前野隆司のレビュー一覧
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薄いが熱い
近年の人的資本経営ブームからウェルビーイングという言葉もあちこちのIR、経営方針で目にするようになった。新しい言葉では往々にしてあることだが、ウェルビーイングも使用する人や場面によって意味することが随分違っている。特に経営に関しては、仕事へのモチベーション、会社へのエンゲージメント(これも格好良く言っているが大抵の場合は愛社精神の意で使われているようだ)、多様性、心身の健康、心理的安全性など組織風土など、およそ職場環境に関する問題のすべてがこの言葉に置き換えられているようだ。
本書は、それくらい幅広く便利なウェルビーイングの入門書である。前半は、ウェルビーイングに関する国際的な -
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幸せのメカニズムがわかれば、幸福に一歩近づけるはずだ!
っていう考えで研究してる方の本でした。
なるほどなぁ。ってくらいに、間違った幸せを追いかけてる人の多いことに気がつかされた。
そうだよね、お金ほしい、あれ欲しい、これもあれもって人ってやけに幸せそうじゃない人多いよね。
この目に見えるものに幸せを見出そうとすることは、幸福にはなり得ず、それよりも、一心に打ち込めるようなものを持った人のほうが幸せになりやすいと。
それ。ホントにそうだよね。笑!!!
そして、映画とかドラマとかテレビとか本もそうだけども、見るより作るほうが幸せになれるそう!!!!それも、またわかる!!!!!!
本は -
Posted by ブクログ
脳科学者でロボット研究者の著者が行き着いた幸福学において、子育てにフォーカスした一冊。
子育ての基本は親が幸せでいることと本書で何度も指摘される。なぜなら幸せは伝染するから。
親と子は、子供が小さいほど一体感があるため、親が幸せならその幸福が子供に伝染しやすいといえる。
そして、夫婦ともに幸せでないと家族の幸せはあり得ない。
当然ながら人は生まれながらにして誰かの親であるわけではなく、子が成長するのと同じように親として少しずつ学び、成長していく。
では、家族がみな幸福を感じ、心の底からお互いを信頼し合うという、幸福学的に理想の状態に至るに必要なことはなにかというと「夫婦間・親子間の対話」に -
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ネタバレたしかに今は何でもかんでも早いのが正義みたいになってる。食事や歩行、話す、呼吸などなんでもゆっくりにしてみることで、感覚を開くことができる。
心身分離より心身一如の方が能率が上がる。
心身分離の例
・行きたくないと思いながら仕事
・スマートフォンを見ながら歩く
・心のこもっていないありがとう
無意識に入るまで型を繰り返し稽古する。
たしかにスポーツでも、言葉で説明されても実際にできるまでは時間がかかる。頭で思い描いても、先生の見本を見ても、すぐにできるわけではない。
”意味性を感じられない言葉を人生の傍らに置いておくのが大切。言葉を開いていけばその背景に物語がある。意味を紐解けば、理解も -
Posted by ブクログ
ネタバレ現実は受け入れる以外に対処の方法はない。返ってこないものはあきらめる以外にはない。過去からいい思い出だけを選んで生きるよすがとする。
1人であることのポジティブな要素に気づくこと。
孤独とは1人になること。孤独感とは本人の感じ方のこと。
ソリチュードは、孤高または孤立。
ロンリネスは孤独。
孤独でいる限り、自分自身でありうる。孤独を愛さない人間は自由を愛さない人間である。
「空気を読む」文化では孤独を感じやすい。日本社会は孤独感を生んでいる原因でもある。
SNSの発達で、初めから自分よりすごい人の情報に触れていて自分には無理と思い込みやすい。
ノルウェー、デンマーク、ドイツなどは、単身世帯数