池上正樹のレビュー一覧

  • 大人のひきこもり 本当は「外に出る理由」を探している人たち

    Posted by ブクログ

    375

    池上正樹
    (いけがみ・まさき)1962年、神奈川県生まれ。大学卒業後、通信社勤務を経て、フリーのジャーナリストに。おもな著書に『ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護』(ポプラ新書)、『ドキュメントひきこもり』(宝島社新書)、『痴漢「冤罪裁判」』(小学館文庫)、『ふたたび、ここから 東日本大震災・石巻の人たちの50日間』(ポプラ社)、共著書に『石巻市立大川小学校「事故検証委員会」を検証する』(同)がある。現在、ダイヤモンド・オンラインにて「「引きこもり」するオトナたち」を連載中。

    大人のひきこもり 本当は「外に出る理由」を探している人たち (講談社現代新書)
    by 池上正樹
    「ひき

    0
    2024年06月29日
  • ルポ ひきこもり未満 レールから外れた人たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    序章から何とも例えようがないずしりと鈍く重い気持ちになりました。
    当事者である柴田さんの
    「いっそのこと、絡み合った問題の糸を、全部燃やしてやった方が早いのではないか」
    という言葉の背景を想像すると、同年代だからなのか、共感する部分もあるからか、どうしても他人事には思えませんでした。

    その後の章でも様々な理由・環境で”ひきこもり(未満)”の状況にある方々が出てきて、中には警備員になられた高橋さんのような理想的なステップを踏んでいかれる話もありましたが、やはり再び最終章で紹介された柴田さんの話が序章とあわせて印象に強く残りました。

    最終章では柴田さんから筆者の池上さんに送られたメールが時系列

    0
    2019年05月09日
  • 大人のひきこもり 本当は「外に出る理由」を探している人たち

    Posted by ブクログ

    「体裁は整っているように見えるのに、何か大事なものが欠けている」
    この新書は、この一文から始まります。
    私は何か日本社会の本質を描き出した一文だと思います。

    ひきこもってしまう原因は、十人十色です。社会や組織から理不尽な仕打ちを受けて、
    自分に存在価値を見つけられず、ひきこもってしまう。体調や精神に不調をきたして、
    ひきこもってしまう。一概に、これが、ひきこもりになる原因とはいえません。

    また引用すると、「周りの空気を読みすぎてしまうくらい心やさしい感性の持ち主だからこそ、ひきこもってしまうのだ」。
    やさしい人が、ひきこもってしまうなんて、なんだか矛盾しています。
    やさしい人だからこそ、社

    1
    2018年03月10日
  • 大人のひきこもり 本当は「外に出る理由」を探している人たち

    Posted by ブクログ

     四十歳以上の、公的支援を受けられないひきこもりは推定100万人以上、という衝撃的な予測で始められた本書は、高齢化していくひきこもりの現状について、その分析と、いま現在取られている対策とを広く紹介したものである。
     最新の内容を含んだ新書であり、この本は早く読んだ方がいい。情報は古くなればなっただけ価値を失う。これだけの内容が古びてしまうのは、それだけで大変惜しいものだ。
     個別事例も多く含まれているため、古びてからも読む価値がない内容ではないのだが、ひきこもり対策の現状について現場の動きが読めるのは、大変価値ある内容である。

     個人的には、大変心を揺り動かされた一冊だった。現状の苦しさ、難

    0
    2015年02月10日
  • ルポ ひきこもり未満 レールから外れた人たち

    Posted by ブクログ

    高いプライド。骨の髄まで沁みた他責思考。俗に言う「救いたい形をしていない弱者」が描かれている。

    理不尽に直面し続けると、自責思考では生きていけないため、こういった思考パターンになるのだろう。

    何をもって「理不尽」とするかは明確でない。人によっても違う。制度設計の難しさもここに由来するし、当事者間でのマウント合戦があることも見てとれた。

    0
    2025年06月16日
  • 大人のひきこもり 本当は「外に出る理由」を探している人たち

    Posted by ブクログ

    読んでて気が重くなる余り知られる事のない内面世界。
    後半から筆者の活動報告だが、これは行ってみんとわからんね。

    0
    2025年04月12日
  • ひきこもる女性たち

    Posted by ブクログ

    引きこもりについて取材を続けるフリージャーナリスト池上正樹さんの女性の引きこもりについて書かれた本。
    引きこもりと聞くと中年男性を想像しがちだが、女性の数も多い。性被害のPTSDを抱えている人や夫からの経済的心理的DV等女性ならではのケースもあること。引きこもりをサポートする場にたどり着いても男性が7割を占めており居場所を作るのが難しいこと等、知らない事が多く書かれていて興味深く読み進める事ができた。
    実際のケースを見ても引きこもりの状態になってからの出発はハードルが高いなと思う反面、また新しく社会と繋がろうという試みに希望を持つ事もできた。
    ジェンダーの視点って大事だなと思った。

    0
    2024年11月17日
  • ルポ「8050問題」 高齢親子〝ひきこもり死〟の現場から

    Posted by ブクログ

    80代の親と50代のひきこもり子を扱った本。
    親の遺体と暮らしたり監禁されたりと様々なケースが紹介されている。
    一番惨いのは年齢により救いの声を封殺した行政と思われる。「9060問題」に移っているのも考えさせられる。
    東京都も重い腰を上げたようだが2020年コロナ禍によりまた事態は変わるような気がする。

    0
    2020年11月12日
  • ルポ ひきこもり未満 レールから外れた人たち

    Posted by ブクログ

    努力しても駄目な理不尽な目にある社会的孤立者たちのルポタージュ。
    淡々と生を絶つ事となった柴田さん。文面や会の条件付けなどから察するに自分で言うほど不真面目な人間ではなかったと思われる。父親のアルコール依存と母親の風見鶏的態度も影響大なのであろう。自己責任という言葉を嫌いつつ自己責任で死を選ぶ状況を看過してよいものなのか考えさせれられる。

    0
    2020年09月06日
  • ルポ「8050問題」 高齢親子〝ひきこもり死〟の現場から

    Posted by ブクログ

    8050問題とは80代の親が収入のない50代の子供の生活を支え、行き詰まっている世帯の事である。臨床現場でも、ここ5年程、増えている印象がある。その実態は多様であり、軽度の障害が分かる人もいれば、グレーゾーンの人もいて、多職種、多機関の対応が必要になる。本書は、この問題の実態と行政や民間で進んできている取り組みについてのレポートである。まだまだ手探りの感はあるが、少しずつ取り組みは進んできているところもある状況は理解出来た。

    0
    2020年02月26日
  • ルポ ひきこもり未満 レールから外れた人たち

    Posted by ブクログ

    読むと胸が痛くなるほどよく取材している。確かに、どの年代でもサポートとフォローが必要。その描かれている社会が良いか、悪いかを見極めるには「お金持ちと権限やパワーを持っている人」をどう接するかではなく、「一番弱い人」(どんな年齢、民族、環境等)をどう接するかが重要ですね。「一番サポートを必要としている」人を切り捨ているように無視するのであれば、その社会には明るい未来が訪れるはずがない。

    0
    2019年01月17日
  • ルポ ひきこもり未満 レールから外れた人たち

    Posted by ブクログ

    30~50歳代の稼動世代に対するフォローがない。
    親からのプレゼントのはずが、子どもにはプレッシャーに感じる。
    わかる。

    0
    2019年01月16日
  • 下流中年 一億総貧困化の行方

    Posted by ブクログ

    未来に希望が持てない、何となくそういう雰囲気が定着しつつあります。本書を読んで更に今後どうなっていくのだろうと、不安に思いました。誰もが貧困に陥る可能性があり、それは個人の頑張りだけでは解消できないところまできています。当たり前に働けば生きていける、そういう時代ではなくなってきているようです。
    ではどうしたら良いのか。それを皆で考えていかないといけないのです。

    0
    2016年11月13日
  • 大人のひきこもり 本当は「外に出る理由」を探している人たち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    引きこもりとニートは違う

    ブラックお金のカラクリ
    通常 売り上げ-経費(給料)=利益
    ブラ 売り上げ-利益=経費

    つまり利益先に決められていて、経費は二の次
    内部留保に関係してくる

    役所のの流れ
    自助⇒共助⇒公助になる

    迷惑をかけるなという日本の家意識、根幹にあるもの
    恥の文化からも起因しておる


    内閣府が出した2010の実態調査
    引きこもり70万人潜在群155万人
    *あくまで39歳までの踏査結果

    都道府県の割合でみると40歳以上の中年の人数が多い

    FSの考え方は面白い(北欧生まれのフューチャーセッション)

    0
    2015年12月10日
  • 痴漢「冤罪裁判」(小学館文庫)

    Posted by ブクログ

    本を整理していて発見したので再読思っていたよりしっかりした本でした。ちなみに,バンザイ通勤させる気かと書いていますが,満員電車に乗る際,両手の所在を明らかにするのは基本だと思います。それにしても,当時は痴漢冤罪被害者ネットワークの代表者のN氏が真面目な人に相手にされていたんですね。

    0
    2011年09月28日
  • 下流中年 一億総貧困化の行方

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最近よく目にする「下流」。いまや老人ではなく中年も入る。
    私はいわゆる就職氷河期世代なのだが、当時は友達もなんだかんだと就職していて(地方の公立大学、文系)、実感としてそんなに氷河期だった覚えはないのだが、当時就職した人たちはだいたい5年の間に職を変えている。派遣で就職してうから試験受けて公務員に移行した子もいた。みんな留学したりと方向性を変えて、25年経った今、みんなそれなりに生活はしているが、50歳ともなると子供がいたら学費、独り身なら仕事できなくなったらどうしようなどという不安が重くのしかかってくるのである。自分の子供たちが成功できるように地ならしをしてあげるような余力は私にあるんだろう

    0
    2025年08月02日
  • ルポ ひきこもり未満 レールから外れた人たち

    Posted by ブクログ

    考えさせられる内容だった。
    きっかけになる物事は割と身近というか、
    ありふれていると思う。
    ちょっとした弾みでここまで大きく転落するか、
    どうにかなるのかの差はかなり大きく、
    その明暗はどこで分かれるのか?というのを
    知りたかったのだが、掴みきれなかった。

    0
    2025年05月31日
  • ひきこもる女性たち

    Posted by ブクログ

    女性の引きこもる原因に、不登校や過去のトラウマセクシャルマイノリティなど多岐にわたることがわかり大変よく理解できました。また変化の激しい世の中に自分があった働き方を模索していくのもいいなと感じました。

    0
    2024年11月26日
  • ひきこもる女性たち

    Posted by ブクログ

    色んな人がいるよね、という世情の端々をサーッとさらい見る感じ。内容は真っ当なドキュメンタリーでそれなりに価値があるが、誤字脱字が多くて気になる。校正は仕事してるのか?

    0
    2022年09月04日
  • ルポ ひきこもり未満 レールから外れた人たち

    Posted by ブクログ

    自殺した引きこもりの人の考えることはよく分かりませんでしたな…筆者に大分長文のメールが多々送られてきているようでしたが…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    ↑まあ、そんな意味不明なメールを送る輩だからこそ自殺を図ったのでしょう! 人間、そんな簡単に自ら死ねませんて…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    引きこもりの人ってなぜだか親が教師やら公務員やらの人が多いみたいですね…因果関係を調べてみるのもまた、楽しそうではありますね…フフ…。

    んー、特に感じ入るところは無かったと言いますか…自殺した引きこもりの人はダメですけれども、中にはきちんと更生(?)し、社会復帰を果たした若者などもい

    0
    2021年06月21日