阿川大樹のレビュー一覧
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『D列車でいこう』ではじめて阿川先生の小説を読みましたが、リアリティがありつつ希望もあふれるすてきな小説を書かれるかただと思っています。で、小説をほとんど読まない若生も阿川先生の小説は読んでみようと思い、今回は『会社、売ります!幸福な会社』を購入。
重厚長大な製鉄メーカーを変えるべく作られた新組織。その新組織が小さいながらも、確実にニーズをとらえ、マネタイズができる可能性を秘めた事業に取組み、事業にかかわる人たちを結びつけ、事業を動かしていく物語。
阿川先生は企業にお勤めの経験もあることから、やはり社会情勢や企業組織等を踏まえたリアリティのある小説家だということを再認識しました。また、小さ -
Posted by ブクログ
普段から、よく電車には乗るし、人身事故にだってよく遭遇する。だからこそ、この本を読むべきではないかと思い、手に取った。
作中で描かれているように、電車には本当たくさんの人たちがいる。そして、その一人一人に、行き先や人生がある。
ボーっとしているおばあちゃん、スマホを見ている学生、日本へ観光に来た外国人、仕事中のサラリーマン。とか。
人身事故が起きた際も、普段自分は何ら大きな影響もない。ただ、大学の講義に少し遅刻するくらい。
でも、誰かにとっては、苦しく、しんどい時間だったり、仕事帰りでヘトヘトで早く帰りたかったり、恋人と会う時間が削られたり、命の危機に迫られていたり、改めて、一人ひとりに -
Posted by ブクログ
緊急停止された電車に関わる人(乗っていてたり、止める側だったり)の短編集。
ブレークポイント…どんなに忙しく休めないときでも、ちょっと息抜きする事により、リフレッシュされ流れが良くなる事ある。わかってるけど、期限あるとなかなか一度立ち止まるのは、勇気いる(¯―¯٥)
閉じない鋏…このタイミングで、人生を変えるきっかけになる人に会ったのは、偶然ではなく、必然なんだろうなぁ。
ホームドア…33年間待ち続けた人、実はあってた人だったけど、最後に気づけて良かった。
すべてのお話が、一つの緊急停止の電車に関係していて(後続の電車だったとしても)とか、登場人物が繋がって伏線回収できていたりし