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新型コロナウィルスの大流行もあって、人々はこれまで積み上げてきた価値観や消費行動、思考に抜本的な見直しを迫られています。既存の枠組みによる経済成長だけでは推し量ることができないウェルビーイング(well-being)な社会の実現が、日本にとどまらず国際社会全体の喫緊の課題になっています。
ウェルビーイングとは、ひとが身体的・精神的・社会的に“良好な状態”であることを指す概念です。それは昇進や結婚などのイベントによって一時的に得られる幸せや、あるいは日本国憲法でいう「健康で文化的な最低限度の生活」ができていることを指すのではありません。人生の満足度だけでなく、幸せを生み出している複合的な要素を組み合わせ、一時の感情に左右されない「持続的幸福度」を指標にしていこうと考え出されたものなのです。
そのなかで日本は、客観的なウェルビーイングの指標の一つであるGDPは右肩上がりに上昇し、世界第3位を堅持していますが、国連の発表するアンケート調査にもとづいた世界幸福度ランキングでは156国中62位と、世界各国と比較しても客観的地位と主観的地位の差が目立つ国です。
本書は、このように取り組みが必要とされているにもかかわらずイメージがつかみにくいウェルビーイングについて、働く人、部下を持つ人、経営者に向けて平易に解説するものです。
Posted by ブクログ 2023年08月28日
前野隆司さん、前野マドカさんご夫妻の共著による、日本人向けの2022年現在のおける「ウェルビーイング」に関する知見をなるべく平易かつ網羅的に紹介したもの。
ウェルビーイングの必要性を説く言説が激増している昨今、
本書では、世界各国におけるウェルビーイング研究のうち信頼性の高いものを冷静にピックアッ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月18日
聞き慣れない言葉を知りたくて手に取りました。
ウェルビーイングとは心と体と社会のよい状態のこと。そして、「目的の追求」と「強みの明確化」をすると人は幸せになるとのこと。
確かに、やらされ仕事はつまらないし、強みを明確化すると「やってみよう」「なんとかなる」「ありのままに」という幸せ因子も発揮しやすく...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月15日
ウェルビーイング
著:前野 隆司 、 前野 マドカ
身体的、精神的、社会的に良好な状態を、広い意味で健康という。つまり、狭い意味での心身の健康だけでなく、心の豊かな状態である幸福と、社会の良好な状態をつくる福祉を合わせた、心と体と社会のよい状態が「ウェルビーイング」である。
やる気、思いやりやチ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月12日
幸せを研究している著者によりウェルビーイングをテーマにした案内書のような内容。
前半はウェルビーイング研究の過去からの今に至る経緯と現在のトレンド説明に終始。
第3章くらいから具体例も交え、現在進行中の事例展開もあり興味を持って読めた。個人の働き方、組織のあり方含め、人々がより良く生きる為の方法...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月16日
薄いが熱い
近年の人的資本経営ブームからウェルビーイングという言葉もあちこちのIR、経営方針で目にするようになった。新しい言葉では往々にしてあることだが、ウェルビーイングも使用する人や場面によって意味することが随分違っている。特に経営に関しては、仕事へのモチベーション、会社へのエンゲージメント(こ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月28日
ウェルビーイングについての定義や歴史、会社や地域の取り組みなど。
ビジネス書脳のわたしからすると学術的な定義やらより具体的にどうしたら幸福になれる?が知りたかったのであまり欲しかったものは得られませんでした。
ガチっと決まってなくて学者により因子も微妙に違うみたい。かぶっているところはあるので気にな...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月20日
心の健康
これからの社会は個人(達人)の才能を発揮する社会になる、と感じる。所謂、「専門家」が専門の事を議論し、改善し、改革していく社会のこと。特に「メンタル」を重視した社会構造が最も相応しい人間社会を求めていくのかと感じた。だが、日本の場合、伝統的な慣習、年配・上司への尊敬・尊厳、さらに既得権など...続きを読む
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