を目指すべきと説く。
データサイエンスである幸福学の入門書としても学びがある。(フィロソフィーである幸福論とはアプローチが異なる。)