あらすじ
幸せな会社を作るために、わたしたち闘います!『D列車でいこう』の著者が不況の現代に贈る、元気が出るビジネス小説。
一度辞めた大日本鉄鋼に呼び戻され「第三企画室」を設置してから一年。新会社として独立した新会社オルタナティブ・ゼロでは旭山社長のもとで風間麻美、楠原弘毅がそれぞれの仕事をこなしていた。そんなある日、大日本鉄鋼の日枝から電話が入った。外資系企業のヒッタイトが大日本鉄鋼を買収するという。そんなことになれば子会社であるオルタナティブ・ゼロは切り捨てられることに。三人は会社存続のために知恵を出し合うが……。『幸福な会社』続篇。
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〈内容〉大日本鉄鋼から独立し「オルタナティブ・ゼロ」として新たなスタートを切った旭山隆児、風間麻美、楠原弘毅の三人。麻美はオートバイのガレージ村、楠原はギター工房と、それぞれ得意分野で夢を現実にするため、プロジェクトに取り組んでいた。充実した毎日。仕事がこんなに楽しいなんて思わなかった。だが大日本鉄鋼本社からの電話で三人に緊張が走った。会社が乗っ取られる!?―。
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『D列車でいこう』ではじめて阿川先生の小説を読みましたが、リアリティがありつつ希望もあふれるすてきな小説を書かれるかただと思っています。で、小説をほとんど読まない若生も阿川先生の小説は読んでみようと思い、今回は『会社、売ります!幸福な会社』を購入。
重厚長大な製鉄メーカーを変えるべく作られた新組織。その新組織が小さいながらも、確実にニーズをとらえ、マネタイズができる可能性を秘めた事業に取組み、事業にかかわる人たちを結びつけ、事業を動かしていく物語。
阿川先生は企業にお勤めの経験もあることから、やはり社会情勢や企業組織等を踏まえたリアリティのある小説家だということを再認識しました。また、小さくともしっかりと生き残るニーズ起点の事業を生み出せる企業を創発していくことこそが、今後の日本に必要だというメッセージも込められていると感じました。
大組織でもがいているかたにこそ、ぜひ読んでいただきたい小説かもしれません。
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倒産目前の会社を救う為に新しいビジネスを創生すべく、主人公達が奮闘する姿を描いた全2冊からなる作品の後半。読んだ後、何かを始めたくなる気持ちにさせてくれます。
「人は自分の理想を超える事は出来ない。だから、理想は高くなくてはならない。」「何をすべきかではなく、何をしたいかを考える。」「合格ラインは百点。それ以外は不合格。」「仕事は努力ではなく、結果を評価する。」等、仕事に取り組んでいく上での参考となるフレーズもあり、ビジネス書的な一面も持つ作品でした。