前野隆司のレビュー一覧
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かの有名な相田みつをも「しあわせは いつも じぶんのこころが きめる」といっていたように、「幸せって、人それぞれの主観の問題じゃない?」と思っている人に、工学者の先生がさまざまな研究結果をもとに案内する「幸福学」の世界。
一見自己啓発本っぽいタイトルなんだけど、読んでみると、科学的なエビデンスがちゃんとあって、説得力がある。
大学入学共通テストの2日間、あえてこの本を選んで読んでみた。
今まさに大学受験にのぞむ世代には、目の前の受験の合否が、幸せに直結してると思うかもしれない。
たしかに無関係とはいわないが、自分が真の意味で「幸せ」を感じて生きるための道は、たくさんある。
10代の若者向けの -
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ウェルビーイング
著:前野 隆司 、 前野 マドカ
身体的、精神的、社会的に良好な状態を、広い意味で健康という。つまり、狭い意味での心身の健康だけでなく、心の豊かな状態である幸福と、社会の良好な状態をつくる福祉を合わせた、心と体と社会のよい状態が「ウェルビーイング」である。
やる気、思いやりやチャレンジ精神、あるいは理念や夢に賛同する心など、やりがいやつながり、利他性などにも関係する状態をウェルビーイング、よい心の状態という。
本書の構成は以下の6章から成る。
①ウェルビーイングとは何か
②社会とウェルビーイング
③ウェルビーイングの研究
④経営とウェルビーイング
⑤地域・家庭とウェルビ -
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幸福学の前野先生の著作で「感動」という現象を分析する手法を解説。先行研究の応用である感動のSTAR分析(Sense,Think,Act,Relate)はわかりやすい。事例分析は同分野の商品・サービスでSTARに当てはまるものと当てはまらないものでの比較があるとよりわかりやすかったかな。
普段NPOの皆さんと話をする中で、事業で創り出したい価値が感動や幸福などに通ずることは少なくないが、それらのあり様がすでに学術的にも扱われつつあることは知らない人が多い。「言葉にできない」「目に見えない」を抽象的なままでいる逃げ口上にしてはいけない。
マーケティングにそれなりに関わる身としては先行研究として -
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ちょっと孤独を感じたので読んでみたが、震災で9歳の息子を亡くした母親の話を読んで、その人に比べれば私の悩みなどたいしたことないと悟る。
・ハピネスではなくウェルビーイングをめざす。誰とも比較されない自分の心が豊かになる境地。
・ロンリネスではなくソリチュード
・受け入れる→褒める→ラクになる
・失ったことに集中しない。それはミスフォーカシング。何も生まれない。
・過去からいい思い出だけ選んで、生きるよすがとしてつなげていく。
・そのような関係を一度でも作れた、ということが私の誇り
・楽しかった記憶は決してなくならない。私に勇気を与える。
・寂しさはなくならないが、感謝が生まれる。これま -
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幸せになるための研究は色々してきたけれど、その復習として読んでみる。
諦めることではなく、行動を通じて幸せになることを目指す様子。
幸せの四つの因子。
①自己実現と成長
②つながりと感謝
③前向きと楽観
④独立とマイペース
△地位財(収入とかポジションとかモノとか)は永遠にゴールに辿り着かない
○非地位財(健康、自主性、社会への帰属意識、良質な環境、自由、愛情)は、幸福の持続性が高い
○人は安定と変化の両方をバランスすることを求めてきた
○老化=細かいことが何かならなくなる=より楽観的で幸せになる
○老化=脳の全体関係化+前向きとか楽観因子の獲得+幸福化
○年齢が上がるほど、外交性 -
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毎日幸せだと実感して過ごすこと
日々の中で少し少し幸福感を上げていこう
そもそも
自分が幸せだと実感できることはどんなことだろう
親友と一緒にいるとき
知らなかったことを知れたとき
カフェで珈琲を飲みながら本を読んでいるとき
大好きなお店の店員さんと話しているとき
朝早く起きたとき
沢山あるけれど
好きなことを「好き」だけを考えて
存分にできているときは幸せだよね
しがらみや枠にとらわれて
セーブしながら生きていくのではなくて
心から好きに向き合う時間
些細なことでも単純なことでも
幸せを積み重ねていって
自分の幸せストックを増やし
周りにも幸せを与えられる人になりたい
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幸せを研究している著者によりウェルビーイングをテーマにした案内書のような内容。
前半はウェルビーイング研究の過去からの今に至る経緯と現在のトレンド説明に終始。
第3章くらいから具体例も交え、現在進行中の事例展開もあり興味を持って読めた。個人の働き方、組織のあり方含め、人々がより良く生きる為の方法はまだまだあるのだと感じたし、その為には自分から行動をしていくしかないのだと感じた。
「幸福学」というと少しスピリチュアルな雰囲気もあるが、心とはもともと科学的に解明されていない事も多く、そういうニュアンスになってしまうのは仕方ないが、可能な限り科学的見地からも検証され、世の中への浸透度が高まれば -
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ネタバレ▶なぜ
今でも幸せだが幸せとはなにか再確認したい
▶なに
・嬉しいや感動することは経験が多い
・経験や人にお金を使うと幸福度が増す
・幼年期に温かな人間関係を築く
・オキシトシンが人との人間関係を円滑にする
・樺沢紫苑の幸福はセロトニン+オキシトシン+ドーパミンという内容を思い出した
・友だちは数より多様性
・夢と目標を明確にする
▶どのように
・アフリカの子どもへの寄附月2000円つづける
・大切な人に贈り物と手紙をわたす
・オキシトシンドバドバ作戦
出かける時家族とスキンシップ
夜植物に話しかける
・ヒューマン映画をみる
・友だちの多様性を再確認する
地元、高校、大学、留学、ガイ -
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ネタバレ子育ての一番の基本は「あなたが幸せでいること」だそうだ。つい、子どもや家族のことを考え、自分のことはおざなりにしてしまうが、何より自分の幸せを考えるべきなのかと思った。ただ、これはちゃんと子供のことを考えている人にあてはまる言葉だと思う。
「幸せの4つの因子」とは、以下の4つ。
・やってみよう因子(自己実現と成長)
・ありがとう因子(つながりと感謝)
・なんとかなる因子(前向きと楽観)
・ありのままに因子(独立と自分らしさ)
私自身には、なんとかなる因子が足りていないと思った。この意識をもっていきたい。
大学4年生の息子さんが「僕はまだ何になれるかわからないけど、幸せになる自信だけはあるか -
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生活満足度は、あまり変わっていない。
「幸福な家庭は似通っているが、不幸の相はさまざま」トルストイ。
人との比較による幸せは長続きしない。それを目指すのは無駄。
幸福はダイエットと同じ。
happinessとwell-beingの違い。日本は「し合わせ」=めぐり合わせのことだった。
ディーナーの人生満足尺度
「幸せを科学する」
ポジティブ心理学=チクセントミハイなど。
人間は身近な問題にフォーカスしがち=達成感を得られるから。
幸福など抽象的な問題は、後回しになりやすい。わかりやすい目標を持て。
人間開発指数=平均余命、教育指数、GDPによるランキング。
フォーカスイリュージョン=間違ったと