前野隆司のレビュー一覧
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「ポジティブ心理学」とはどうすればもっと幸せになれるかを追求する学問。なので、とにかく前向きになろう、という「ポジティブシンキング」とは全く異なるもの、と本書は明確に区別している。
ストレスに対する心の回復力「レジリエンス」を高める方法や、「幸せのための5つの条件」、「幸せの4つの因子」、幸せになるための実践エクササイズ等、新書サイズの中にもかかわらず、入門から実践までがコンパクトに、かつ分かりやすくまとまっている。
特にエクササイズは今すぐこの場で始められるものも紹介されており、実行へのハードルが低く始めやすく、かつ続けやすい。
1人でも多くの人が本書を読んで、それぞれの「幸せ」を感じてもら -
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脳科学・ロボット学者から幸福学の第一人者となった著者による「脳を活かして無意識と潜在能力を発揮させるプロセス」についての本。
例えば嫌いな人や苦手な人に対して、嫌いだと思ったその人の特徴は、言い換えれば、自分が気になってしょうがない自分の中にある特徴とのこと。世の中にあるたくさんの特徴の中から、脳は、あえてその特徴を選んでいるプロセスがある。ゆえに、これらは自分の特徴だと自覚することで、自身の変化(成長)を促せると説いている。
また、嫌いな人や苦手な人に対してポジティブにとらえて、その人との出来事で、自分が成長している点はないか探ることを推奨している。
嫌いな人、苦手な人の言動は、自分の -
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先日、某研究会でとてもおもしろく話を聞かせていただいた。前野先生の本。
読み終わってもなんとも不思議な感じです。最近は洋書の翻訳本を読むことが多いので、多分意図されて作られているのでしょうが、全くロジカルではない。
でも最後には納得感。これがダイアローグかな。
日々のロジカルな世界で過ごしている中でのモヤモヤ感、無意識(古層)としての理解を、対話なかから読み取れるように構成されたのかなという感じです。
欧米と日本人の時間の捉え方、一直線と円は面白い。でも多分私は一直線的な感じ。相当欧米的な考え方にやられてますね。
もうすこし、また日本人らしさを考えてみようかな。
まあ、数ヶ月に一度の自分メン -
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日本の組織は決断に時間がかかる構造になっている。
米国の中心には愛と自由がある。日本の中心には無(無常、無我、無私)がある。
紀元前5世紀頃のソクラテス、ブッダ、老子などが活躍した時代までは東西ともに中心は「無」である考えが普通だった。それが2,500年にわたって生きながらえてきたのが日本。
論理は完全ではなく、むしろ世界の本質を厳密に記述するには不完全。だが、部分的な事柄を記述するには便利なもの。
マンデルブロー集合をみてもあらゆる物事は我々の直感以上に密接に依存し合っている。
哲学は「である」についての学問。倫理学は「べき」についての学問。
日本システムの特徴は「結構」や「適当 -
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心理学の分析上、「幸せになろう」とするより、「誰かを幸せにしよう」としている人の方が圧倒的に幸福。
ビジネスで相手の目を見て話すのはNG。相手にプレッシャーを与えてしまうし、いろんなチャンスを見逃す。相手の鼻あたりを見ると、相手の表情も周囲の状況もよくわかり、多くの情報量を得られる。
氣や無意識に入れる為の知恵などは、原理では説明できなくとも、実際にできる事が大切。
無意識に入るまで「型」を繰り返し稽古する。
プラスの言葉を使い、プラスの記録をつける。
不安を感じたらフッと息を吹いてマイナスの観念を吹き飛ばす。
心と体を一つに用いる「心身一如」を心がける。
自然で安定した姿勢を理 -
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東大・京大で一番読まれた本として有名なこの本。
Ⅰ章の1項目目「グライダー」からすでに興味を惹かれた。
われわれ現代人は、自力で飛ぶことのできる「飛行機」ではなく「グライダー」だという。
自分で物事を決めることが出来ない。やるべきことを決めてもらうことで初めて動くことが出来る。
部下を持つようになって感じることであるが、特に最近のいわゆる「ゆとり世代」はその傾向が強いように思う。
自分も最近までは「グライダー」そのものであったと思うと、人のことは言えないが。。。
この本においては、思考の「醗酵」「カクテル」などが面白い。
しかし、実体験と照らし合わせてみると、朝目覚めたときに悩んでいた -
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今の世の中、インターネットの普及で、知識を記憶することは、コンピューターに勝てるわけが無い。だからと
いって、勉強で基礎を学び、受験で知識を記憶することが、無駄なわけではない。知識の記憶があってこそ、創
造力がうまれる。
私達は、記憶力が大切と教えられたけど、時には忘れる技術も必要。悲しい記憶や、つらい記憶が消えないのは
、問題が解決されていず、役目を終えていないから。記憶を整理整頓することで、心が軽くなったり、必要ない
と思えたり、無関心になれる。
また、思考が前にすすまずに、「どうしよう」の状態で、あれもこれもと焦り、どれをやればいいのか解らない
、ああすればよかったの後悔 -
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独創的な思考や、創造的な思考に頭を切り替えるとき、記憶は足を引っ張る
宣言的記憶(陳述記憶) 文章や言葉を使って表せる記憶
意味記憶:ものの意味を記憶する場合 ex. リンゴとは何か? 愛とは何か?
エピソード記憶:頭の中の日記やアルバム
非宣言的記憶 身体で覚えている、スキルの記憶
スキルの記憶 ex. プレゼンテーション能力
自信がありそうに堂々と立つこと、指し棒は素早く力強く動かし、指したところにピタッと止めること、手はまっすぐに伸ばし、自信ありそうに見せること
フィードバック制御 反射 原因から結果へ時間が流れる順方向
フィードフォワード制御 結果から原因を逆方向に推定する -
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ネタバレ本書を手に取る前の私は、「感動」とは何かを問う際に、従来の喜怒哀楽といった単純なラベリングに懐疑的な立場を持っていた。感情には7つ、8つといった異なるモデルがあり、その本質は身体反応や脳内物質に結びつく多層的な現象ではないか——そんな視点で日々のコーチングやグラフィック・レコーディング実践に取り組んできた。
この立場から本書に向き合うと、前野隆司氏が提案する「STAR分析」や、シュミットのSEM理論を感動に応用する発想は、「感動」の仕組みを体系化し、設計・分析する枠組みとして非常に示唆的だった。感動はSENSE・THINK・ACT・RELATEの体験がFEEL(感動)へと昇華されるという整理 -
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前野さんと保井さんとの対話形式で話が進む。
なので、テンポよく読めるかと思いきや、苦手な歴史的背景などが出てきたので、個人的に頭に入りにくかった。
元々、無意識と対話する技法(ダイアローグ)を書いてある本なのかな?と思って手に取った。
しかし、ダイアローグのルーツや日本と世界の比較、日本での活用事例など大ローグを中心にして発展させた内容だった。
あぁ、わたしの勘違い・・・
本書の中で、印象手にな言葉があったので、少し深堀する。
ダイアローグに関するQ&Aの中で、理論から離れられないがどうしたらいい?という問いに
「無意識にから湧き出る言葉が理論的なものであってもよい。
そこに込められ